ゲームを楽しもう
戦国時代に詳しいわけでも無いですが、転移物以外で何か書きたいと思って書いてますので、それ違うとかあると思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです。
合戦
行軍を続けること数時間。旧国見領が見えてきた。野戦は無く城下町がよく見える高台に陣を張った。
黒田君が配下NPC達に何やら指示を出している。傭兵団の団長にも指示を出し、傭兵団が移動開始する。
俺の回りには桜花達と黒田君と国見君。後15人の金で雇った兵士達。
「ここで相手の兵が出てくるか出て来ないか様子を見ます。」
と、言うと傭兵団が城下町へ近づいていく。弓が届く距離よりも少し手前で止まり、何やら叫んでからこちらへ引き返してくる。
傭兵団の団長は黒田君に何やら報告している。
「国見様、次は国見様と15の兵で先程傭兵団が止まった場所まで行って下さい。」
そう言われ国見君は城下町の方へ移動を開始する。
「殿、傭兵団の兵を回り込ませて、敵の気を引きつけてくれている国見様に集中している所を突撃してもらいます。
殿は手勢を率いて国見様の元へ駆けて下さい。
我は傭兵団につきます。」
言うが早いか傭兵団と黒田君は敵から見えないように迂回を開始する。
城下町の手前までもう少しの距離があるが、国見君が先陣を切って進んでいると、旧国見領から武将らしき者と兵士が出て来て、国見君の部隊に向かって行った。
「あのままだと国見君が危ない。急いで合流するぞ。」
「はっ。」
俺に続くのは桜花達と配下NPC5名の9名。相手は50名程居るので、黒田君が行った旧国見領の最大兵力だと考えられる。
流石に16人で50人は相手にするの辛いようで国見君が率いた兵が少しずつ下がってきている。
あと少しで届くって所で戦端は開いた。国見君がゆっくり下がる歩兵達に渇を入れて斬りかかったからだ。
「我こそは国見 光平。我が領土を返して頂く。かかれ~。」
大声で名乗りを上げる。それ、的にされるからしない方がいいと聞いたこと有るが。いわんこっちゃない。敵の兵士が集まって行っている。
蟻の真ん中に砂糖を落とした如く群がられている。
相手も何人かずつでしかかかっていけないようなので(兵士がちゃんと働いていて、大将に近づけないようにしている。) 少し安心した。
あと少しで国見君の部隊と合流できるって時に右手の方から一団が領地めがけて突進して領内を瞬く間に制圧していく。
俺達が国見君の部隊と合流した時には敵の兵士達の動きがかなり鈍くなっていたので、どんどん打ち取って行くと、武器を捨て降伏しますと土下座をする者が多くなった。
敵の武将らしき者も降伏すると言って武器を全部捨てて、兜を脱いで頭を垂れた。
降伏して来た者を一カ所に集めて、15名の兵士に見張りをさせ俺達は旧国見領内へ入る。特に抵抗もなく、むしろ若様、若様と声をかけられている国見君が堂々と歩いていた。俺達はおまけ状態で居心地が悪いこと悪いこと。屋敷につくと黒田君が待っていた。
「殿、勝ち戦にございます。おめでとう御座います。」
「おめでとう御座います。」と傭兵団の団長も続く。
「ほとんど被害も無く勝てた。黒田の采配のおかげでだな。それに傭兵団の働きも見事だった。」
ちゃんと褒めることは忘れない。
「今日はここで一晩休息を取り、明日は鹿毛領を攻略する。
では解散。」
と、かっこつけたのだが
「殿、捕らえた者の沙汰が終わっておりません。」
「それ、全部終わってからでも良くないか。」
「いえ、それはいけません。降伏した兵士が40名と武将。この地を任されていた者も捕らえておりますので、その沙汰をしなければなりません。」
と、言うことで屋敷に武将と守将の沙汰を行う事になった。
ここでの沙汰はつまり首をはねるか、放逐するか、配下にするか。捕虜として身代金と交換ってのもあるんだが、今回は鹿毛領まで攻略対象になっているためこれは無しって事になっている。
「お前等の沙汰だが、お前等はどうしたい。俺達はこれから鹿毛領へ侵攻して攻め滅ぼすつまりだが。」
捕らえられた2人は黙ったまま答えない。
「黙っているって事は、ここで首を切られて終わりって事でいいのか。
俺は別に何でもいいんだがな。正直に言えば心情的には国見領をだまし討ちにした鹿毛のやりようは気に食わない。根切りにしても構わないと思っている。」
黙ったままの2人の顔が呆然となる。
「お待ち下さい。根切りとは些か度が過ぎるかと存ずる。そもそも国見が田原と合力し我が鹿毛を攻めようとしたことが事の発端。我等はそうなる前に先を制したのみ。」
守将の男が我々は間違っていないと訴える。
「国見は鹿毛と婚姻を結ぶんだったよな。それが何故田原と結ぶって事になるんだよ。
俺から見れば婚姻すると油断させておいて襲ってきた様にしか見えないんだが。」
「婚儀に関しては国見がこちらを油断させるために申し入れたことと聞き及んでいる。」
話しが噛み合わないな。これは国見君にも話しを・・・
おおう、国見君の顔が真っ赤に変わって膝を握りしめてるじゃないか。我慢してるのか。
「国見殿、言いたいことがあれば言って構わない。国見側から見た事を語ってくれ。」
すると、国見君が吠えるように話し出す。
「そもそも、婚儀を結ばせてくれと言ってきたのは鹿毛の方からだ。田原と結ぶなど聞いたことも無い。一体何処の誰が言ったことかお聞きしたい。
攻められる前は田原領への出兵だと聞いていたが、突然我が領を攻めはじめ、臣下をはじめ、一族郎党全て根切りにあったわ。残ったは拙者と姉、妹のみ。
それが根切りにされるのは納得が出来ぬとは言わさぬぞ。」
鬼の形相というか、無念が形になるとこんな顔になるのかと驚いた。
「と、言ってるが、反論はあるか。」
国見君の魂の叫びが轟いた後だけに俺の言葉は誰の耳にも届いてないようだ。
「反論があるなら言ってみろと言っている。」
負けじと俺も吠える。
はっとなった武将の方が
「拙者は事の次第を国見領攻略後に聞ききました。守将である宗殿の言われた事のみです。
そして、殿はその証拠として逃れた当主である国見 光平を捕らえて来ると言われておりましたが、結果は・・・」
うん。撃ち殺してやった。
「では、お前等は領主を殺した俺達に非があって、自分達には全く非がないと言うことだな。本当に胸くそ悪いな。」
俺も沸々と怒りが沸いてきた。
「玄、落ち着いて。わたしが言ってもいいのかわからないんだけど、戦争なんてどっちも悪いんだよ。
どっちにも言い分があって、どちらも間違ってないって思ってるんだもん。
玄、玄は国見君を可愛いと思っているから、この2人の言うことが許せないんだとは思うけど、ここまで言い分が違うとね。
それに、鹿毛だっけ、わたしが聞いている感じでは人をだませる程、頭がいいって思わないんだよね。
どちらかというと人に騙されて損するタイプ。
しかも物事をよく考えないっていうおまけ付き。」
桜花が言うと、囚われの身の2人がため息をつく。
「また殿がやらかしたのか。騙されやすく、ちゃんと話しの裏を取れとあれ程言って聞かせておったのに。」
ポツリと守将が呟く。国見君の耳にもその呟きが耳にも入ったようだ。表情が全て抜け落ちた顔ってこういう顔かって顔をして、ポツリ
「勘違いで父上や母上は命を失ったと言うのですか。家臣の皆も。」
「でさ、その騙した奴って心当たりあるのかな。ぼくたちがやりあって1番得する奴なんだけど。」
「だとしても、鹿毛は潰す。騙されようが何だろうがけじめはキチッとつける。」
武蔵が言ったことも気にはなるが俺は敢えて厳しいことを言う。甘い顔をすれば飲み込まれるのはこちらだ。
「拙者達を末席に加えて頂きたい。足軽からでも構いませぬ。宜しくお頼みもうす。
何故この様な事になってしまったのか分かりましたらこの腹を掻っ捌いて国見様に詫びを入れなければなりますまい。
ここで首をはねられても構いませぬが、誰に踊らされて居るのか分からぬままでは死んでも死にきれませぬ。」
何だか変な方に話しが流れてる気がする。
「では、鹿毛領攻めの先陣を言い渡す。元味方はキレぬとは言わぬよな。」
「はっ、先陣務めさせて頂きまする。」
ゲームだよな、これ。何だか話しが重いです。
桜花、武蔵、常清と少し話した。途中で入ってくれて助かったと伝えると、自分達もゲームしてるんだからオブジェ扱いはやめて欲しいって言われたんで、次は桜花に全部任せるって言っといた。その次は武蔵、で最後に常清。
合戦の後始末って大変そうだ。今でもかなり大変なのに。鹿毛領攻略後どうなるんだと心配になる。
常清あたりは勝負もついてないのに終わった後の心配って凄い自信ですね。とか言いそうだ。
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