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ゲームだな

 配下と兵士と


 プレーヤーの影が見え始めた事で考えることも増た。敵対プレーヤーとなるのか仲間になるのか。土豪や郷士、豪族といった地位の者に臣従出来るかで敵対プレーヤーがどの様な状態になっていくのか予想もできない。本当に情報が無いままで進むこのゲームは異常としかいえない混沌とした状況になっているな。

 戦国時代と思えばリアルに再現できているんだろうけどな。ゲームデザインをした唐沢君は凄いなと尊敬の念すらわくな。

 いちプレーヤーとしてはもう少し事前の情報が欲しいところではあるが。

 やってみて、その後に仕様を知るとか罰ゲームになる可能性だって有るわけだしな。

 優先順位を決めて動かないといけないだろうな。

「玄、ちょっと良いですか。」

「常清、どうした。何か有ったのか。」

 ニヤリと笑い常清が

「ええ、うちに奉行所が出来たから思いついた事なんですがね。

 奉行所に兵士の徴発依頼と、プレイヤーが食いつきそうな依頼を出してみたらどうかと思いまして。」

「兵士の募集は分かるが、プレイヤーの募集ってどういうことだ。」

「玄、忘れていませんか、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 一瞬何を言っているのか分からなかったが、気付いた。

「そうか、その手があったか。常清、良く気が付いたな。

 これでこの町に居ても依頼を受けたプレイヤーがどの程度いるかある程度把握が出来る。」

「ちょっとした気付きみたいなものですけどね。でも、これは城を作って、領地の合併をしないと気付かないですよ。

 運営の底意地の悪さが良く出てますよね。」

「確かに言うとおりなんだが、ある意味秀逸なシステムじゃないかとさえ俺は思っているぞ。

 気付けなきゃそれまでだが、気付くことが出来ればちゃんとゲームを進めることが出来る。

 黒田君が言った兵士を本領で集めてくれって言うのもシステムに予め用意されていたものじゃないかとすら思い始めたぞ、俺は。」

「確かに、現地で協力者かこちらの陣営に着くかって事をやると言ってましたからね。

 僕達が本領に戻って兵士を集める必要は無かったようにも思えますしね。」

「そうなんだよな。話を戻すが、兵士の募集は分かった。それは俺もどうやったら良いのか分からなかったからな。銭兵って奴を雇うって事だよな。傭兵を雇うと傭兵団になるから、使い道が違ってきそうだし、プレーヤーが混ざる可能性もあ・る・・」

「玄、兵士の募集でもプレーヤーは混じると思いますよ。ですから、プレイヤーが兵士では無い依頼を受けるようにしてしまえば良いんですよ。」

 そうか、傭兵団に加入していないプレイヤーは兵士の募集でも何かあるかと依頼を受ける可能性が高い。

 ではどうしたら良いのか。

「つまり、埼島に来たプレイヤーの様に兵を率いる武将を募集するって事だな。」

 悪い顔をして常清がいう。

「そうです。戦をするわけではありませんが、兵を率いるって事を前面に押し出してしまえば良いんです。

 集まってきたプレイヤーには賊討伐、妖怪退治等の依頼を兵士を連れて行って討伐、退治して貰えばいいわけですから。」

「しかし、そんなに都合良く賊退治や妖怪退治の依頼が出てくると思わないんだが。」

 さらに悪い顔をする常清

「大丈夫ですよ。逆に私達がその様な依頼を受けたとして何を考えますか。

 きっと、兵を率いる依頼を受けて、賊退治や妖怪退治の依頼が直ぐに来ても来なくても不思議には思わないんです。

 チェーンクエスト、連続性依頼だと勝手に考えるでしょうから。

 屋敷なんかを自由に使って良いとかになったら、もっと期待すると思いますよ。」

「常清、人が悪いぞ。」

「そういう玄だって笑ってるじゃありませんか。」

「常清、おぬしもワルよのぉ。ワッハッハッハッハ。」

「お殿様にはかないませんよう。アーッハッハッハッハ。」

 お約束だからな、これはお約束だ。

「ゴホン。で、集まった奴らを最終的にどうしたら良いと思う。

 俺が思うに領土に領地を持って縛られている事から、傭兵団を結成させるか、直臣にするか、まだやったことは無いが、外様としての家臣化とかがあると思うんだが。」

「僕は色々試してゲームシステムの解明に利用したら良いんじゃ無いかって思うけどね。

 桜花がドン引きしちゃってるよ。」

 おい、いつの間に来てたんだよ。

「玄と常清が2人でお約束していた辺りから居たけどね。2人の笑い声で僕等が来たのに気付かなかったんじゃ無い。」

「そ、そうか。で、最後の方だけを聞いただけで気付いたか。」

「そりゃね、プレーヤーをどうにかして集めて、其奴らを飼い殺しにしようって事だよね。」

「武蔵、言い方が。私はそんな風には思ってませんよ。玄はどうか知りませんが。」

「まて、俺だって使い減りのしない盾を手に入れたいとか思ってないからな。」

「「玄、やっぱり真っ黒ですね。」」

「そこは年の功って言うところだろ。」

「おじさまの世知辛い世の中を彷徨って闇に飲まれた末路って理解でいいのかな。わたしのような純真な乙女には出て来ない発想よね。」

「「「だぁれが乙女だ。」」」

 誰とも無く笑い出し。ひとしきり笑った後

「はぁ、笑った笑った。だが、スッキリしたな。モヤモヤとした物がどうでも良くなった。」

「そうだね。僕等が他のプレーヤーとは違うルートで今まで来てたことを隠したいって思ってたけど」

「もう、私達のルートを隠すことはできないくらいの所に来てしまっている。」

「だから、他のプレーヤーが驚くかもしれないし、今までのように妖怪退治とかのロープレを楽しみたいって人達との棲み分けを考えたら良いんじゃ無いかな。」

「あ、後シミュレーションゲーム要素を楽しみたいって人は。わたしと一緒にやっほしいなぁ。

 リアル、シム」

「はい。そこまで!アウトだから、それアウトになるからな。」

「たまに玄っておかしくなるよね。」

 大人の事情があるんだよ。判れよ。

「おかしくないんだよ。で、だ。兵士の募集の依頼金額は少なくしておくべきだと思うんだ。あまり報酬が良いとプレーヤーが混ざりかねん。

 プレイヤーを募集する依頼はどうするかだな。資金に余裕が有るわけじゃ無いからな。一気に大多数来ても捌ききれないってのもあるしな。」

「プレーヤーは桜花が言った20人以上は居ると思いましょう。おそらくですが60人も居れば良い方じゃ無いかと思うんですよね。

 大友や島津になれば一気に増えるでしょうが。」

「あ~!そう言えばさ、大名家が滅亡したじゃない。あそこのプレイヤーってどうなっちゃったのかな。」

「桜花、このゲームでそんな情報は上がってこないぞ。もしかしたら誰かひろってくれと掲示板に書き込んでいる奴が居ても、そいつは仲間にすべきじゃ無い。」

「え、どうして。困っているんだから助けてあげても良いじゃない。私達のプレイスタイルバレてもいいんでしょ。」

「おばか。それはこの領土の中での話だ。違う領土の奴等に情報を流してどうする。

 俺達は他のプレイヤーよりも優位にいるが、プレイヤー数の多い大名家や、傭兵団の奴等に知れたら、一気に流れが変わって俺達が負け組になってしまうぞ。

 それにな、掲示板に書き込みが出来る奴はハードルが低くなっているから、自分が知っていることを流して優越感に浸るかもしれんのだ。」

 そう、掲示板に1度書き込めば身バレしてしまうのだから、新情報をバンバン上げれば人気が出ると勘違いする。それがプレイスタイルの事なら尚更だ。

 一時は時の人だろうが直ぐに下火になる。それが理解できない馬鹿を懐に入れるなど有り得ない。

「話戻しますよ。プレイヤーを集める為の依頼はストレートにしても良いかもしれませんよ。」

「なるほど、僕達の配下になれって依頼出すんだね。」

「ストレート過ぎますが、まあ、その通りですね。」

「飼い殺しにしようって言ってたのに?」

「飼い殺しにする気満々ですよ。」

「領地の統合はしませんし、相手の領地の場所はしっかり申告して貰います。

 相手が私達をプレイヤーだとは思っていないでしょうから、最初に自分達の情報は全て洗いざらい吐き出させてしまいます。」

「さっきと言っていることが違うが、何か気付いたのか。」

「さっき思いっきり笑ったら案が浮かんだんですよ。」

「それはなんだ。」

「玄、あなたは秋月家にどれだけのプレイヤーが臣従していると思いますか。私は多くても10人も居ないと思ってます。

 玄もそうだったようにソロプレイかそれに近いしい状態のまま流れに身を任せるとかって思っていそうで。」

「人が少ない過疎地を狙ってスローライフとか考えててもおかしくないかもね。

 それだとプレーヤーへの依頼に来る人少なくなるんじゃ無いかな。」

「それはそれで良いんですよ。スローライフを満喫したい人は玄が大名になろうが、誰が九州を統一しようか関心が無いと思いますので。

 むしろ、秋月家を選んで大名になってしまいそうな玄の方が、この領土では珍しいと思いますね。」

「埼島に来た軍監って秋月家の領土のプレーヤーだよね。わたしずっと大友家なのになんで来られてたんだろうって思ってたんだよね。」

 でた。天然爆弾桜花。

「「「確かに。」」」

 田原さんが言っていた秋月家の自称張良絡みで確定だな。

「田原さんが一連の動きの黒幕の目星はつけてるみたいなんだ。秋月家を降して、周辺国人、豪族、郷士を統合、合併をしていく時に滅ぼせば良いと思ってる。

 国見くんや鹿下君にも出陣してもらおうと考えてはいる。」

「そうなんだ。田原さんがねぇ。

 玄、その黒幕の相手ってさ、田原さん、国見くん、鹿下君に攻めさせてみたら。

 配下NPCでも攻めることが出来て、領地を落とすことが出来れば色々と出来る事が増えそうだし。」

「武蔵はいけると思っているのか。」

「だって、多分最後にそいつ残しておくつもりでしょ。僕ならそうするし。恐怖で夜も眠れないようにしてやらなきゃ。」

「武蔵、お主もワルよのぉ~。」

「玄には敵わないよぉ~。」

 ワーッハッハッハッハッ!とお約束をやって桜花に白い目で見られるまでがマストだ。異論は受け付ける。

「馬鹿なことしてないで話を分かりやすく説明。わたしの頭はもうついていけないって悲鳴を上げてます!」

 え、そんなに難しい事は言ってないぞ、いや、マジで。

「集まるプレーヤーは少ないだろうって予想しているんだよ。早い話、秋月家がどうなろうと知ったことじゃないんだよ。プレーヤーは。」

「なんで、どうして?」

「えっとな、この秋月家に来てる時点で、切った張ったをやるつもりで居るプレイヤーは稀だって事だ。

 過疎地を態々選んでプレイしているわけだ。ボッチが好きだという奴まであるぞ。」

「わたしはチャンスがいっぱいありそうだからポチポチってやったんだけどなぁ。」

「僕は人が多すぎて入りたくなかったから人が少ないところでストレスフリーでゲームしたかっただけなんだよね。何故こうなっちゃったか分からないけどね。」

「そうか、そういうプレイヤーも居るにはいるか。だとすれば道を示してやれば戦力になりそうだな。」

「常清はさ、頭良いけど、深読みしすぎるんだよ。」

「え?常清って頭良いの?考えるより先に体が動くわたしタイプだと思ってた。」

 あ、常清が落ち込んでしまった、、

「出たトコ勝負で良いんじゃ無いか。人を見てモル、コホン。試してみたかったことをやって貰ってシステム解明に尽力して貰おう。」

 桜花なジト目になり

「モルモットって素直に言おうよ。線引きは大事だよ。わたしは建築パートの責任者だから、変な人に掻き回されたくないし。

 玄の城を時代に合ってないとか、日本ぽくないとか言い出すような人とはやっていきたくないし。

 そんな奴はモルモットにしてしまえばいいって思うな。」

 ブラック桜花だな。だが、言いたいことは分かる。

「大丈夫だよ。その為に来た奴等の情報を丸裸にしようって事なんだからさ。

 でしょ、常清。」

「その通りです。私達の征く道を共にいけないのであれば利用するだけです。

 利用されていると喩らせない様にしてです。」

 ブラック過ぎないか、こいつら、と思いながら見ていると

「「「1番ブラックなのは玄だから!」」」

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