ゲームは楽しむもの
短めです
蠢く黒い奴
神社の建立も終わり一段落がついたが、別の問題が持ち上がっていた。
神社ばかり優遇するなと寺社からのクレームが入ったんだとか。おい、くそ坊主どもが何を寝言を言ってやがるんだか。
ま、神社に肩入れしていると領民は感じたらしく、神教へ改宗が進んでいるとは知っていたが。お布施が減り、年貢も納めない、寺の既得権益が侵食されている。そんな事を俺に言われてもどうしようもない。
寺も新しく建立するべきだ。とか舐めた事を言っているらしい。俺は神様には会ったが、仏さまには会ったことないんだよ。どうするべきか。
よし、ここらあたりの寺を全部ぶっ潰して、新しく寺を立てよう。そして既得権益は一切認めず、くそ坊主のやりたいようにできず、一向一揆なんかをそそのかさない組織をこっちで作ってやるか。
生きて神様、死んで仏様てな具合でな。
そうすると、仏様み帰依している信者からの恨みを買わないように注意する必要がある。
「黒田君。領内の寺を一切合切棄却して、新しく寺を建立する。その旨を各寺に知らせよ。」
「殿、して、どの流派を受け皿にされるおつもりですか。」
「御仏の教えのみを伝える流派を起こす。」
「そこまでお考えでしたか。」
「幸い、一条様のご一門に僧籍に入っておられる方が居てな。その方に僧正となっていただく確約は取れている。」
黒田君が驚き
「まさかそこまでお話が進んでいるとは。で、流派の名はどうなさるので?」
「まあ、おべっかを使う意味でも、一丸派とでもしようかとな。」
「2家の名を取るわけですな。ではそのように手配いたします。」
さて、くそ坊主どもは何と言ってくれかな。
いや、武装蜂起するってアホだろ、寺を守り、信徒を守るために、仏敵を討つなんて勇ましい事を言っているようだ。
すぐさま、神社から、神の恩寵を受けている相田家は仏敵などではなく、神の使者であると流布している。いや、なんか宗教戦争みたいなことに発展させるのはまずいので、神社の神主さんには煽らないように伝えておいた。が、人の口に板は建てられない。どんどんこの話が広まっていき、寺の僧たちが領民を殺す事件まで発生した。
これはいかんと、桜花、常清、武蔵、駿河、敦賀、近藤、帯刀、一条、今野と共に寺討伐に繰り出す事にした。2パーティでの各個撃破の電撃戦を行う事にしたんだ。
寺の数は10カ所、相田領の寺は早々に沈黙をしている。なぜか、もう僧正が変わっているからだよ。
残りの寺に奇襲をかけては、くそ坊主どもを血祭りにあげていく。そりゃ相手のもならんよ。僧兵がほとんどいないんだもん。好き勝手して堕落した生活を送っていたやつらが、まともに戦えるわけがない。
そして、一番びっくりなのは、カラスが逃げようとする僧たちをつつき、ついばみして逃がさない。いつの間にやら空は黒く染まる。
寺をどんどん落としていくたびにカラスはその数を増やしていき、最後の方は俺達が突入すると、坊主どもが泣きながら助けを求めてくるという、とんでもない事になっていた。
捕らえた僧どもを集め、
「御仏の教えを領民に広め、極楽浄土に行くためには、生きているときは神にすがり、極楽浄土に行くために祈りをささげる事を是とする一丸教に改宗をすれば命は助ける。」
言うだけ言って俺はその場を離れる。どうせ口先だけ改宗しますと言うんだろうからな。助けてくれと書状を送ろうとしても、徳さん配下の忍びの者がシャットアウトすること請け合いで、こいつらには修業をガッツリやってもらい性根を鍛えなおしてもらう。
なんてったって空には黒い奴等がいて目を光らせているんだからな。
うん、神様の使途に鍛えられる仏様の使途。笑えないわ。
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