NewStoryPrologue
金色の九尾の3作目です。
主人公は明日奈の5代目の孫、愛理となります。
よろしくお願いします。
久城明日奈、魔神デルタムーザを討ち、機械の世界の王ベルシリオスを討ち、無と呼ばれる存在アダムを討った、蒼と白金の勇者、数々の伝説を残して来た正真正銘の勇者である。
明日奈は優れた身体能力を持ち、優れた剣術を持ち、強大な聖力を持つ、武器はホワイトローズ、様々な姿に変身する事が出来る剣であり、意思を持った剣でもある、蒼と白金の勇者、明日奈はホワイトローズと共に様々な戦いを潜り抜け生き抜いて来た。
「これはお婆ちゃん久城明日奈の5代目の孫である、私、久城愛理の物語」
15年前第1世界病院
赤ん坊の産声が部屋に響く、明日奈は金色の髪の毛の上に生えた狐の耳をピクリと反応させ、尻尾をソワソワと揺らす。
「ねぇ!未来!産まれたのかしら!?」
明日奈は隣に座る娘、自分と瓜二つの姿をした未来に明日奈の4代目の孫、明日葉が子供を無事に産んだのではないかと聞く。
「落ち着いて?お母さん、産声が聞こえたし多分産まれたんじゃない?」
「そうよね!そうよ!でも見に行くのは気が引けるわね・・・」
孫が生まれたかもしれないとはしゃぐ明日奈は出産を迎える明日葉の元に今すぐ行きたいが、正直言うと髪やら尻尾やらと毛だらけな自分が、毛を隠さず病室に入るのは、明らかに辞めた方が良いと考え、キョロキョロと毛を隠せそうな物を探す。
「だから落ち着きなよ、お姉ちゃん、お姉ちゃんは尻尾も耳も隠せるじゃない」
そう、明日奈は狐の耳も尻尾も隠せるのだ、それを失念していた明日奈は、それだ!と妹、レビィを指差し、耳と尻尾を隠し、彼女が持つ、頭巾を受け取り髪を全てその中に隠すと、病室の中に入る。
「お婆ちゃん・・・産まれたの、私の赤ちゃん・・・産まれたの」
明日奈が病室に入ると明日葉がベッドの上に横たわっており、その横には赤ん坊が眠っていた、とてもとても可愛い既に狐の耳と尻尾が生えた子が。
「ええ、頑張った、あなたは頑張ったわ明日葉」
明日奈は明日葉の側に行くと、新たな生を産み落とした明日葉の頭を優しく撫でる。
「うん・・・、ねぇ、お婆ちゃん、この子を抱いてあげて?」
子を産んだばかりでまだ動けない明日葉は明日奈に言葉だけで自分の子を抱いて欲しいと言う。
「ええ」
明日奈は新たに産まれた子をそおっと抱いた。
「ふふふ、可愛いわ、いつも言ってる気がするけど言うわね?あなたにはとても素晴らしい未来が待ってる、楽しみにしていなさい?可愛い赤ちゃん」
そして明日奈は新たに産まれた子に頬を優しく触れされた。