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金色の九尾lll  作者: ブレイブ
四章、十二宮の勇者の覚醒
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十一話

レベンの部屋


愛理とレベンが付き合う事になった次の日、レベンはふと自分の隣に何者かがいる事を感じ目を開ける、すると愛理がいた、愛理はレベンが目を覚ますとは思っていなかったらしく驚いた顔をしている。


「何をしている?」


「よ、夜這い?」


「もう朝だろう?」


「ですよねー」


愛理は本当の所は多芸な蒼狐さんが朝御飯が出来たので愛理はレベン、ラフォリアはケーニを起こしに行って下さいと頼んで来たので、二人は男二人を起こしに行ったのだ、ラフォリアは愛理だけで行けば良いのでは?、と首を傾げていた。


「まぁその、本当の所は彼氏の布団に潜り込んでみたくなっただけです」


「・・・」


急に素直になった愛理の告白にやられたレベンは愛理を抱き締める、レベンに抱き締めてもらって嬉しい愛理は、ピョコピョコ尻尾を動かす。


「それでは着替えるから出て行ってくれ」


「えっ、なんで?」


「いやいや、男の着替えを見てもつまらないだろう?」


「いえいえ、見せて下さい、私も見せるから」


「・・・」


そそくさと服を脱ごうとする愛理を止めてレベンは彼女を外に連れて行く、そして愛理がドアを開けたりしないかと、ドアを見つめながら服を着替えた。


「終わったー?」


「あぁ終わった、・・・なぜ脱いでいる?」


「サービス」


「・・・、服を着なさい」


レベンは愛理に服を着せてから、愛理と共に下に向かった。




リビング


「レベンさんはあんまり変わらないですけど」


「愛理ちゃんが、お熱いですね・・・」


ニコニコと愛理はレベンに朝食を食べさせようとしたり、コーヒー飲む?したりしている、レベンは自分でやると拒否している、それを見て珍しく意見の一致しているラフォリアと蒼狐は呆れる。


「・・・」


ケーニはラフォリアを見る、そして頑張ろうと一人決意した、しかし相手は恐らく難攻不落の要塞である。


「なんですか?ケーニさん」


ラフォリアはこちらを見てくるケーニを見て首を傾げる、それを蒼狐がジーと見ていたのをこの部屋にいる誰もが気付いていない。


「な、なんでもねぇよ」


ケーニは慌てて目を逸らし、誤魔化した。




数分後、玄関の呼び鈴が鳴った、それを聞いた愛理が玄関に向かう。


「あっ、ララフィアさん」


「おはようございます、愛理さん」


やって来たのはララフィアだった、手に文書を持っている。


「今日はあなた方に頼む最初の依頼をお持ちしました、こうして依頼を寄越すのは今回が最後、以後は魔導通信で、聖遺物が存在する場所を伝えます」


「了解」


簡単な説明を終えたララフィアは愛理に文書を渡す、文書には聖遺物の保管場所、ムラトー島のヘゴラ遺跡に存在するようだ。


「早速行って貰えますか?」


「まっかせて!、必ず聖遺物を持って帰って来る!」


「頼みます、ヘゴラ遺跡には黒の騎空団の者達がいる可能性が考えられます、お気を付けて」


「うん!」


文書を愛理に渡したララフィアは去って行った、愛理はリビングに戻り、仲間達に今回の聖遺物飲む在りかを伝えると船着場に向かった。



ムラトー島


ムラトー島、静かな無人島で、ヘゴラ遺跡だけが存在する島だ、遠目に島を観察し、ブラックウルフェンがいる事を確認した愛理達は、彼等がいる反対側にメサイヤを着陸させヘゴラ遺跡の近くまでやって来た。


「いっぱいだぁ」


「はい」


聖遺物は彼等としても絶対に欲しい物なのだろう、かなりの大部隊を動員し警戒させ、他の者が遺跡に入れないようにしているようだ。


「どうする?、あの数はこちらの数では厳しいぞ」


「あぁ、幾ら愛理とラフォリアが強くなったとは言え、あの数は相手にしきれねぇだろ」


そう、敵があの数では囲まれれば数が少ない愛理達は即負けてしまうだろう、しかしそれは普通に戦った場合である。


「ふふん、大丈夫だよ!、レベンさん!、ケーニ!、スピリットフォーム!ヴァルゴ!」


愛理はスピリットフォーム、ヴァルゴに変身する、するとエクスカリバーはマイクに変形し、服はアイドルのような衣装になる。


「何をするんです?」


ストライクバーストを敵にぶっ放してやろうと考えていたラフォリアは、アイドルのような格好に変身した愛理にどうするのか聞く。


「歌うの」


「えっ?」


「だから歌うの、まぁ見てて」


自信ありげな愛理は茂みから飛び出すと、目立つようにわざと彼等の飛空艇の上に乗った。


「敵襲!」


ブラックウルフェンの構成員達は、いきなり現れた愛理を見て早速対応を対応を取る、愛理を包囲陣形を取り袋叩きにするつもりのようだ。


「さぁ!、私の歌を聴け!」


対する愛理は歌う、歌う歌は催眠効果のある声で歌う歌だ。


「ねーむれー、ねーむれー」


歌詞の内容は明らかに適当だが、敵はバタバタ倒れて行く、数分歌い続けていると、外の敵は全員倒れていた。


「ふぅ、終わった終わった」


敵を全員眠らせた愛理は一仕事終えた事に満足しつつ、仲間達の元に戻る、すると・・・。


「グー」


「スピー」


仲間達も眠っていた。


「・・・、このフォームの歌、本当にヤバい時しか使っちゃ駄目だね・・・」


ホワイトローズすら眠る歌の効果を見て愛理は、この歌は本当に緊急時だけ使う事にしようと思いつつ、仲間を起こして回るのであった。

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