ゲームだからこそ
依頼を受ける
最近は1人で依頼を受ける事が多くなっているな。仕方がないんだが
依頼を受けるために受付に行き、何かないかと聞くと、最近は妖怪退治の依頼が増えて居るんだとか。今までは妖怪の出現に異邦人が即対応していたが、なぜか妖怪退治を受ける異邦人が減ってしまったと受付嬢は頭をひねっていた。
あれか、動物屋で従動物が買える様になったからか。だが買うのもかなりの金額になるので、依頼を受ける者が減るとは考えにくいのだが
それを受付嬢に聞くと、妖怪退治は割と手間がかかるので報酬を考えると実入りが悪いようで、害獣駆除や賊討伐の方が実入りが良いんだとか。とはいえ、妖怪を放置するわけにもいかないので、異邦人に何とか受けてほしいとお願いをしている状態なんだそうだ。
俺が受けたカラス天狗退治も報酬は安かったが、その後の展開が凄まじい事になったから、当たりが出ればでかいと思うんだが・・・
ざっと依頼を見せてもらうと、火車、鬼、河童をはじめいろいろな妖怪が出没しているようだ。いや、どうなってんだよ?国盗りする前に妖怪が結託したら国を落とされかねんぞって程の数が依頼されている。
よし、片っ端から受けていくとするか。従動物を連れて行くとするか。配下NPCは仕事が忙しく、同行できそうにないからな。
受付に、妖怪退治を出来るだけ受ける事を伝えると、神降臨とか言われた。いや、これ以上の降臨はいらんぞ。碌な事にならない。既に神器を賜った件でも下向してきた一条様や烏丸様に突っ込まれまくっている。天子を蔑ろにするつもりかって感じで。
ただの鈴で何に使うかも分からないような物なのにだ。
依頼を受け、鷹牙、鷹羽、斑を連れて、いざ出陣。アカネさんから久しぶりの
「ご武運を」
を聞けたから、テンションが上がってきている。
最初は、河童から行くか。依頼によれば、川に釣りをしに行った町人が河童に襲われて大怪我を負ったんだとか。場所を確認し現場に向かう。
ただの池にしか見えない。釣りをしていた時に襲われたか。周囲を調べるが、特に変わったところは無い。
なんの変化もなく困っていると、背後の鷹牙が唸り声をあげて、池に飛び込む。
なんだ、なんだっと思うと、池から数匹の河童が出現。
姿は頭に皿があるが、およそ人の姿にが似ても似つかないものだった。どちらかと言えば、小鬼の様な感じで、肌はぬめりがあるように光沢がある。
鷹牙が水面から顔を出してこちらに泳いで来ようとすると、河童が鷹牙に向かって驚くほどのスピードで水面を走っている。
まずいと思うと斑が石を河童に向けて投げつけている。石は転がっている物を拾っては投げてをしているようだ。
河童は石をよけたり、水中に消えたり、石にあたって倒れて水しぶきを上げていたり。何とか鷹牙が池から這い出すまで、斑の投石は続いた。
水面から上がった鷹牙に、池に飛び込んだ事を注意すると、シュンとなってしまった。シュンとなった鷹牙も可愛いなと、緊張感もなく思ってしまった。
河童は陸上のこちらを見て、忌々しそうにいている。水中に引きずり込みたいようだ。
釣り人は陸上で襲われたらしいのだが・・・
水中から勢いよく水をかけてくる。お、高圧洗浄やダイヤモンドを切断するような勢いはない。市販の勢いのいい水鉄砲くらいの勢いしかない。何をしたいんだか・・・
斑は投石を再開。しかし、まったく当たらない。鷹牙を目標に動いていた時は当てれたが、その目標が無くなったことで、水面から水中に逃げたりしている。
埒が明かないな。これ。さてどうするか・・・困った。打つ手が思いつかない。
一旦離れてみるか。追いかけてきてくれたら助かるんだがな。ま、そんな馬鹿じゃないか。自分達の有利な場所から出てくるとも思えないしな。
鷹牙を先頭に、俺、斑、鷹羽の順に離れていく。池が見えなくなるかといった所までくると、後ろから足音が聞こえてくる。振り返ると4体の河童がギャーギャー言いながら追いかけてくるではないか。
馬鹿だったようだ。
4対4の戦いに持ち込むことが出来るな
「斑は無理しないで、攻撃をよける事に集中しろ。鷹牙、鷹羽は倒していいぞ。倒し終わったら斑のと変わってくれ。俺が倒して手が空いていれば斑の相手を引き受ける。」
そう言って、戦闘開始。
なんの事はない。ただこちらに走ってきて、手の爪で攻撃してくるだけだった。楽勝だと思い、刀を振るい攻撃をする。
ところが、ぬめりの有る皮膚に刀が滑り攻撃が当たらない。鷹牙、鷹羽は河童のぬめりの悪臭に苦戦しているようだ。斑は言われたとおりに逃げ回っている。
これはどうした物か・・・
ん、鵺って雷獣だよな。もしかして・・・
「斑、雷を出せるなら、やってみてくれるか。」
「ギャワ」
っと返事をした斑から、極小の火花みたいなレベルの電気が河童にあたる。
これはダメージ与えられないなと思うと、なんと、河童のぬめりがきれいに落ちている。
「斑、河童全部に雷出してくれ。」
そう言って、雷が当たった河童に猛ダッシュで接近。そのままの勢いで刀を左下から右上に振りぬく。
河童は爪で刀を止めようとしたのだろうが、そんなものでは俺の刀は止まらず、爪を切り裂き肩口から斜めにクビ、頭を切断する。
後ろでは鷹牙が河童の喉に噛みつき、首を激しく左右に振って河童の首を飛ばした。
鷹羽は爪とくちばしで河童を引っかいたり、つついたりしている。
もう一匹は・・・斑が胴体の中ほどから食いちぎっていた。この子も怖いな・・・
鷹羽の戦いが終わるまで、観戦。河童は逃走しようとして、頭の皿を鷹羽が足の爪で切り裂き、倒れて動かなくなった。
河童はこれだけか?と池に戻り、池の中に足を入れてバタ足の様に水面を叩く。
結果的に何も出てこなかったから、これで終了なのだろう。
討伐した河童の頭を持って奉行所に完了報告をするだけだな。
今回は簡単に片付いたな。従動物も強くなっているし、連携も取れる様になって来た、こちらの指示も聞くようになって、成長を感じる結果だった。
さて次はどの妖怪を退治しに行くかな。だんだん楽しくなって来たぞ。
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