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ゲームは楽しむ物

 一国の主になるには


 領地の開発は概ね終わった。領土を得たが、領土を統一しているわけではないから、そろそろ領土の統一をしようかなと思って広間で軍議を開いている。

 特に問題なのは軍を率いるのは人が足りないって事。

 小耳に挟んだ、プレイヤーの仕官って上手くいっているのかあやしい状況。

 プレイヤーを配下にするには儀式があるし、何よりも通知が来ない。

 って、事は率いて戦う部隊数の限界があるって事だ。

 軍の総数も中々の物になったのに、動かせないんじゃ話にならない。

 今野君は10人居れば落とせるっしょって軽く言っていたが、それってただの暗殺だからね?

 真っ当なやり方と違うからね?他数名も賛成してたみたいだけど、やめような?本当に。

 そして、人数を集める必要がやはり有るって事になったんだが、配下の配下になれるのかの検証を、あいつを使ってやることにした。

 はじめは、俺の直臣じゃないのかよ。と愚痴っていたが、検証が出来れば俺の直臣にすると約束すると、まず、桜花の里に行き、順番に領地回りをして帰ってくることになった。

 結論から言うと、全員プレイヤーの直臣を持てることが分かった。

 ただ、これも検証したいんだが、配下から出奔してしまうと、同大名家に再度臣従するのはかなりの時間がかかることが分かった。

 あと、始まりの町から相田家への仕官が出来るかためしてもらったところ、なんと、うちでは仕官を求めてないって事で断られたんだとか。

 何かしないといけないということなんだろう。

 その検証を始める前に領地の統合が行われ、試練は川流れだったんだとか。

 泳げないので、沈んでは死に、死んでは沈みを繰り返して領地に辿り着いたのには、試練を知っている全員から敬意と憐れみを賞賛を受けていた。


 城で1人でステータス画面や、立て札を弄り倒して仕官という文字がでないかと、あれやこれやとやっているが糸口が分からない。

 奉行所でも聞いたが、奉行所では仕官の斡旋はしていないと言うことだった。

 人をどうやって増やせと言うんだ。これって詰んでないか?

 最後の望みをかけて、始まりの町に行ってみるとするか。ついでといっては何だが、駿河君達を連れて行って動物屋も覗いてみよう。

 

 やってきた始まりの町。ちょっと奥行きが広がってないか?それに人もかなり多いな。

 傭兵団の本所が増えでもしたのか。等考えながら、4人を連れて動物屋へ入る

「らっしゃい。お、旦那、ようこそ。今日もお買い上げで?」

「ああ、後の4人の従動物をと思ってな。」

「へい。わかりやした。姉御、相田の旦那が見えましたぜ!」

 奥から、あいよって声と共に出て来た女将。うん、相変わらずの迫力だな。

「どうも毎度毎度贔屓にしてもらって、ありがとうございます。

 今日も新しく動物を入荷してるんで、ゆっくり見ていって下さいな。

 あ~、相田様には、ちょ~っとお聞きしたい事があるから、4人様は先に観てておくれ。」

「悪いな、先に見ててくれ。」

 と、4人につたえると、ずっと、黙って付いてきていた奴等が、では。お言葉に甘えるであります。俺の相棒。早く行こうぜ。とはしゃぎながら奥へと入っていく。うん。気持ちはわかるぞ。今まで何度もお預けを食らっていたからな。ゆっくりと見定めてくれ。

「で、話ってなんだ?」

「相田様、自分の領地に動物屋をお作りになりましたね?」

「あぁ、作ったぞ?ダメだったか?」

「作るときに何か言われませんでした?」

「いや?なにも?言いたいことが有るなら、何時ものように聞いてこい。気持が悪いぞ。」

 俺が少々イラついてい居ることが分かったのか

「すまないね。分かっていてやってるんだとしたら、私の出番じゃ無いからね。」

「だから、どういう事だ聞いているんだよ!」

「本当に分かってないんだねぇ。相田様の領地で売っている動物は何処から仕入れてるんだい?」

 は?仕入れる?俺が?は?何を言っているのか、全く分からんぞ。

「あ、その顔は本当に説明を受けていないんだね。

 いいかい、従動物の取り扱いには注意が必要なのさ。

 そりゃ、犬、猫、馬、猿なんかは特別に危険も無いし、誰だって扱いが出来るだろうさ。

 だけどね、相田様方がお買いになった従動物は普通の動物ですかい?」

 ふぅ、と息を入れる女将。だが、ここまでの話を聞いて、何故俺の領地の動物屋では特殊な動物が居ないのかは察して来た。

「そのお顔を見るに、何となく分かって来ましたね。

 うちで、取り扱っている動物はちゃんと許可を貰って販売しているですよ。

 相田様の領地で特殊な動物を取り扱わないので有れば良いんですが、今日は4人もお連れになっている。

 つまり、特殊な動物は取り扱えるのなら取り扱いたい。違いますか?」

 じっと俺を見下ろしながら圧をかけるでもなく、静に言ってくる。

「そりゃ、取り扱えるのなら取り扱いたいと思うけどな。許可がいるなんて、初めて聞いたぞ。

 それに領地の動物屋は俺が運営していることになっているのか?」

 女将はビックリしたように

「相田様、直営になっているのをご存じなかったのですか?

 奉行所も直営でしたでしょうに、何故、動物屋が直営だとは思われなかったんでしょう?」

 あ、また運営にやられた。説明何かないって言う奴な。本来は動物屋を作って直ぐに、ここに来て、このイベントをこなしてから、うちの領地でも特殊な動物が取り扱われるようになるって感じか。

「誰からも言われなかったからな。それに、俺自体まだ動物屋へ顔を出してなかったわ。そう言えば。」

 呆れ顔の女将。顔を上げてから、大きく溜息をつき、俺の肩をガッシリと掴んで

「分かってるんですか、もし、まかり間違って、特殊な動物を取り扱ってしまったら・・・

 最低島流し、最悪は打首ですよ?」

 な、なんじゃそりゃ!怖!島流しとか領主なのに島流しにされちゃうのか?できるのかよ、そんなこと?

 あ、出来るか。たしか島流しにあった当主っていたわ。何人も・・・

「それで、相田様さえ良ければですが、うちが店を使わせて貰えればと思いましてね。」

 堂々の乗っ取り宣言。今までの話の流れでは、はい。とYESしか返事は無いと思うのだが?

「動物屋は女将に任せる。門外漢がやろうたって上手くいくわけもないしな。

 店はそのまま使ってくれ。改修が必要なら言ってくれれば対応するから。」

「やっぱり相田様は話が早くて助かるよ。」

「俺が特殊な動物を取り扱う許可を取っても仕入れ先なんか分からんからな。桶は桶屋ってやつだな。」

 女将がニヤッと笑い

「そういうことさね。もう許可を取っていたらと思って、言い出し難かったんだけどね。

 言って良かったよ。」

「色んな意味で言われて助かったわ。以後、うちの動物屋を頼むわ。」

「あ、あと、1つだけ聞いてもいいかい?」

「なんだ?」

「相田様の奥方様は居られるのかい?」

「いや、居ないぞ?それがどうかしたのか?」

「いえね、ちょっと前に相田様と同じ名前の方が、動物をお買い上げされた物でね。

 相田 生駒様って言われてたし、良く覚えててね。」

 何だと、明菜が動物を・・・いや、それよりも「多分名前が一緒なだけだな。聞いたことも無いし見たことも無いな。俺のことも伝えたのか?」

 ドキドキしながら聞くと

「いえ、何となく聞いちゃ行けない気がしてね。かなり落ち込まれてましたし。」

 あ、傭兵団クビになったあたりか。

「そうか、俺のことは秘密にしておいてくれ。」

 頭を下げてお願いする。何か察してくれたのか、あいよって返事が返ってきた。

 そんな話をしていたら奥から4人が、選ばれました~。と声をかけてきた。

 見に行くと、駿河君は小さな獅子みたいなあいつ。多分だが、シーサーだろう。

 敦賀君と帯刀君は狛犬?を連れている。何か、右と左で守りますって感じなのか?

 今野君は子馬を連れている。え?馬って思ったら足が6本有るじゃないですか。こいつ、バイコーンって言われる奴だ。

 お支払いをしようとすると、店を出させて貰うんだからと、サービスしてくれた。

 店を出て4人と奉行所へ行く。行く最中に、後から4人の話し声が聞こえる

「なんであるか、あれは?従動物を貰えたである。」

「おかしいですよね。これ、良いんですか?」

「他のプレイヤーにバレたら血の雨が降るとおもうぞ、これ。」

「ノーコメント、ノーコメントノーコメント。僕は知らない、分からない、分かりたくない。」

「敦賀氏が壊れたのである。」

「帯刀さんは落ち着きすぎだとおもうぞ。」

「今野さんもね!」

「駿河君、言い過ぎだぞ!」

「僕は貝になりたい。」

 うん、敦賀君戻ってこようか?海の底で物言わぬって、そこまでの話じゃ無いからな?

 従動物4頭を引き連れて奉行所に入る。何時もの受付嬢に何時ものように、にこやかに話しかける

「で、なにやらかした?」

 受付嬢は何も言わずに立ち上がり、こちらへと手で合図。

 やっぱりか、何をやらかしやがった運営さんよ?


 

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