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ゲームを楽しむ事

 久しぶりの依頼


 奉行所での依頼を受けに行くと、2人の受付嬢が元気に挨拶をしてくれる。この2人に会うのも久しぶりだ。戦だ何だと殆ど会えていなかったからだ。

 他のプレイヤーもかなりの人数が居る。こんなにプレイヤーがいたのかと少々驚いた。誰だよ60人もいないだろうなんて言ったのは。

 あちらこちらでパーティーメンバー募集をしているグループ。自分をパーティーに入れてくれと言っているプレイヤー。

 これが普通のゲームだよなぁと感慨深く見ていると、武蔵、桜花、常清から、これビックリだよね。とか、どこからわいてきたのかな?とか、やっと普通のゲームになりましたね。と声をかけてくる。

「これだけのプレイヤーが居て、なぜ俺達だけで領土を持つまで誰も不思議に思わなかったんだろうな。戦の話とか出てきそうなもんだが。」

 俺が不思議そうに言うと

「これだけ情報を得るのに困るゲームですからね。自分で調べようと思わなければ気が付かなくても仕方がないのでは?私も気付かないと思いますし。」

 常清が普通に答えてくる。

「逆に気付かれてたら大変だったと思うよ。わたし達が変な事してるって話題になったかもしれないし。」

 桜花がまともなことを言っている。

「玄がやらかしたのプレイヤーが知ったら、クレクレが増えて対応が大変だったと思うから結果オーライだよ。」

 武蔵は桜花が言いそうな事を言っている。

「で、どんな依頼を受ける?希望はあるか?」

「「「妖怪退治」」」

 ま、そうなるよな。もう討伐系で賊は殆ど出ていないようだしな。領土を持った辺りから依頼の内容が変わってきた様に感じる。

 立て札の依頼を見ていくと、妖怪退治で面白そうな物が有ったので、これはどうかと3人に聞いてみる。

「これなんてどうだ?複数の妖怪が村の外で暴れている。農作物にいつ被害が出るか不安なので、追っ払って欲しい。

 これ、討伐では無いが複数のってあたりが気になってな。

 連続依頼の可能性が高いと思うんだが。」

 3人は依頼の内容を確認している。

「これ、面白そうですね。私達は妖怪の事をあまり分かっていませんし。」

「討伐じゃ無くて追っ払って欲しいって所に何か有るって気がするよね。僕もこの依頼で良いと思うよ。」

「変な依頼だね。討伐しちゃった方が早いのに、追いだしてって言うのが気になるね。」

 3人からもいい答えを貰ったから受付に依頼を受けることを伝えに行き、依頼者に会いに行くことになった。


「最近、夜になると村はずれに妖怪が集まってきて、なにかをしているようなのです。

 怖くて近寄れないので何をしているのか気になってしまって。

 そのうち農作物や村が襲われてしまったらと心配になってきまして。

 ただ、今は特に悪いことをしてはいないので、村の近くに来ないので有れば良いと思っているのと、討伐をして、他の妖怪からこの村が襲われるかも知れないと思って、村の近くから追っ払って欲しいのです。」

 村の長老と思われる男性が言う。

 複数の妖怪が集まっているものの実害は無いが、村人は不安を募らせていると。そして、討伐すると妖怪の報復があるかも知れない事も不安になっているのか。

 これは、参った。討伐した方が早いのに追い払うって事は来なくなるまで拘束されてしまう事を意味するわけだ。3人も時間がかかる依頼だと分かって、だから放置されていた依頼かと零していた。

 とりあえず、どの辺りに集まるのかを聞いて、そこに行ってみることにした。

「ここか。特に何が有るわけじゃないな。ただの原っぱだな。」

 俺が何でこんな所にってクビを捻っていると

「集まる理由が場所じゃ無いのは分かりましたから、追い払う事が出来れば戻ってくることは無さそうなので、それが分かっただけ良かったと思いますよ。」

 常清の言うとおりだな。場所に集まっている訳では無さそうだ。近くには本当に何も無いからな。

 畑でも荒らすつもりなら、こんなに遠くに集まらないと思うしな。

「討伐せずに追い払うって方が難しいよね。痛い目にあったら直ぐに散って行きそうではあるよね」

 武蔵は討伐よりも追い払うって事に難しさを感じているようだ

「落とし穴でも作っておく?後、罠とか。」

 桜花はあれだな。早くも追っ払うでなく、捕獲にすり替わってしまっているようだ。

「追っ払うのに捕まえてどうするんだよ。」

「え?なんで集まってるのか聞かなきゃ、またあつまりはじめたら面倒じゃない。」

 こいつ、物事の本質を突いてくるよなぁ。理由があるから集まる。その理由は分からない。なら、分かるようにすればいいって事なんだろうな。

「まず、捕まえて情報を得るって、妖怪とコミュニケーション取れるのか?」

「取れなきゃそのままリリースでいいじゃない。やってみないとさ。」

 桜花のくせに生意気だ。ってどこからか聞こえてきそうだな。

「そうですね。桜花が言うように、理由が分からないとどうしようもありませんし、賛成です。」

 常清が言い、武蔵もウンウンと頷いている。

 落とし穴を4箇所つくる。1人一つの落とし穴を作る。

 3人の手際の良いことよ。流石穴を掘るのには慣れているらしく、深さも広さも中々な物だ。俺の落とし穴?そんなもの決まってる。1メートル深さに1メートル程の範囲でしか作れなかったわ。

 隠し方も桜花達のは分かりにくく、俺のはどこか直ぐ分かるような物だ。桜花に夜だから分からないと思うよって気を遣われたのが・・・

 胸の中からパキンと音が聞こえて来る気がした。


 時間は夜になり、妖怪が集まってくるという場所に移動して様子を伺う。

 すると、大小様々な大きさの妖怪が集まってくる。

 いや、何か思っていたよりも多いな、おい。

 その妖怪がふっと消える。落とし穴に落ちて行く。

 穴の中から叫び声が響く。

「いやぁ、あんなに綺麗に落ちてくれるとは思わなかったよ。」

 桜花が緊張感もなく呟く。

 さて、そろそろ行ってみますかね。



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