ゲームを楽しもう
配下NPCの紹介回となります。短めですがお楽しみいただければ幸いです
戦国時代に詳しいわけでも無いですが、転移物以外で何か書きたいと思って書いてますので、それ違うとかあると思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです。
ある日の一コマ
ここは相田領の武家屋敷の一角にある所有者である相田 玄も知らない部屋。
ここに6人の配下NPCが詰め込まれていたのだ。そう、屋敷を全て更地にされたあの時から。
相田 玄はこの6名の事をすっかり忘れてしまっていたのである。
円光寺 恵栄、西光寺 重富いずれも合戦では相田に付き従い槍働きをした豪の者だ。千葉 重蔵と木曽 巴もまた合戦では相田を守る事に尽力した。
そして犬童 麗、藤堂 吉之助の2名は従動物の世話係。仕事は鷹牙、クロウ、タマモ、ホワイトファングの餌を作って出すだけだ。
大工の甚太、宗助は毎日建物を作る忙しい日々を過ごし、大工たちが過ごすたこ部屋で寝食を行っていた。
鍛冶師の木佐 藤吾と藤枝 恭吾は毎日鍜治場でその腕を振るい、鍜治場で寝食を行っていた。
軍師の座に収まった黒田は一室を与えられ、前田 利成は配下筆頭の立場を与えられて一室を与えられた。内政のスペシャリストの二人、近藤 銀次郎、大城 主税は仕事場である武家屋敷の一室で睡眠を削り必死で働いていた。
遊び人の徳さんは、遊びに行くと言って姿を見たものは居ない。
屋敷が突然消えてしまい路頭に迷っていた6人をアカネが見かけて武家屋敷の一室を6人に提供したのだ。もちろんアカネは相田 玄にこのことを報告していなかった。いや報告できなかったのだ。
一室とは言っても軍議を開く広間より少し狭いくらいの大部屋なのだが、そこに家族も同居しているので皆我慢をして生活をいている状態になってしまっているのである。とは言ってもまだほんの数日ではあるが。
6人に不満があるとすれば、国見や鹿毛といった新参者、さらにはどこぞの村娘にまで部屋があてがわれているのに自分たちには何もない事が不満であったのだ。
そして事件は起こるべくして起こったのである。
この部屋を使用しているとは夢にも思っていなかった村娘2人が掃除にやってきた時に真っ裸の男が何人もいたのである。これには村娘2人は驚いてしまい大きな悲鳴をあげちゃたのである。
駆け付けた国見の姫2名が同じモノを見てしまい、さらに大きな悲鳴が武家屋敷中に響き渡ったのだ。
男達からすればいい迷惑である。ただ体を拭き、着替えをしていただけなのだ。そう彼らは全く悪い事をしていないのである。
桜花が悲鳴を聞き、やってきたことで状況は良い方向へと向かっていく事になる。
「あんたたち真っ裸で何してんのよ。ここでナニをしているのよ。」
「拙者たちはただ着替えをしていたでござるよ。そこにその娘らが入ってきたのでござる。」
「だから、なんであんたたちがここに居るのか聞いているのよ。」
「それは・・・拙者たちの家屋敷が突然消えてしまったからでござる。」
怒気と殺気を孕んだ言葉が響き渡る。そしてまだ男たちは全裸であった。
「女の子が居るんだから前くらいかくしなさいよ。デリカシーがないわよ。」
言いがかりである。勝手に入ってきて盗人猛々しいとはこのことか。
「それよりもここから出て行ってもらって構わぬか。この部屋はそれがし等が使用しておりますゆえ。」
冷静な方がいたようで、切り返す。
「そうでござる、出ていって欲しいでござる。」
桜花もさすがに悪いと思ったのか
「じゃあ、着物を着たら広間に来て。説明してもらうから。」
と言い、村娘2人と姫2人に変な物見ちゃったねと慰めている。言っておく、男たちは何一つ悪くない。事故である。
着替えを終えた男達が広間にやってきた。
「じゃ、説明してもらって良いかな。」
桜花は若干怒っているようだ。
「されば、家屋敷にいたそれがし等は突然外に居たのでござる。妻も二人の子も狐につままれたようになったでござる。周りを見れば、それがしの家族と同じように外に放り出され、放心状態になっている者がおりました。」
「え、家屋敷が無くなったって・・・」
桜花は察した。そして土下座である。
「ごめんね、玄に建物全部消してって頼んだのわたしなの。こんな事になるなんて思ってもなかったの。」
「お顔をお上げください。拙者は相田 玄様の家臣でございます。桜花様も主君と同様にお慕い申し上げておりますれば。」
「なんかお慕いしてるって言われると照れるな。でも、なんでこの4人だけあの部屋に居たの。」
「それは着替えをするのに女人が居てはできませんので、それがしが木曽殿、犬童殿に外に出て行ってもらっていたのです。」
西光寺が答える。
が、桜花は配下NPCの名前と顔が一致していなかった。絶望的なほどに覚えていなかった。賊が入ってきたくらいにしか考えていなかったのである。
「え、女の子も一緒の部屋に居たの。なんで。他の人は部屋あるよね。」
「ですから、家屋敷が無くなり困っておったところをアカネに助けられて、あの部屋をあてがってもらったのです。我々が屋敷に部屋をくれとは言えませぬ。」
桜花は困った。本当に困った。ただただ困った。何も出来ないのである。
「えっと、田原の町に宿屋があるから、そこに行けないの。」
「拙者達は殿の許可が無ければ相田領からは出られませぬ。」
あ~。と桜花は天井を見る。
「当分家屋敷は建てないからどうしよっか。」
「拙者達はあの部屋で問題はござらぬ。今後あの部屋に拙者達が居ると分かっていただければ。」
「それはダメだよ。女の子いるし、一部屋ずつ用意するからそっちに移ってもらえるかな。」
「それがし達は依存ございません。」
じゃ、と桜花は走り去る。どこに行くというのか・・・
この事件・・・事故の後に配下NPCはそれぞれに部屋を貰えたのであった。
そして桜花はあんなに配下居るんだと違う事を考えていたりするのだった。
「アカネさん、こういうことは玄に早く言わないと。あの人絶対に忘れてたよ。」
お前もである。人の事は言えない。
「ご報告しようにもご主人様とは会えておりませんし、皆様もご自分の領地跡に行かれてしまいましたので。」
そう、誰一人いなかったのだ。
この後、相田 玄は配下NPCに土下座行脚を行い、各自の希望通りの家屋敷を作ることを約束したのであった。
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