ゲームを楽しもう
戦国時代に詳しいわけでも無いですが、転移物以外で何か書きたいと思って書いてますので、それ違うとかあると思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです。
あれやこれやで
久しぶりにログインすると、桜花に怒られた。
何か悪いことをした覚えも無い。
「玄、やらかしもここまで来ると救えないよ。」
「いきなり何なんだ。俺には心当たりが全くないんだが。」
「ほら、あそこ見て。」
そこは何も無い広場だ。それがどうしたって言うんだ。
「さて、あそこには何が有りましたか。」
ん、何があったか。初めから何もなかっただろう。
「何もなかっただろう。それとも何かあったか。」
「やっぱり分からないんだね。わたしも忘れちゃってたんだけど。」
じゃあ、桜花に怒られるのは違う気がするが。
「はぐらかさずに言ってくれ。」
気になるじゃないか
「じゃあヒントあげる。玄には大切な者が居ませんか。」
「何を言ってるんだ。大切な物って何も無いぞ。」
ちょつとズレた答えには気にせずに桜花は淡々と続ける
「ヒント2。統合した時に何が起こりましたか。」
「領土が広がっただけじゃないか。」
桜花はちょっと配下達が哀れに思い始めた。
「ヒント3。都市計画を言いだしたのは誰でしょうか。」
「俺が日本の城じゃ無くてヨーロッパとかの城下町とかにしたいとは言ったぞ。」
桜花の目はだんだんと死んでいく
「ヒント4。元々あった建物はどうなりましたか。」
「ん、、、更地になったよな。」
まだ気付かない玄にイライラし始めた桜花は低い声で
「ヒント5。住人って居ましたか。」
「住人は居なかっただろ。」
「おい、お前の頭は蓮根か。なぁここまでヒント出して気付かないってどうなんだよ。死ね、一回死んで来い。腹を皆の前で切りやがれ。」
バーサク桜花発動。目がつり上がり声は地獄の底から響いてくるかの如く
「まてまてまて桜花、何を怒っているんだ。ヒントがヒントになってないだろう。」
「ああん。ヒントになってない。わぁたぁしぃが悪いっていうのかなぁぁぁぁぁ。」
ひぃ。ヤバイ。怒らせた理由が分からない。考えろ考えろ考えろ。何も出て来ない。
「すいません。桜花さん。何をやらかしたのかご教示下さいませ。」
ずぅぅぅんという音が聞こえてきそうな感じで桜花が腕を組んだ状態で仁王立ち。
「玄、玄の大切な人達って今どうしていると思う。」
「わたしが全部消してって言ったのも悪かったけど、その後何があったと思う。」
ん、なんだ、大切な人達って誰だ。お伺い達は大切な仲間だぞ。鷹牙も大切な・・・あれ。そう言えば配下NPC達は何処に行った。黒田君と前田君は武家屋敷に詰めて貰らってるがそれ以外の配下NPCは家屋敷あった。あったよな。あれ、どうなってるんだっけ
「桜花、ちょっと聞くんだが、配下NPCが何処に居るとか知ってたりするのか。」
桜花は全ての怒りが抜け落ち、ハァァァァっとため息をつく。
「あのね、わたし達が城下町の建物を一回全部なくしちゃったでしょ。配下NPCさん達はちゃんと生活をしてたんだよ。わたし達が知らなかっただけで。」
な・ん・だ・と・・・・
「まて、桜花、俺は全部の屋敷を見て回ったが誰も住んでなかったぞ。」
「それ、鍵を使ってはいらないと見えない様になってたらしいよ。アカネさんが言ってた。」
「まてまて、それじゃあ、配下NPC達はちゃんといたって事なのか。」
「インスタントダンジョンって分かる。わたしは分からなかったんだけど、違う空間になってたんだって。だからお互いに見えなかったんでしょうって言ってた。」
「アカネさんに一回聞いたことあるんだよ。配下NPCは何処に住んでいるんだって。そしたらお知りになる必要はございません。って言われてから気にしてなかった。」
「あららら。それじゃあ、気が付かないか。でも少しは配下NPCさん達の事を頭に入れておこうよ。」
「で、だ。皆どうなったんだ。」
「近藤さんとかは屋敷の中で仕事しながら寝てるみたいで、家屋敷には帰ってないみたい。大工の2人もたこ部屋に居るから帰ってないって。鍛冶屋の2人も鍛冶屋に寝泊まりしてるから家屋敷には帰ってないの。残りの人は右往左往する前段階の茫然自失の時にアカネさんから一部屋宛がわれて、皆で生活始めるところだったって。
私が悲鳴を聞いて駆けつけたら・・・
それは良いけど、配下NPCさん達が行き場無くしてたの。
だからアカネさんに言って部屋を用意して貰ったから。」
「おぉ、ありがとう。そんなことになってるとは想像の埒外だぞ。桜花対応ありがとう。俺は今から皆に会って謝ってくる。」
アカネさんに部屋を聞いて皆に謝り、どんな家屋敷に住みたいかを聞いて、その希望に沿って家屋敷を建てることを約束した。
「桜花、助かった。放置してたら大変な事になったかもしれないしな。」
「いいよぉ。あとね、わたし達の報告っていうか相談にっていうか連絡っていうか。」
「報連相したいって事か。」
「ホウレンソウじゃないよ。」
「それは野菜な。報告、相談、連絡を合わせて報連相って言うんだよ。社会人の常識だった物だな」
「だったって事は今は違うの。」
「今でも報連相必須な仕事もあるが、殆ど聞かなくなったな。」
「玄、色々バレちゃうよ。気をつけなきゃ。」多分わたしのパパと同じくらいかな。アバターが若いけどそーとー歳行ってるのかな。ボソッ
「ん、最後の方全く聞こえなかったが。良いんだよ歳がバレたって。」
「色々っていったでしょ。多分会社でも偉い人なんじゃ無いかなぁとか、パパにそっくりだなぁとかさ」
「悪いが俺にも娘は居るが、絶対に桜花とは似ても似つかない」
「ほら、簡単に引っかかった。」
あ、思わず答えてしまった・・・
「わたしは良いけど他の人には注意した方がいいよぉ。」
ぐぬぬぬぬ。桜花にしてやられるとは
「まぁいい。で、話ってのは何だ。」
「ちょつと待ってて、武蔵と常清呼んでくるから。」
答えも聞かずに走り去る桜花。行動が早いと褒めればいいのか、考え無しに行動するなと注意するべきなのか・・・
少し待っていると3人がやってきた。
「すまんな、少し留守にした。」
「構いませんよ。私達もその間に色々とやっていましたので。」
「その色々で話しがあってね。僕達もちょっと困った事になるかもしれないって思っててさ。」
2人が少し困ったというような顔で話をしている。
「桜花からは配下NPC達の事は聞いたが、その事と他にあるのか。」
「桜花から聞いていたんですね。そうなんです。私達も配下NPCをゲット出来たのですが、玄の配下NPCとは少し違っているようでして。
お知恵を拝借したいと思ってました。」
ん、配下NPC違いか。ん、今何て言った、配下NPCをゲットしたと言ったか。
「それと始まりの町にプレーヤーが増えてる事も気になってるんだよね。僕達が従動物を連れてるのを見られちゃってさ。」
何ですと、始まりの町にプレーヤーが増えているだと。考えられるのはイベントか
「まず、配下NPCゲットは目出度いな。これで俺の配下NPCの経験値解除できるって事だな。
あと、始まりの町だが、おそらくだがイベントが関係しているんだろう。覚えてるか、領地を無くしたプレーヤーが始まりの町で何をするか。」
「確か領地を無くしたプレーヤーは始まりの町で再登録するんでしたね。でも、あそこに居たプレーヤー達は再登録出来ないようでしたが。」
「この不親切設定だ、再登録にも何か条件をクリアして無いといけないのかもしれないな。」
「はい。質問。わたし達は玄の領地と統合したじゃない。統合されなかったって事なの。」
「これは予想なんだが、統合されなかったんじゃないかと思う。いや、厳密に言えば統合は出来ないって事になったんじゃないかと思う。
イベントの話はしたよな。合戦イベントだ。勝敗しか分からなかったが、おそらく負けた大名家か領土かは分からないが、領地の吸収は敵とは出来ない仕様だったんじゃないか。
俺達は敵の領地の吸収を目標にしていたから統合できたが、相手を負かすだけだったらどうだ。」
「つまり、条件があったと言うことですか。」
「多分な。もしかすると領地の統合を嫌だと言ったのかもしれないけどな。そこは聞いてみないと何とも言えないな。聞いて答えてくれるかは微妙だろうな。」
「従動物を恨めしそうに見ていた人達なら従動物をどうしたら取得できるか教えてあげればいくらでも話しそうだけどね。」
「武蔵、それするときっと次から次に聞きに来る奴らを増やすだけだぞ。こちらに何のメリットも無い。」
「そうですね。情報はあまり出すべきでは無いと思いますね。ただ、聞かれたときの対処法は皆で決めておかないといけないかと。」
「それは運営からの補償でいいだろ。実際常清以外はチケット購入だし、常清はそこに乗っかっただけだしな。」
「そうでしたね。何の補償かと聞かれたら運営に口止めもされたと言いましょう。それでもしつこく聞いてくる方が居たら、こちらもペナルティーを受けますのでと言ったら良いですね。」
従動物問題はクリア。運営にクレームか何か入ってもあちらで対応して貰おう。金さん頑張れ、心の中で応援してやる。
「で、配下NPCでの困り事って何だ。」
「あのね、配下NPCを連れて依頼が受けられないの。」
「配下NPCを連れていけない訳は、俺は依頼で連れて行ってレベル上げしたんだぞ。」
「配下NPCを連れて行くと依頼を受けられないんですよ。それで困ってしまいまして。」
「その配下NPCは何処に居るんだよ。」
「元々僕達の領地跡の町に居るよ。」
「おぉ、町は残ってたのか。」
「門と1HEXだけでしたど、配下NPCが増えたら配下NPCの人数分HEXが増えましたが。」
「それって、配下NPCそこから動けないじゃ無いか。」
「HEXに縛られているって事でしょうか。」
「多分な。合戦には連れて行けるとは思うが依頼では無理だろうな。町が発展して縛りが無くなれば連れて行けるようになると思うぞ。」
「また、問題が増えましたね。町の発展をどうすれば良いか分からないので。」
「ゆっくりやっていこう。焦ってやっても良いことないぞ。」
「玄が言うと説得力がありませんね。やらかし多すぎてゆっくりのゆの字も見当たりません。」
「あはははは。そうだね。玄にだけはいわれたくないね。わたし達巻き込まれてるだけだから。」
「そのうち配下NPCを紹介してくれ。しかし始まりの町が気になるな。3人は顔を覚えられて居るかも知れないから俺だけ行ってみよう。場合によっては」
「ストップ。それダメ、絶対。何で玄にステイって言ったか覚えてないのかな。」
桜花の仁王立ちふただびだ
「はい、分かりました。皆で行きましょう。」
よろしい。とにっこり微笑む桜花。絶対俺の娘とは違う。
やって参りました始まりの町。確かにプレーヤーが増えている。とはいってもチラホラ見かける程度だけどな。
さて、蕎麦屋に行ってみるか。
蕎麦屋の中にも何人かのプレーヤーが居た。何組かグループが出来ているようで話をしている。
こちらに気を遣う様子もなく、再登録出来ないとかペナルティーがエグいなど言っている。
独りこちらに気付いたようで
「あ~~~、キツネちゃんのパパが居るぅぅぅ。」
と盛大にバラしてくれました。次の瞬間、ワラワラと集まってくるプレーヤー達。次々にあのモンスはどうやって手に入れたんだ。あの大人数を何処に連れて行ったんだ。合戦イベの勝ち組かとか色々聞いてくる。
これ、どうするか。運営に丸投げでいいか。
「すまんが運営からの補償で従動物を貰っただけだ。連れ回すしか出来ないオブジェのような物だな。詳しく知りたい奴は運営に問い合わせてくれ。俺達も良く分からないんだ。すまないな。
それから、大人数を連れて行ったのは俺は知らないから答えられん。
最後に、合戦イベントって何だ。俺は全く知らない事だぞ、それは。」
取り囲んでいたプレーヤー達がなんだよ、とかやっぱりそんな簡単には教えてくれないかとか言っている。
そんな中で俺達の事をバラした小柄な女のプレーヤーは輪の外側で申し訳なさそうにしているのが見えた。
「で、俺達の事をバラしちゃった君、どうしてくれるのかな。」
桜花が肘をつついてくる。目が何しようとしてるのかな。と訴えかけてくる。別に何もしないと目で訴え返すと桜花は目を前に向ける。桜花も同じ事したんだけどな。
あの子には悪いがこのしょうもない状況を終わらせるのに使わせてもらおう。
「あの、その、ごめんなさい。」
と頭をばっと下げる。
回りに居た奴等が輪を解いて俺達とその子の直線上を空ける様に並ぶ。
俺がなにか言うのを待っているようだ
「悪いが君には運営に報告をして最悪垢バンになるかもしれん。
あ、ここに居る奴等も迷惑行為として通報する。ただし、今すぐここから出て行けば通報はしない。」
言った瞬間に蜘蛛の子を散らす様にプレーヤー達は店から出て行った。この子と話をしていた奴も店から出て行ってしまった。いや、見捨てるとか有り得んだろ。
「えっと、わたし垢バンされるんですか。されてもいいような状態ですが。」
「大丈夫だ。そんなつもりは無い。あの状況をどうにかしたくてな。少し話を聞かせて貰えれば助かるが。」
「話をするくらいでいいのなら。」
「有り難い。じゃあ、ちょっと試したいこともあるからついてきてくれ。」
蕎麦屋から出て移動屋へ移動する。蕎麦屋に居た奴等がチラチラ見ているが付いては来ないようだ。
移動屋へ連れて行く。そして5人で俺の領地へ行くように伝える。
初めて乗る箱にやらかし子は目を白黒させている。
「つきやした。」
声がかかり、俺達は箱から降り、武家屋敷へ移動する。
「な、な、何なんですか此処は。え、どうなってるんですか。」
「まあ、言えないことばかりで悪いんだが見なかったことにしてもらえれば助かる。」
「言っても誰も信じないです。わたし、ダメ子なので・・・」
いや、そこまで卑屈にならなくても。うちの桜花と同じ香りがするのは気のせいじゃ無いはず。
「さて、まず何故再登録出来なかったんだ。」
「それなんですが、再登録しようと奉行所に行ったんですが、なぜか受付嬢の方が資格がありませんって言われるだけで、その資格が何なのか教えてくれなくて。それで、依頼をこなせば、その資格を得られるんじゃないかって噂が流れたので、合戦イベントに参加したときに見覚えがあったプレーヤーと協力して依頼をこなしてたんです。」
資格が無いか。つまり領地は健在か、イベントの勝敗はついたが終わっていないか。落ち武者狩りは終わったようだし、生き残れたなら・・・
「一つ聞いていいか。イベントで死に戻りしたのか。」
「ですね、死に戻りました。」
「で、領地で無く始まりの町に居たと。」
「そうです。」
「領地に帰ろうとしたか。」
「インフォであなたの領地は敵に奪われました。って出ました。」
「それな、多分領地に戻って廃墟になっているの確認しないとダメなんじゃないか。」
鳩が豆鉄砲くらう顔を最近やたらを見ている気がするな。
「いえ、領地に戻った人も居るみたいなんですけど、再登録出来ないってなったそうで。」
「そうなのか、でも、うちの領地に来られてるしな。」
「あのさ、今領地の画面出せたりするかな。」
桜花が何か気付いた様に聞いている。
「負けてから領地の画面出してなかったから出せるか分からないです。でも、やってみます」
ざんねん子は手を四角に動かし、えっと声を上げる
「あの、相田領地と統合しますかって出て来たんですが。」
「そのまま何もするなよ。多分領地は人手に渡っているわけじゃ無さそうだな。運悪く攻められたが奪われては無いって事だ。」
「どういうことですか。」
「敵の領地を手に入れるには統合するか奪い取るかの2種類があるようだが、どちらも領主が統合を受託しないと奪い取れない様になっているみたいでな、領主が居なくなっていれば攻め落とせば統合できる。」
「え、じゃあ、わたしたちがしてた事って。」
「残念だが意味の無い事をしていたって事だな。始まりの町の門から自分の領地へ飛べるはずだ。前に領地に戻って来た奴等も領地の惨状で領地の確認をしてなかったんだろうな。」
「あの、でもさっきは門と違うところからこの町に来ましたよね。」
「それは君が門からだと俺の領地へ来られないからな。」
色々と察したようで、顔が明るくなり、なぁんだって一言呟いていた
「玄、連れて来て、こんな話をして大丈夫なの。」
「だから、ここからは汚い大人の話だよ。こちらは少なからずの情報を提供した。自分達で調べた成果だ。
で、君の疑問だったことも解決した。最後にイベントの勝敗の事を聞くけど、こちらからの情報の方が有益だったはずだ。
で、だ。君には仲間になって貰い、近畿地方の情報を流して欲しい。」
「わたしにスパイになれって言うんですか。」
「仲間になってくれるなら色々と教えてあげられると思うんだよ。」小さな声で桜花にあれ、連れてこい。
桜花はぱっと姿を消す。なんだあれ、消えたぞ。もう忍者顔負けだな。何処に向かってるんだ、桜花は
「でも、わたしが情報を流すって言ってもどうやって情報のやりとりするんですか。リアルの連絡先なんて教えたくないです。」
黙って聞いていた武蔵と常清。我慢の限界が来たようで
「ちょっと考えれば分かるんじゃ無いかな。始まりの町にはいけるんだしさ。」
「始まりの町に行ってもあなた方が居なかったらどうしようも無いじゃないですか。」
「ここからですか。同じゲームをしているとは思えませんね、全く。」
「そう言うな常清。あちらはあちらでこっちがおかしいと思っているんだろうから。」
桜花がクロウを筆頭に全従動物を連れて来た。その最たる物の登場だな。ダメ子はキャ~っと奇声を上げている。
「なる、なります、仲間になりますからモフモフさせて下さい~。」
「あ~、やっぱりスパイはやめておくか。何かこっちの情報を抜き取られて終わる未来が見えた気がした。」
「ですね。きっと従動物の事を言いふらすと思います。」
「うん。間違いなくてやるね。」
「わたしも始まりの町で自慢しそうになったの常清に止められちゃったからなぁ」
やはり桜花と同じ香りがするな。まだ名前さえ知らないが、5人目、あと1人でフルパーティーが組めるようになるな。
「領地の統合をする前に自分の領地が今どうなっているから見てきてくれないか。」
「領地を見にいくって言っても、わたしの家があるだけですけど。」
「ちょっと待って下さい、他の方の領地はどうなんですか、まさか家があるだけなんでしょうか。」
「え、家があるだけに決まってるじゃないですか。」
「そうか、だから目を白黒させてキョロキョロしてたんだ。僕達がやっぱりおかしいんだよ、多分、その他大勢はこの子と一緒だと思うよ。」
「ただ、あれは大丈夫なのか。」
俺は桜花達に問うと、あれは・・・他の地域からとかになるとどうなるか・・・空でも飛んでも飛んできそうだね糸無しバンジーとか成層圏からいらっしゃいみたいにさ、で、落ちてる最中にあのインフォが来るんだよ、統合を止めますかってさ・・・
最後の洒落にならんな。俺なら一瞬で止める自信がある。だが、運営があのままにしておくとは思えないが・・・
「あのな、仲間になるにはな、その試練があってだな、割と洒落にならんのだよ。」
えっという顔をするダメ子ちゃん。何か俺の中でダメ子ちゃんって名前で定着しかけてるな。
「なんで、統合するのに試練なんてあるんですか。意味が分からないんですけど。」
「ご説明させて頂きます。先ず領地の統合とは統合先の領主の配下になることを意味します。ですので簡単に裏切る方は配下に出来ないようになってるのです。
例えば配下に簡単になれて下剋上し放題だとおかしな事になりますし、逆に簡単に配下を増やせると情勢が一気に変わることも御座います。確固たる決意で配下になるというお気持ちを試させて頂くわけです。」
ヒィィィまた音も無くアカネさんが現れたよ
「アカネさん、本当にやめてって言ってるじゃないですか。恐いです。」
アカネさんから返事がありません。AIって嘘でしょう、中身いるでしょ、ホントに・・・
「パーティー組んだりレイド組んだりしますけど、配下になるとかって無かったですよね。
え、情勢が傾くこともあるってどういうことですか。
合戦イベントでは大手の傭兵団が活躍したとは聞いてますが、傭兵団とは違うって事ですか。
訳が分からないんですけど。どういうことですか。」
良い感じにちょくちょく情報を吐いてくれるな、ダメ子ちゃんよ。
「だから、君等と僕等のやってるゲームが別物なんじゃないかっていう疑惑があったけど、運営がミスリードしまくってるのが良く分かったよ。それだけでも仲間にする意味は大きいかなって思うよ。
因みに今のレベル教えてくれないかな。」
「今のレベルは26です。合戦イベントの参戦条件がレベル25以上でしたから。それでミスリードって何ですか。」
「ごめんねぇ、ここからは仲間になってからかな。玄の配下になってくれたら教えて上げるよ。
あ、ちなみに僕等のレベルは40越えてるから。」
ダメ子ちゃんがフリーズ。レベルを聞いた瞬間に動かなくなりました。
ギギギギギという効果音が聞こえてきそうにクビをこっちに向けてくるダメ子ちゃん
「なります。ここまで聞いたからには仲間になって、ずずいっと全部聞かせて頂かないとわたし、眠れません。」
「あ、寝る暇なんて無くなるよ。それは補償してあげる。わたしは1日で良かったけど、武蔵と常清は1日半はかかったからねぇ。」
「私はずっと流され続けてましたしね。」
「僕はバランス取りながらだったなぁ。」
「わたしは山越えだったな。」
次は本当に空しか無いんじゃないだろうか。
「このキツネちゃんをわたしに下さい。」
「突然何を言い出すのさ、タマモは僕の家族だよ。上げられるわけ無いじゃ無いか。」
「タマモは無理だが、従動物を選びに行くのは出来るぞ。初めから自分で育てた方がいいだろ。違うか。」
ダメ子ちゃんは黙り込み真剣に考え込んだかと思うと
「そうですよね。家族ですよね。わたしはわたしの家族をお迎えしたいです。」
ニコニコしながら答えてるが、アレに耐えられることを願うのみだな。
「じゃあ、領地の統合をしてくれるか。」
「分かりました。領地の統合を行います。」
ダメ子ちゃんの手が動きタップしたんだなと思うとダメ子ちゃんがその場からふっと消えた。
「試練、何かな。」
「日をまたぐような試練にはならないと思うけど、僕達の補償案件にもなったみたいだし。」
「ダメ子ちゃんには補償で従動物貰った方が有り難いとか思いそうだけどな。」
「玄、ダメ子ちゃんって酷いよ。名前ちゃんと聞けなかったなあ」
「しかし、なぜこうも既視感があるんでしょうか。」
「確かに既視感がありすぎてるんだよねぇ。」
「第一村人発見。」
「あ」
「誰が村人か~」
「あ」
そう、同じ香りがするのである。ダメ子ちゃんはきっと桜花と気が合うに違いない。
その頃ダメ子ちゃんは本当に成層圏からの糸無しバンジーで絶賛落下中であった。
「なんなのこれ、なんなのこれ、楽しい~。あはははは」
と笑っていた。運営、試練が試練になってない問題発生だぞ。
どの位の時間がたっただろうか、ダメ子ちゃんは完全に飽きていた。ただ落ちているだけである。インフォに統合を止めますかとたまに出てくるが、全ていいえで答えている。
地上が近づいてきて流石にダメ子ちゃんにも恐怖が襲いかかると思ってい運営は裏切られることになる。
「スリル満点こんな体験リアルじゃ出来ないよ」
と最後に言って地表にぶつかり死に戻りして相田領に転送された。
運営から何度目となるか分からない詫び状が届いたのは次の日であった。
試練が試練にならず、着地時に不手際があったと書いてあった。
着地時にって本当に糸無しバンジーだったのかと背筋に冷たい物が流れた。
しかし運営はわざとやらかして俺と俺の仲間に色々とプレゼントしてくれているのかと思いたくなってしまうな。ボソッと呟いたら
【親愛なる相田 玄様】
運営が相田様の有利になるよう次々と不手際をお目にかけていると思われているようですが、あれやこれやの対応が追いついて参りません。
違う地域からの領地の統合など想定しておりませんでしたので統合にお時間を頂いております。
つきましては補償として移動用従動物(合戦にも連れて行ける)引換券を10枚と従動物引換券1枚をお送り致します。
御迷惑をおかけ致しますが、今後も戦国の夢をプレイしていただければ幸いです。
というメールが届いた。
俺のことモニターしてるのかと疑いたくなるような文面だったが、あれやこれやをやらかしてる自覚がある。だが運営よ、できてしまっているということは、仕様な訳だバグではない。それに対応が追いつかないなど言い訳にもならんぞ。
これからも運営にはあれやこれやをお届けしなくてはいけないなと密かに思うのだった。
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