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ゲームだからこそ

 研ぎ屋は武器屋


 鬼を突きまくり倒していく。最初は一突きで倒せなかったから焦ったが、急所を的確に突けるようになって来ると、討伐スピードが格段に上がった。

 エンドレスに突きだけを繰り返していたが、後で暇そうにしている3匹からクレームが入る。

 自分達にも戦わせろと唸りまくっている


 仕方が無いので、俺、鷹牙、鷹羽の順番でエンドレス鬼をやっていく。

 斑はまだ幼いので見学で、納得している。


 鷹牙もだが、鷹羽もドンドン要領が良くなって来て、簡単に鬼を倒している。

 

 かなりレベルアップが出来ている様だ。良いことだ。


 無限湧きのハメ技は作業みたいになるんだが、交代でやると、作業感が薄れるのはありがたかったな。


 そんなこんなで俺のレベルも70台に突入し、あいつらのレベルを追い抜いている。ただし、あいつらのレベルが上がってなければでは有るが。


 ウハウハで刈り続けていると、その時が来てしまった。

 鬼の首に刀を突き刺した時に根元から刀がパキンと折れてしまったのだ。

 慌てて鷹牙と入れ替わり、後退を始めて開けた場所まで戻ってきた。

 武器が逝ってしまった。

 どうするかと悩んで、あることを思い出す。

 早速町に戻り、始まりの町へ移動する。


「すまんが聞きたいことがあるんだが。」

 俺は研ぎ屋に来てみた


「おうよ。冷やかしならお断りだぞ。」

 相変わらずのようだ


「これを見てくれ。」

 そう言って、根元から折れた刀を見せる


「こりゃ、俺じゃどうしようも無いぞ?やっぱり冷やかしか!」

 機嫌が悪くなっていく


「まぁ、冷やかしと言えば冷やかしになってしまうかもしれんが、刀がこうなってしまってな。

 変わりの刀を買いたいと思ったが、武器屋は見当たらないし、うちの鍛屋で作っている刀は量産品で俺の要望に応えられるレベルにない。

 そこでだ。研ぎ屋のお前さんなら俺の力量に耐えれる刀を扱っている所を知っているんじゃ無いかと思ってな。

 あと、お前さんの言っていた、お得意様には別の物もあるって言うのを思い出してな。」


 男はムッとして

「帰りな!自分の刀を折ったような奴に話す事はねぇよ!」


「いや、鬼を刈り続けていたら限界が来てしまってな。どうしようも無くなったんだ。

 別に刀を蔑ろにしていたわけではないんだが、状況がな。」

 エンドレス鬼狩りの事は伏せて、次から次に湧いてくる鬼を倒して前に進もうとしていたと伝える。


「だとしてもだ。限界が近くなった刀の悲鳴を旦那は聞けなかったって事なんだ。

 そんな奴に刀を振るって欲しくない。」


 それもそうだな。


「悪かったな。量産品で何とかする事にするよ。」

 俺は帰ろうとしてきびすを返す。


「なぁ、あんた、その刀で鬼狩りを続けるのか?」


「あぁ、何本も持っていけば大丈夫だろ。」

 男は考え込み


「条件がある。お前さんが刀を使ったら必ず、うちに刀を見せに来い。」


「刀を研ぎに来ると言いながら研ぎに来なかった俺が悪いってのは理解している。

 これから、刀を振るったら持ってくることを約束しよう。」


「こっちに来な。」

 と言って、男は店の中へ入っていく。

 ついていくと、さらに奥に入っていく。慌てて追いかけると、そこには刀、刀、刀。他の得物は無いのかと言うくらいに刀しかなかった。


「この中から好きなのを選びな。」

 そう言われて、俺は刀を見て回る。時には握り、時には刃を見る。

 どれもピンと来ない。

 次から次に見ていくと、何とも妖しい雰囲気を醸す刀がある。


 その刀を手に取り、鞘から抜く。刃文を確認して、軽く振ってみる。

 やたらと手に馴染む感じがして、こいつだと感じる。


「こいつが良い。」

 

「そいつを選ぶのか・・・

 そいつは妖刀って言われるもんだ。

 何人かの武士が買っていったけど、ここに戻って来ちまってるんだよ。

 つまり、こいつを振るった奴は全員あの世に行ってるって事。

 それでもそいつを選ぶかい?」

 妖刀か。村雨だと面白いが、そうでは無いだろうな。

「構わんよ。俺がこいつを欲し、こいつが俺を選んだ。

 そういう事だ。」


「だろうな。皮肉なのか、そいつの銘は、鬼切丸だ。」


 なんとまぁ、今の俺にぴったりの刀じゃないか。


「いくらだ?」

「そいつは持っていってくれて構わねぇよ。もう、買い手もつかねぇだろうし、稼がせて貰ったからな。」

 と、ニカッと笑う。

「ただし、ちゃんと研ぎに持ってくるんだぜ?」


「あぁ、約束するよ。」

 

 新しい刀を手に取り、鬼退治を再開させる。


 やっぱりなって感じで、無限湧き+ハメ技は無くなってしまっていた。

 すぐ近くに洞窟の入口。そりゃこれだけ近ければ湧くわなと思いながら、洞窟に突入。

 

 途中で出くわす鬼を簡単に切り伏せて行く。

 鬼切丸の名は伊達じゃ無いな。


 洞窟の最奥にはやたらとデカい鬼が鎮座していた。


 俺を一瞥し、鬼には金棒のはずが、どでかい刀を構えて俺の出方を伺っている。

 鷹牙、鷹羽が躍り出て牽制をする。

 卑怯だと言うなよ?

 デカい鬼が鷹羽、鷹羽の対して刀を乱雑に振っているところを、クビチョンパで終わらせた。

 簡単すぎてつまらんかったな。

 無限ループも作業だったが、ラスボスまで作業になるとは思わなかったわ。

 この鬼切丸のおかげだとは思うが、とんでもない刀を手に入れてしまったようだ。

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