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ゲームは楽しむもの

 奇々怪々


 妖怪を追い払う依頼を達成して奉行所で報酬をもらい、奉行所内の蕎麦茶屋で一服していると、行きかうプレイヤーが生き生きとしている事が分かる。桜花や常清、武蔵は従動物と依頼を受けると言っていた。

 俺達がクローズな形でゲームを続けたいと思っていたが、従動物だけはどうしても秘匿するか公開するかで何度も10人で話し合った。

 従動物をまだ持っていない5人はメリット、デメリットを考えていたようだが、最終的に自分達が他のプレイヤー達より先に従動物を持てるなら情報公開しても良いとなり、従動物を持っている5人の中では、出来るだけ秘匿しておきたいという気持ちと、従動物を連れて歩きたいとの葛藤で揺れていたが、最終的にいつかはバレる。それまで従動物達を閉じ込めておくのは可哀想だ。お座敷犬でもあるまいしと言った事がでて、では連れ歩いているときに声を掛けられたら答える様にすると際限なく人が寄ってきそうなので、何か案はないかと相談しているときに、アカネさんが領主の発布をしてはいかがでしょうか。と聞き覚えのない事を教えてくれた。

 領主発布は基本的に徴兵、免税、懲罰、開戦などで発布するものだが、別に何を発布してもいいらしい。発布すると、城下町に立て札が立ち、誰でも見る事が出来るんだとか。

 そもそも、従動物を持てると言うのは、ゲーム内の住人は誰でも知っている事だそうで、軍馬や、軍用犬も従動物なんだから持てて当たり前という感覚らしかった。誰も教えてはくれなかったがな。

 そこで、領主発布で以下の様に公表した


 最近城下町に動物屋が開店した。そこには色々な従動物がいて金銭での取引が可能になっている。

 また、依頼を受ける事で報酬として従動物が手に入る事もある。

 珍しい従動物は中々お目にかかれないが自分の従動物を探して楽しんで欲しい。

 飼い主と認められたらお世話をちゃんとするように。

 注意:従動物の世話を怠ると手痛いしっぺ返しを受ける事もあるようなので注意されたし。

    城に従動物専用の牧場もあるので利用する事をお勧めする


 最後は宣伝だな。ペットホテルと同じだ。

 効果は覿面。動物屋にはプレイヤーが押し寄せてあっという間に品切れになったそうだ。諦められないプレイヤーの一部は依頼を漁って従動物を手に入れようとしていたようだ。

 始まりの町の方が珍しい従動物が居ると言う情報は公開しなかった。なぜかって、俺達が買えなくなるじゃないか。そのうちバレると思うが・・・

 従動物を手に入れたいプレイヤーが従動物を持つプレイヤーを脅して強奪しようとする事件も発生した。残念な事に町の外で襲われてPKされる事が相次いだが、従動物は主人がPKされると主人の元へ自動転送されるようで、強奪は出来ない事が判明してからはPK自体はなりを潜めた。

 町の外で従動物を探そうとした者もいるようだが、このゲーム、依頼を受けないと雑魚敵すら出ない仕様になっているために再入荷を待つしかないのが現状だ。

 従動物パニックは現在は落ち着いているようだ。

 そんな中である噂が広まっている。

「妖怪退治の依頼でうまくいけば妖怪を従動物にする事が出来る。どの妖怪かは分からないが試してみる価値はある。」

 というもの。おかげで奉行所では妖怪退治の依頼がどんどんなくなって行っている。このままいくと狩りつくしてしまうのではないかとさえ思ってしまう。

 ま、頑張ってくれとしか言えんがな。

 最近では、鷹牙、鷹羽、斑が一緒に居てほしそうにするので依頼を良く受けている。

 鷹牙、鷹羽は一回り体が大きくなったように感じる。チワワからマルチーズくらいの差ではあるが。斑は全く成長をしていない。仕方がないんだが、斑から寄ってきたので成長するかと期待したが、そこまで優遇はされていないようだ。

 さて、依頼を受けるとしますかね。妖怪退治があればいいんだが、無ければお使い系でも良いかと奉行所の立て札を見ていると、不穏なものがある。カラス天狗が村を襲ってきて生活することもままならなくなっている。村を助けるためにカラス天狗を討伐してください。って依頼だ。

 先述した妖怪は従動物になる。という噂の中で、ヒト型の妖怪は従動物にはならない。と語られていた。

 俺には関係がない事なので狩りに行こう。久しぶりの討伐依頼に俺はワクワクを止められなかった。いや、むしろついてきている3匹の方がテンションが高そうだった。立て札の文字が読めるのか?天才だ、うちの子は天才過ぎるぞ。

 

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