昔と今、想像と現実
「いてて………っここは?」
そこは長閑な草原が視界の先まで広がり、現実の世界ではない、独特の雰囲気を放っていた。
「全然危機なんて訪れてないじゃん…俺、騙された?」
適当に歩いていると目の前にアイコンが現れた。
『新着メッセージが一件あります。』
開いてみる。差出人はデュークモン。
『無事にデジタルワールドに来れたみたいだな。君には一応この世界で生きていくための装備を支給しよう。そこは比較的弱いデジモンばかりだが進んでいくと強力なデジモンも存在する。今から支給する装備より強い装備も沢山存在する。それが欲しければ、すまないが自力で入手を頼む。そして私の居る、聖騎士の砦に来て欲しい、立ち寄るデジモン達に情報を求め、ここまで来てくれ。検討を祈る。』
「え…聖騎士の砦?何かやばそう…」
その数秒後にアイコンがまた現れた。『プレゼントが一件あります。』開くと、まさにRPGの初期装備的な装備一式が届いていた。
「えー、ロイヤルナイツなのに支給これかよ…」
全身にそれを纏い、歩いていると前方に街が見えた。
走り出そうとした瞬間に、左からガサッと草音が鳴り、支給された剣を構える。高い跳躍で俺を飛び越え、俺の前に降り立つ。
敵の頭の上にそのデジモンの名前が表示される。
『ガブモン』
昔、携帯ゲーム機でやっていた時は可愛くて愛用していたデジモンだが、実際に目の前に現れたガブモンはただの人を喰らう獣そのものだった。
少し短くてごめんなさい!
次も頑張ります!
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