あきとの出会い#2
真夜中のドライブデート中、彼女は重い口を開いてこう言った。
「わたし、統合失調症なの」
統合失調症とは、簡単にいうと自分のこころや考え、行動などをうまくまとめることができなくなる病気である。
統合失調症の症状は大きく「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つがある。
陽性症状とは主に妄想や幻聴となる症状であり、誰か知らないひとが耳もとで囁いたりする。
陰性症状とは、喜怒哀楽の表現が乏しくなり、他者の感情表現に共感することが少なくなる。
認知機能障害とは、記憶や集中力、判断力の低下により、物事を覚えるのに時間がかかったり、考えをまとめて説明することができなくなる。
統合失調症をかかえたかたの約8割は生活習慣や共同生活が難しくなり、離婚すると言われているのだ。
そんな彼女は結婚をもとめて、出逢い系サイトに来たようである。そもそもの入り口が間違っていることを理解していないのも、病気の影響であろう。
そんな彼女と親身になって話していくうちに、わたし自身、不覚にも情が入り、彼女をなんとかしなければならないという思考の沼に陥ってしまうことなど、想像だにしなかったのである。




