ゲームの遊び方は
国盗り後
意味不明な終わり方をした秋月家との戦だが、これには理由があった。
普通に考えれば守備兵も置かず、戦をするなぞ有り得ない。ところがだ、この状況に追いやった者が居たという。
1回の戦で全てを終わらせないと大友家の介入も有ると煽られて全兵力で望むべきだと。
それ、本気で言ってるとしたら、相当の阿呆だぞ。いや、マジで。どこで野戦をするつもりだったんだ。
俺達の進軍ルートは少し調べれば分かりそうな物なのに、秋月軍は居なかったから、余程自分達の有利な場所に陣をひいたんだろう。
どうやったら、相手が態々、不利な場所に来ると思ったんだろうか。
田原さんが言った、阿呆には付き合えんってキレて、出奔した気持ちも分かる。
大人しく籠城して勝ち目があるかは分からないが、援軍の希望はあったはずだし、野戦に持ち込むって発想から終わっている。
堅牢な城を全く活かさないとか有り得ないだろ。
秋月に聞くと最大兵力を持って参軍した国人が野戦にすべしって主張して、その時の策を自信満々に言われて、そうした方が良いと思ってしまったらしい。
終わってるわ。この人に領地任せて大丈夫か不安になったが、きっと変わってくれると信じよう。
何よりも、最大繁途を築いていた大友から主城から27の支城を取り返した人だからな。
気になるのは、その案を無理矢理進めた奴なんだが、ここには居ないんだとか。兵を纏めて自分の領地に戻ったらしい。
大友の力を借りて必ず秋月家をお助けしますと言っていたらしい。
で、大友から兵が送られて戦になったときにどちらに付くか聞くと、大友の援軍が来たとしても、うちを、裏切ることは無いと言っていた。
黒田君の話を聞いて、思うところがあったらしい。
その領主は気にはなるが、他の秋月家の領土はほぼ俺の傘下に入ることになった。
ただし、領地は完全統合させてもらい、領主達の自由には出来ないようにするという条件ながら、戦で勝ち目は無いと諦めて居たようだ。
反対する領主については、特に何かしらのペナルティーをつけることはせず、いずれ攻め落とすからなって脅しだけかけてある。
そういう領主は大友を頼りにしているようだった。大内は無くなってしまっているし、陶は毛利とやりあっていて、こちらに目を向ける余裕は無いらしい。
少弍は自力を回復するのに忙しくて他国にまで目を向けれない。
あれ、以外と安全圏になっているのか?大友だけを警戒していれば良いんだからな。
そんな中大友家からの使者が来たという知らせが入る。もちろん俺達の城にだ。
「足利家に置かれましては、祝着地獄に御座います。・・・・」
何だか長い長い話が終わったが、要するに、足利家への謀心はございません。九州平定の為の協力も惜しみません。九州平定後は上洛となると思いますので、是非とも我が大友家も上洛軍にお加え下さい。
って事だった。
はっきり言おう。意味が分からん。
少弍家からも使者が来て、長々と喋っていった。要約すると、幕府から頂いた領土を治める事が出来ずに申し訳ありません。幕府への忠誠は変わることはありません。
出来れば少弍家をお助け頂ければ。
って事らしい。
九州探題は大友なんだから大友に助けて貰えば良いのにと思ったが、それはプライドが許さない事と大友に飲み込まれるのを恐れているって事だった。
色々あるんだな。当分の間は動くつもりは無いけどな。
内政や兵力強化。そして、領土を取ったことでプレイヤーをどう取り込むか。
やることは山積みなんだよ。レベル上げもしたいし、鷹牙たちとも戯れたいし、一緒に依頼をやりたいし。
桜花も常清も武蔵もソロソロRPGパートを遊びたいと言っていたし、あの5人は従動物をまだ手に入れてませんって言ってきているし、国盗りも一段落ついたことだし、他のプレイヤーがやっているようなプレイを楽しもうと思う。
前にも同じ事を言った覚があるが、あの時とはまた状況も変わったしな。
場面が変わり、頭を抱えた3人組がいた。
「成功させてしまいましたね。」
「領土の統一をしてしまいましたね。」
「何故こうなったんでしょうか。あの手で行けると信じていましたが。」
そう、不正パッチとは言わないが、仕様を限定的に変更までして戦にならないように手を打ったというのに、ものともせずに領土を統一してしまった事に頭を抱えていた。
まさか領土を統一する戦があんな意味が分からない状態で終わってしまうとは思ってもみなかったのである。
「で、何なんですか?あのAIは。自称天才って、あんなに頭の悪い物を作った覚えはないのですが。」
「いえ、バグでは無いのですが、マスクパラメーターはランダムで設定されてしまいますので・・・」
「にしても、なぜあんなのが領主となってしまっていたのか。」
「しかし、それで相田さんが成長してきたって事は、あながち間違いでは無く、成功の1例としては秀逸なのでは無いでしょうか。」
「そうですね。わざとやられるわけでも無く、しっかりとレベルを上げて行ける依頼からがスタートでしたからね。」
「長く長く続く依頼の最終点が領土統一であれば、秀逸ですね。」
「しかも、プレイヤーは領土統一、もしくは自分の領土が誕生するとは思っていないっていうもので、領土を得たときの感動は筆舌にし難いかと思いますね。」
「そうですね。この流れは美しすぎますね。」
3人はキラキラとした目で今回の相田がやらかしたことに一定の成果を認められたと喜んでは居る。
ただ、早すぎただけで、他のプレイヤーも領土を得ることは出来るのだから。
「やった傭兵団イベントをそのまま領土戦にする事も出来るかも知れませんし、今回のテストケースは本当にいい収穫になりましたね。」
「では、相田さんにかけた仕様はそのまま採用にしますか。
やはり戦が簡単に発生していてはバランスがおかしくなりそうですし。」
「それだと地方のプレイヤーが不利になりすぎます。」
「公平に行うためにはやはり本来の仕様で様子を見る必要があると思います。相田さまに使用した仕様はしようがありませんけど。」
「そうですね。勢力の大きさ等を鑑みてその都度で仕様を変えていく必要はあるかと思います。」
「仕様を変えようが変えまいが、創意工夫で相田さまの様に成し遂げてしまう方もいらっしゃるでしょうし。」
「では、今回は謝罪は無しで良いでしょうか?」
「いえ、謝罪はすべきでしょう。そして第2陣についてもお話をしておかないといけませんので。」
「第2陣は相田さまの領土には配置されないって事になるんですよね。」
「そうですね。他の大名領土は良いのですが、一気に全国統一されてしまいそうなので。」
「そもそも何故、相田さまを足利家の家臣にしてしまったんでしょうか。」
「え、それは立山さんがしたんじゃないんですか。」
「えっ?私はてっきり金さんがしているのかと。」
「誰がしたかとかではなく、どうやら配下NPCが動いて、その事実を作り上げた様ですが。」
3人が黙り込んでしまうが、唐沢が声を上げる。
「謝罪してお詫びですね。」
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