ゲームです
ところかわれば
さて、どうしたものか。母親に言われて同じ領土、同じ大名家の領地を選んだまでは良かったんだけど、母親が何処に居るのやら。
傭兵団の女神だとかドヤ顔で言っていたから傭兵団へ行ってみればクビになったと追い返された。
なにやってんだよ母さんは。とりあえず城下町に来てはみたが何をやればいいんだか。
中途半端な時期にゲームを始めれてフロントチームには追いつけないだうし。レベルキャップがあれば追いつくのは簡単なんだろうが、その情報すら無い。
無いとするならばレベルキャップは設定されていないとい考えるべきだな。
そんなことを考えていると、ピコンって音が頭に響き、大妖怪討伐成功しました。ってのが目の前に出てくる。
出て来たが、いつ、何処の、誰が、どうやってって、何を。いう情報すらも載っていない。
凄まじい不安だけしかない。はぁ、母さんどこだよ。
奉行所を探し出して、ここで依頼を受けて自強すると母親は言っていたからな。もしかすればここに居れば母親が来るかもしれないしな。
ずっと待っているってのも暇だし、何か依頼が無いか見てみようと思って依頼の立て札を見に行く。
いや、立て札ってどうなんだよ。戦国時代に合わせてるんだろうけど、やりすぎだろ。
依頼に目を通していくが出来そうな依頼が1つも無い。
なぜか、そう、職業が【遊び人】になってしまったからだ。
初心者講習で色々やったんだが、どうせなら誰も選ばないだろっていう職業を選んでやったんだが失敗したかなぁ。
でも、こういうゲームでは遊び人からクラスチェンジで有望職になったりするもんだ。いや、しなければならない!目指せ特殊進化!
初心者講習で案内AIに忍者は無いのかって聞いたが、変なことを言っている人を見る目で見られてしまった。なんなんだ、AIのクセに。
だが、忍者の説明をすると納得したようで、なれれば良いですね。と言われたからには居るハズなんだよな。
さて、遊び人は何をすれば良いんだろうな。
依頼を受けようとしても弾かれてしまうからこれには困った。
母さんヘルプ・・・
領地の確認もしておくべきか?母さんを探すのが先か?
悩むところだが、母さんに合流するにしても自分の現在の状況がどうなっているか把握してないと合流した時に困るかも知れないし。
領地に戻ってみると、掘っ立て小屋がポツンと建っている。
いや、あばら屋に比べればマシなんだろうけど、地味にくるものがあるな。
家もずっとこのままな訳ないよな。領地も広げて町にする事も出来るのかな。
良し、依頼も受けられないし領地をくまなく調べ尽くしてやる。
うん。この運営本当に嫌らしすぎるな。初心者講習なんか戦い方ばかりで内政面は全くのドスルー。
そりゃ、母さんが依頼一辺倒で領地のことを何もしてない訳だ。ひょっとして父さんもこれに気付いたから家では話禁止とか言い出したのか?
今度聞いてみよう。
領地の立て札を調べていると立て札が横にスクロールする事が分かった。
そして、へクス画面、何なんだと思ったら建物が建てられるようだ。金もかなりかかる。
うん。依頼を受けられない、金がない。領地に建物は建てられない。この悪循環はどうしようも無いな。
傭兵団組むと金は傭兵団の依頼をするために色々使うだろうし、自領の強化なんかする事に意義を見いだせないかもしれないな。
戦国時代、領土に領地に下剋上。ここから導かれる結論は。自分の町を作り、城を作り、国を作りとしていく事も出来るって事なんだろう。
ただ、今じゃ無いんだろうな。妖怪討伐とかあるようだし、所謂、妖怪御伽草子って事なんだろう。
やっぱりレベルを上げて妖怪を退治して殿様から雇われるようになって、と出世を目指す冪なんだろうな。
雇われてから領地を開拓して地力をつけていくって形なんだろう。ゲーマーでないから自信はないけど。
後は遊び人の事を調べないといけないな。プレーヤーでは無く、町の人達に話を聞こう。プレーヤー間で情報の共有は出来ていない様だし。 やっぱり、あの1件から無責任な発言を出来ないようにしたために、SNSやらが廃れてしまったからなぁ。なんなら摘発対象になったし。
後はこの鳥居を調べて終わりだ。と、鳥居に手を置くと、始まりの町とこのまま外に出るっていう選択肢が出て来た。なる程、始まりの町にも行けるんだなと思い、城下町を目指して歩くことにした。
したけれども、なぜに町までこんなに遠いんだよ。そりゃ、誰も領地に帰るなんて選択しないわ。誰も領地の開拓をしないわけだ。
色々と納得したよ。だから、皆のプレイが似通っていくことになるんだ。
町にも何とか辿り着き、町人と会話をしているんだが、AIじゃないだろ、これ。めっちゃ普通に話しが展開していくじゃないか。
その話の中で遊び人だと伝えると、今まで話をしていた町人が突然、疑惑の目を向けて、博打打ちか。や、穀潰しかい。とか、女に食わせて貰ってるのかい。とか、まぁ散々な言われようだったよ。中には旗本の暇を持て余してる方かいってのもあったな。
いや、旗本って幕府旗本なんて貧乏人しかいないだろ戦国時代には。
でも、遊び人ってのがとても普通の職業では無く、所謂、裏稼業の方々や任侠道を極めたい方々がなる職業なのかも知れないな。
だとすると、武士にはなれないよな。プレイスタイルがおかしいことになってないか?
下剋上って所謂筋者にも出来るなんて聞いたことがないぞ。盗賊団の一員から頭領になって、それから町を奪い、国盗りにって流れにでもなるのか?
わからん。てっきりどこかの分岐で忍者の道があると信じてたんだが、町人の認識は違うようだ。
完全にアウトロー1直線。いや、忍者もこの時代だとアウトローなんだけれども。
困ったな。そうしていると
「おう、兄弟。どうしたんでぇ。こんな所で油売ってよぉ。
ちょいといい話があるんだが、聞いていかないかい。なに、あやしい話じゃねぇよ。」
いやいやいやいや、思いっきりあやしいだろ。むしろ、お前みたいなのを見て何故あやしまれないと思ったんだよ。
「間に合ってます。」
目を合わさないように答える。
「本当にあやしい話なんかじゃねえってよ。」
優しい声で言ってきますが、
「間に合ってます。」
そう言ってその場を離れようとしたけど、肩をガッと捕まれて
「いや。兄弟。本当におめぇさんにやって貰いたいことがあるんだよ。別に賭場に誘ったり、誰かから金を取ってこいとかって話じゃねぇんだよ。」
しつこく話しかけてきますが
「間に合っています。」
こんな奴に関わってしまうとろくな事にならないんだ。
「おめぇ、奉行所から出てきただろ?
仕事を探してんじゃねぇかと思ってよ。おいらは大工仕事してんだけどよ。人手が足りねぇのよ。
何処ぞのお殿様がよ町1つ新しく造るらしくってよ。」
「え、町を造るって、何処にですか。」
「やぁっと人の話を聞く気になりやがったな。
まぁ、町を造ってるのは海の向こう側なんだけどよ。港から舟で直ぐだからよ。
本当に人手が足りなくてよ、おいらみたいな見習いは人手探しもしなきゃなんねぇんだよ。」
「すみませんが、人と待ち合わせをしているので、海の向こうまでは行くことが出来ません。
折角お仕事を斡旋して下さったのに申し訳ありません。」
「いやいや、おいらみたいな強面の話聞いてくれて嬉しかったぜ。」
「本当なら仕事がないので飛びつきたいところなんですが、人との待ち合わせがありますので。」
「じゃあな!」
なんだ、これ、町人から仕事が貰えるのか。奉行所からだけで無く仕事は承けられるって事か。
遊び人が仕事をしていくってのもおかしな話だけど、稼がないといけないし。
最悪は母さんに寄生も仕方ないかと思い始めていたのは内緒にしておかないとな。
って、母さんにリアルで連絡して待ち合わせしよう。
いや、言いたいことは分かる。何故、そうしなかったか。
母親に電話するのって何だか照れるんだよ。
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