ゲームは楽しむ物
何をすればいいのやら
はい、もう履歴書、紹介状、感状を見たくもないです。アカネさんに丸投げしようとしたが
「わたくしの機能にパラメーターチェック機能は有りません。書類で判断することはできませんので、ご主人様ががんばってください。」
もう、どうにもならないです。壚パーティー、桜花、常清、武蔵は逃げました。そう、逃げたんだよ。だがな、面接はしっかりとしてもらうからな。
あいつらが逃げた事で、面接の為にと逆に判断の難しい者を次々と書類選考を通過させた。
立て札でその人物の名前を公開していく。
第一陣の発表に名前があった者たちが、やった!仕官の希望が見えてきた!とお祭り騒ぎになった。
思ったよりもプレイヤーの応募も多く、出来ればプレイヤーは全員仕官させたい所なんだが、やっぱり、一定数変な奴もいるかもしれないので、すべて面接でふるいにかける事にしている。
予想外だったのがNPCの多さだよ。なんでこんなにいっぱい応募してくるのよ。アカネさんが言っていたけど、パラメーターチェックが出来ないから能力値が不明。はっきり言ってロシアンルーレットにしかならない。
プレイヤーはレベルの申告と職業申告である程度能力値は分かる。後は人となりを見るだけで良いと考えている。絶対条件として、NPCを下に見ていないプレイヤーじゃないと仕官を許すつもりはない。
そんなの仕官させて一揆や謀反が起きたらたまったもんじゃないからな。突然、プレイヤーVsNPCなんてなってみろ、絶対に負ける。絶対数が違うからな・・・
後、謎なのは、仕官と配下の違いって何なんだ?意味が分からな過ぎて大混乱になりそうな予感しかしない。
領地の統合はしなくても良いのか?領地の開拓を仕官してきたプレイヤーは出来るのか?もう試さないといけない事が待っていると思うと、どうしても、書類選考する手が鈍ってしまう。
そうは言ったところで、やる事はやらなければ進まないと、今俺は書類選考中である。早く、終わらせて、従動物を愛でたい。それはもう猛烈に愛でたい・・・
突然、黒田君が突撃訪問してきて、こんなことをのたまう。
「殿、我の婚儀はどうなりましたか?手柄も上げ申した。」
え、今なのか。待ってくれ、今の俺にどうしろと言うんだ。
「殿が新しく仕官されてくる方々を募っている事は存じておりますが、もし、かりに、その仕官してきた物がまつ殿を見初めてでもしたらいかがいたしますや。」
近い、近い、暑い、近い、つば、つば飛んでくるって
「わかったから、わかったから。祝言を執り行うから、とりあえず離れろ。ちょっと落ち着け。ちゃんと、光平に貞とまつの婚儀の事は伝えてあり、貞は徳丸と、まつは黒田君とメオトになることを認めてもらっている。」
「おお、我の誤解であったようですな。話が進んでいないと思っておりましたぞ。」
「いや、お前も居ただろ、あの場に・・・」
「はて、何の事やら・・・」
こいつ分かってて言ってやがるな。なんだこのAIは・・・まぁ、放置していたことに変わりはないからな。
祝言か、さてどうすれかな。どうせなら盛大にしてやりたいしな。
「アカネさん。黒田君とまつの祝言をしようと思うんだけど、俺では何をどうしたら良いのか全く分からないので、差配してもらって良いですか、お金は500両迄なら使ってもらっていいから。
ちゃんと、家臣全員を集めてね。」
「かしこまりました。では、祝言はお任せください。」
祝言はこれで良し。
書類は見たくもないが、感状持ちのNPCを見ていくか・・・
一体俺は何をしているんだろか。
確かに祝言を上げるようにアカネさんに依頼したよ。で、なんでこんな事になってんだよ。
城下町から、八田神社まで続く松明。そこを俺を先頭にして、メオトになる二組と、その後ろから家臣たちがついてくる。
桜花や常清、武蔵はお気軽に楽しんでいる。こんな事は人生の中でもそうそうないイベントだと喜んでさえいる。
そして、壚は若干黒くなっている。なんかブツブツ言っているのが怖い。残りの4人は、ほえ~、すげ~、壮大である、一体金いくら使ってんだよ。とこぼしている。一番最近家臣になったあいつは、仕事で参加できない事を心底悔しがっていたな。
神社に着くと、宮司さんがいる。いや、あんた、なんで居るのさ。神様だよね、神様。こんな、お手軽に出てきちゃダメでしょ。
あれ、八田君もいる。あれ、以前よりも纏っている空気が清浄な感じなんだが・・・
「相田様、なんとめでたき事か、慶事をこの八田神社で行ってくれるとは。なんと嬉しい事でしょう。わが弟子の初めての神事が婚儀とは嬉しい限り。居ても立っても居られないと出てまいった。大神様からもお言葉を頂いておりますよ。」
なんだか、大事にしかなっていないんだが。
神殿に二組の新婚夫婦が並んで座る。
神様だと誰も知らない宮司が祝詞を上げていく。なんて荘厳な空気なんだろうな。そして幻想的。
神殿に揺れる光が、まるで二組の夫婦をなでる様にたゆたう。
どこからか、笙の音が聞こえ、此の世の物とは思えない音楽と祝詞が調和する。
かけまくも~から始まった祝詞も終わり、宮司が、しばの木をそれぞれの夫婦の両肩の、そっと触れさせていく。
すると、当たった方からほのかな光が舞う。
神秘的を越えてきていると感じながらも神事が進行していく。
神の前でメオトと認められ、この夫婦二組に神のご加護を頂きました。と宮司(神様)がのたまうと、二組の夫婦の体がほのかにひかり、その光が体に吸収されていく。
「いま、大神様から神託がでました。」
厳かに宮司が皆を見渡しながら
「この地に平安をもたらし、此の良き日に婚儀を取り仕切り、我が眷属の社まで奉納した者よ。其方達に神器を授ける。ゆめゆめ疑うことなかれ。」
そう言って宮司は頭を深く下げ、
「このめでたき日に立ち会えたことをうれしく思います。いさひさしく幸せになって下さい。」
婚儀が終わり、二組の夫婦が誕生した。後ろからついてきていた家臣達、町民は、とんでもない物を見た、神々しい、神器ってとヒソヒソと話を始め、誰かのおめでとうございまする!の声で、おめでとうございまする!の大合唱が始まり、城下町に戻る事が出来ない程の熱狂が襲うのだった。
で、俺は一体、何を見せられ、何をしているんだろうか?と、いうよりも何をしたらいいんだろうか?
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