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ゲームだからこそ

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 依頼は突然に


 昨日の模擬戦の結果は考えさせられる物だったな。策を講じ、作戦を立てた側と、無策で突撃のみのだった軍団の差が顕著に出たなと。


 異邦人にもNPCにも良い刺激になったようではあるが、1部異邦人は、ちょっと違う結論に至っていた。


 そう!パワーこそ正義!正義こそ力!という脳味噌まで筋肉に覆われている方々である。

 なんと、今回の結果を筋肉が足りなかったと、更なる筋肉を求めているんだとか・・・

 そんなんだから負けたと何故気が付かない?あ、筋肉だから気が付けないってか?あぁ、もう好きにさせとけということだな。

 こちらに迷惑がかからなければいいわ。

 見当違いだがやる気があるのは良いことだ。脳味噌まで筋肉集団に優秀な頭脳を付けられたら無敵じゃないか!って思うようにしよう・・・


 そして、改めて軍師の必要性を感じた。ただ、軍師は見た目に分からない。

 どういった経路で探すべきか?自薦、他薦を問わない仕官の時にも軍師です。って言う奴は居なかったな。

 異邦人で軍師って居ないよなぁ。あ、1人心当たりがあるが、あれは無いしな。

 そりゃ現代日本人が戦のやり方なんて知ってたら、サイコでしか無いからな。

 あれ?あぁ、あいつは、最善と思うことで有れば、勉強を惜しまない奴だからな。

 多分だが、家には孫子の兵法書とか、六韜三略とかが転がってそうなんだけどな。


 軍師が黒田君だけだから、二面戦争になったときには一方が負けると、そのまま負けに繫がりかねない。

 近藤君とかはソロバンに重きを置いている人だから、軍略とかが得意なわけじゃ無いというね。


 軍略方か。うん。これ、新設する部署の1つに入れておこう。(入るで有ろう人材が居ないので、黒田君のみの部署になる可能性もあるが・・・)


 最近、なんだかんだと、事務仕事ばかりで、レベルも上がっていない。なんなら、1週間外に出ていないという事態になっている。

 これってゲームだよな?って最近疑問を感じている。


 俺の国の基礎を作っているのだと思えばこそだ。

 俺以外の異邦人が国を持つようになるってなったときに、最大の敵は書類だと気付いた時の顔が見たい物だな。

 最初から大名プレイをしている異邦人も居ると聞くが・・・

 仕事、お疲れ様です。

 きっと、俺のように疲れたら依頼でお出かけ!とかも出来ないんだろうな・・・

  

 と、いうことで依頼を受けて、おでかけしましょ!


 依頼を奉行所に受けに行く。

 そこで目に入ってきたのは、仕官したかったけど仕官できなかった異邦人と、仕官できた異邦人の心温まる?光景だった。


「あれ?模擬戦もう終わったのか?」


「ボコボコにされて終わったよ。筋肉が足りなかった。」


「いや、筋肉関係ないと思うんだけど?」


「いや、筋肉が足りていれば、壁を作れて耐えられると感じたんだが。」


「どんな感じでやられたのか気になるな。俺等模擬戦を見ることも出来なかったから。」


「あ、ごめんよ。俺が仕官出来たのに・・・」


「気にすんなって、石高上がれば、また仕官を募集するって言ってたし。

 で、実際にどんな感じだったんだよ?」 


「少数で何回も突撃と退却を繰り返されて、いつの間にかに削られていって、崩れた所から食い破られてって感じ。」


「へぇ、ただ、戦うってだけじゃ無いんだ。それは相手方は気持が良かっただろうな。

 策がハマッて、ワンサイドゲームだろ?」


「俺達も何とかしなきゃって思ったんだけど、5人隊隊長から指示は出ないから、勝手なことをしてもいいのか判断がつかなくて、ズルズルと」


「指揮系統に問題があったって事かぁ。戦中に臨機応変に対応出来る組織の構築をしていかないとダメなんだろうな。

 今の話を聞く限り、勝手に動いたりしていたら、もっと早く勝負がついたかもね。

 動かなかったから、穴が出来るまでに何度も突撃を繰り返したんだろうから。」


「5人隊隊長がってよりも、もっと上の方がしっかりしていればって思うよ。

 指示が届かないのは仕方ないにしても、方向性を示して貰ってないとな。」


「どういうこと?もしかして、作戦って突撃だけだったとか???」


「そう。逆に相手方が前に出て来た時の想定はされてなかった。

 こちら側が一塊で突撃して、敵が出て来ても、そのまま蹂躙って感じだったから、逆に相手方が突撃してきた時の想定なんてしてなかったみたいだな。」


「あはははははは。こりゃ傑作だわ。」


「笑い事じゃ無いぞ?上が馬鹿だったら無駄死にするだけって事だからな。

 俺達は生き返れるから良いけど、NPCは死んだら終わりだからな。

 俺達も戦中に死ねば、原隊復帰は出来ないって決まりらしいから、最初の方に死んじまったら、戦の詳細なんて分からないままだぞ?」


「いや、悪い。本当にそうだな。上が使えないとヤバいな。」


 あ~、田原さん、めっちゃ言われてますよ。田原さんが悪いわけでは無いんだけどな。

 なんていっても、田原さん兵士を連れての戦って、一部隊の指揮官って感じで、全体像を描きながら戦をした経験は無いって事で、自分が指示を出すのも限定的な物だったから、勝敗に関わるような決断なんて、したことがなかったんだとか。

 だから、今回の模擬戦は自分にとっても良い勉強になったって言っていたし。


「ちょっと知りたいんだけど、相手方の指揮を執っていたのって誰?」


「悔しいことに、指揮を執っていたのはNPCなんだよ。」


「ごめんごめん、て、いうか俺達異邦人が何千人も指揮して戦なんて出来ないって。」


「何でだよ?相田さんは秋月家を降すまで、戦を何回も経験してるって言ってたぞ?」


「それもNPCの采配なんじゃないか?」


 そう、その通り。俺がやったのは1回だけ。それも小競り合い程度。


「そうかも。黒田って言う軍師がついてるとか。」


「え?黒田?もしかして黒田官兵衛?」


「いや、違う。黒田なんていったかな。でも官兵衛じゃなかった。」


「そうか。もしかしたらと思ったんだけどなぁ。」


「だれだよ、それ?」


「え?お前知らないのか?豊臣秀吉の参謀だよ。最後は秀吉に煙たがられて、九州に飛ばされたっていうな。」


「ここ、九州だから関係あるんかなぁ。」


「無いと思うよ。」


「そうか。やっぱり筋肉不足だったと結論づけて良いんじゃ無いか?」


「え?今の会話の流れで筋肉に行き着く???」

 呆れ顔で見ても、奴等には届かないと思うぞ。

 早く俺も依頼を受けよう。中々面白いやりとりだったが・・・もしかして・・・


「あ~、横からスマン。今の話を聞いていて、正しい情報提供をしておこうと思ってな。」


「「え?誰?」」


 いい反応有難う。


「余の顔、見忘れたか?」


「こ、これは上様、なぜ、かような場所に。」

 と言って、土下座になる2人。

 あ、いや、そこまでして貰おうとは思ってなかったけど、最後まで行くしか無いか?これ・・・


「すまんすまん、冗談だ。立ってくれ。」


 2人が立ち上がり、ニコリと笑って

「上様ですね。」

「殿ですね。」


「すまん、相田と呼んでくれ。」


「僕はまだ、仕官できてないので相田さんと呼ばせて貰いますね。」


「俺は仕官してるから、殿と呼ばせて貰います。」


「俺が良いと言ってるんだけど?何かあるのか?」


「勲功値が下がるって噂があって、無駄に下げたくないので。」


「え?そんな噂が流れてるのか!俺の配下は普通にボロクソ言ってくるぞ?

 勲功値がどうのなんて聞いたことないがなぁ。」

 仕官してない方が


「システム的な事は不可解な事がありますから。」

 と、笑う。

「で、さっきの話なんだが、模擬戦やって策を練らないと勝てないってのは確定だと思う。

 殴り合うだけなら猿でも出来るからな。

 あ、猿の方がまだマシかもしれんな。」


 その一言にビックリする2人

「そこまでですか?」


「そこまでだな。戦にならないレベルだ。

 これから九州地方を制圧に乗り出す上で戦略方が戦の趨勢を決めると俺は思っているぞ。

 ただ、現実問題として、君も言ったように、現代人が戦国時代の合戦が出来るかよ!って話にしかならないってのが俺の所見だな。

 どうしたら楽しめるかを考えてみるのは良いと思うぞ。

 それから、君も次の仕官の時には、俺と話したことがあるって書いといてくれ。

 余の顔、見忘れたか?が合い言葉だ。」

 と、笑ってしまった。


 それじゃ、と2人と別れて、依頼を受けるとしよう。




 

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