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ゲームを楽しむこと

 奇々怪々


 原因は分かった。石に封印された経緯は全く分からないがな。さて、困ったな。封印されていた理由も何となくだが理解できる。

 あの物量だ。カラスをどれだけ削っても終わりが見えないし、そもそもカラス天狗すら見つけることが出来なかった。

 何かしらの方法で石に封印をしたんだろうが、その方法が分からないことには手も足も出せない。

 伝承が残っていれば、石を掘り起こすような事も無かっただろうから、失伝していると考えて良いだろう。

 また聞き込みだな。近隣の寺とか神社を回って、伝承が残っているのか、または封印する方法が残っているのかを調べるとしよう。

 

 近隣に寺や神社があるかを調べ、元田原領に寺が、鹿毛領に神社があるのが分かった。立て札に新たに領土地図が表示されるようになっていたので、確認すると直ぐに見つかった。良く分からない物が表示されるが、今は無視をする。そのうち分かるだろ。

 寺に行って住職に話を聞く事ができたが、石にカラス天狗を封印した等は聞いたことが無いし、記録にも残されて居ないと言う。

 ただ、別の意味で寺がヤバいって分かってしまった。

 寺に女は居るし、酒瓶は転がってるし、何なら奴隷みたいに働かされている者までいる。クソ坊主の集団だな。僧兵は見えなかったが、腐敗しまくってるな。俺の領土で盗賊まがいなことは許すつもりは無かったら、厳重注意と伝えておいた。寺がどういった行動に出るかは、そのうち分かるだろ。

 さて、神社に行くとするか。往き道で相も変わらず3匹は元気にじゃれ合いったり、道を外れて駆け回ったり大変元気です。

 他のプレイヤーと、すれ違っては羨ましそうな目で見られたり、さわって良いですかと断りを入れてOKを出すと喜んで撫で回していた。

 3匹とも嫌がる素振りも見せずに喜んでいるようだった。

「私達も動物屋に行ったんですが、残っている動物が少なくて買うことが出来なかったんです。

 3匹も連れているの羨ましいです!

 どうやったら飼えるんですか?」

 ま、聞かれるわな。

「これは、運営からの補償で頂いたので、買った訳ではないんですよ。

 運営に問い合わせをしてみては如何でしょうか?」

 と、答えておいた。

 このやりとりを何回か繰り返して神社に着くことが出来た。

 神社には鳥居が無く、社務所も無い。神殿が有るだけだった

 森の中にあり、清浄な空気に包まれている不思議な空間だった。

 神殿の前まで行くが、人の気配が無い。

 どうしようかと困っていると後から声をかけられる。振り返ると、宮司が立っていた。

 カラス天狗の依頼を受け、村まで行った事やカラス天狗が封印されていたであろう事を話す。

「カラス天狗でございますか。」

 宮司が考えるように呟く。

「心当たりがあるのですか。」

 考え込む宮司に問いかけると

「カラス天狗とは違うのですが、この地域の話で妖術を使う陰陽師がカラスを使い、村々を襲わせては女性や食料を貢がせていたと言う話しがございます。」

 カラス天狗では無く妖術使いとは

「それで、その妖術使いはどうなったのでしょうか。」

「その妖術使いは貢ぎ物をしてこない村に対して腹を立て、カラスを使い襲わせたのですが、その村の村人はカラスをものともせず、カラスをたたき落としていったそうです。

 そこで、妖術使いは村人を妖術で石に変えようとしたようですが、失敗して自分が石になってしまったとか。」

「もしかして、その石を割ってしまったからカラスが大量に出てきて、その村を襲っているのでしょうか。」

「おそらくはそうでは無いかと思います。」

「カラス天狗では無く妖術使いが石から出てきたということでしょうか。」

「それは分かりません。石にされてから、かなりの年月が経っていますし、その妖術使いだとも分かりません。

 もしかすると、本当にカラス天狗が現れたのかも知れません。」

 はい、迷宮入り確定で。もう俺の脳味噌じゃ情報処理が行えません。

 結局面白い話は聞けたが解決の糸口は全くないという結果。

「あの、すいませんが、俺にはこの件が解決不可能なんじゃないかと思い始めたのですが、宮司に何か考えや解決策なんか心当たりが無いでしょうか。」

 ほとほと困り果ててダメ元で聞いてみる。

「ガラスが嫌う煙を炊いて村から追いだせば良いのでは無いでしょうか。」

「それって、解決にはなりませんよね。」

「いえ、煙でカラスが近づけなくなれば、煙を嫌わない物が現れるのではない無いでしょうか。」

 おお、そういう事か。

「ありがとうございます。試してみます。」

 頭を下げて行こうとすると

「風上から風下に向けて村の外れから煙を炊くと良いと思います。」

 にこやかに宮司が言う

「重ね重ねありがとうございます。この策が上手くいって解決出来たら、鳥居と社務所をつくることをお約束します。

 また、うちの領土の正式な宗教として取り扱わせて頂きます。」

 俺が言うと、宮司は

「鳥居は嬉しいですね。大神様が来られないと仰っておりましたので。社務所も助かりますね、お札や御守りを造ることが出来るようになります。大神様の神力が増す事でしょう。

 ただ、大神様を相田様の国の国教にしていただくのは、ご辞退致します。

 大神様は押しつけられて信仰する物ではありませんので。

 相田様が大神様は素晴らしいと言って頂く分にはありがたく思います。」

 と、和やかに言われた。いや、クソ坊主達とは偉い違いだな。国教にしたいわ、本気で。でも、それをすると神社が無人になりそうだな。

「分かりました。国教とは致しません。毎日拝ませて頂きます。」

「それがよろしいでしょう。」

 俺は神社を後にして城下町へ急ぐ。

 カラスが嫌う煙ってなんだろうな?聞くのを忘れてしまったが、俺には従動物達の面倒を見ている家臣が居るから、そいつらに聞いてみるとしよう。

 さて、邪か出るか鬼が出るか蛇が出るか。  

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