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勝利と絆、輝きと進化

「ねぇねぇ、ところで君の名前なんて言うの?直接聞いてなかったなって思って。」


「あぁ?俺か?俺は朝宮翡翠(あさみやひすい)だ。」


「へぇ〜、いい名前だね!これからもよろしく。」


「あぁ。でも死んだら置いてくからな。」


「うん!」


『翡翠君…そう言いながらも優しさが出ているのが僕らデジモンには分かるよ……』


「下がれ!コロモン!」


目の前に広がる超巨大クレーター、土煙が舞い上がっている。


「翡翠君…何もいないじゃないか…」


「違ぇ!上だ!かわせ!」


翡翠の的確な指示のお陰で謎の物体の攻撃の影響は受けなかった。


「ごめん…ありがと、、」


「礼はいい!目の前の雑魚を倒すぞ!」


翡翠が雑魚と罵った生き物の声が太く何も無い平原に響き渡る。


「雑魚?この俺がか?そんな生意気な口きけなくしてやる。」


煙の中から現れたのは、右半身に5枚の天使の羽、左半身に5枚の悪魔の羽を持った巨人だった。


「我が名はルーチェモン。七大魔王の1人だ。」


「!?ルーチェモンだと!」


ー知っている、七大魔王…デジタルワールドを破壊しようと目論(もくろ)む、七体の魔王型デジモンの総称ー

そいつが今、俺の前に!?勝てる訳が無い、こんな相手の攻撃を防ぐための木々も何も無い平原で。

コロモンの前で堂々とした態度をとってきた俺だがここは死を覚悟して逃げよう。俺はコロモンの方を向いた。


「……あ、あのさ…」


でも、コロモンの顔は『敗北』そんな色は1つも浮かべていなかった。


「俺らなら勝てるよ!翡翠君!相手は完全体、全力で行けば勝てる!」


俺の心に何かが少し響いた。熱く燃えたぎる何かが。


「でも、お前幼年期じゃないか。俺だってこの世界では成長期の分類なんだよ!」


「翡翠、これ。」


コロモンの口の中から四角い何かが出てきた。

少し唾液がついていてベトベトするが、受け取る。


「何だこれ?」


「これはデジヴァイス。未だに原理は解明されてないんだけど、持ち主とそのデジモンの勝利への気持ちが合わさった時、力を発揮すると言うことは分かってる。」


「ホントかよ…でも完全にはわかってないんだろ?だったら…」


「違う!逃げても無駄だ!こんな平原どこまで続くかわからないじゃん!それなら、死ぬ気でぶっ倒そうよ!七大魔王なんて関係ないよ!!翡翠!」


ーーーわかった。さっきの燃えたぎる何かの正体が。勝利への執念だ。俺も片隅では思ってた。こいつとなら勝てるって。


「コロモン。勝とう。」


刹那、コロモンから受け取った、デジヴァイスが橙色に輝く。


「いくぞ!コロモン!」


「おう!」


デジヴァイスの輝きがコロモンを包む。これはこの現象は、進化だ!コロモンが勝利への執念で進化しようとしてる!


輝きがコロモンから去ったとき、今まで見たことない力がそこにはあった。


「進化!ライズグレイモン!」


「フハハハハ!完全体になったところで同じよ!雑魚はそちらということを思い知らせてやる。」



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