初心者向け案内
戦国時代に詳しいわけでも無いですが、転移物以外で何か書きたいと思って書いてますので、それ違うとかあると思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです。
チュートリアル(武士)
「お帰りなさいませ。如何でしたでしょうか。内政パートは割愛となりましたが、大体の雰囲気は掴めたでしょうか。」
雰囲気は何となく掴めたが、アレではリアルでシミュレーションゲームをやっているような感じだな。
コマンドを発声で行うだけで。戦は実際に動けるが、時間制限がかかっているか、生命の危機があれば戦パートからも輩出されてしまう仕様何だろう。
大名が合っている人が居ると言っていたが、確かに体を動かすのが苦手な人やシミュレーション好きな人は楽しめるかも知れないな。俺には向かないかなと思う。せっかく体を使って色々出来るのに勿体ないと思ってしまう。
まぁ、この先のチュートリアルの結果次第では大名を選ぶ可能性もゼロでは無いかも知れない。
「何だかシミュレーションゲームを現実でやってるような感じだったよ。
俺にはちょっとあわないかな。次は武士だったか」
「大名には大名としての楽しみがあるとご理解頂けたようで祝着至極です。
仰るように次は武士なのですが、武士は3つの職業にわかれています。
説明をお聞きになりますか」
お、武士は職業として別れるのか。予想として、武力型、知力型に別れて、三つ目は特集職業になるのかな。
「聞かないと分からないが、全部の職業を体験することは出来るのか。」
全部の職業を体験するのは本当に無理なんじゃ無いかと思って聞いてみたんだが
「問題なく行うことが出来ますので、口頭の説明よりも実際に体験して貰った方が理解も早いと思われますので、行ってらっしゃいませ。」
あ、おい、ちょっ
「・・・どの、相田どの。如何いたした。わしの与力となってその力をふるってはくれぬか」
って、誰だよ。本当に不親切だな。チュートリアルの様でチュートリアルじゃ無いんじゃないか?これは
「申し訳ございません。俺の様な者が士官してもと考えておりました。」
今の状況は何処かの武将から与力にと言われているのか。土地は無いが給金で雇うよ。と。つまりはサラリーマンな訳だな。断ったら浪人と言うことになるんだろうな。
最初から始めるにさいしては浪人の事を良く知りたいからここはお断りしておこう
「申し訳ごいません。まだ仕官するつもりはありませんので、お断りいたします。」
相手はがっかりしたように顔を下に向けたが直ぐに思い直したように
「では、仕官をしても良いと思ったときには是非とも拙者の与力となって頂きたく。」
にかっと笑い出て行った。今気付いたがココは部屋の中のようだ。いや、何か凄くぼろい。これ雨漏りするだろ、絶対。浪人・・・恐らく殆どユーザーが浪人スタートなのだろう。それをかんがえると家があるだけでも当たりの部類にはいるのではないだろうか。
MMORPGなら家なんて序盤から買えるようなもんではないし。
ん?MMORPG・・・何か大切な事を忘れているような気がするぞ。何だろうか
まぁ、そのうち思い出すだろ。外に出てみよう。そこは長屋と呼ばれる建物が密集した場所だった。
「相田様今からどちらにお越しで。あ、奉行所に行かれるのですか。」
なぜ、俺の名前をってチュートリアルだからな。うん。奉行所に行けって事だな。
「ああ、ちと行ってみようかと思ってな」
「そうでしたか。先程お侍様がおいでになっていたようで皆で仕官をされるんだろうと話しておりましたのですが」
えらく自然に話しをするAIだな。もはや人との区別がつかないぞ。これはちょっと恐いな。
「仕官の話しであったが与力としてと言われてな。我が家に来たお侍の家来にとの事であったわ。
俺は一番下でも良いから殿様の家来でないと仕官はしたくないのでな。お断りいたした」
「何と勿体ない。殿様のお眼鏡にかなう機会など殆どありませんよ。与力となって殿様の覚えが良くなれば直臣にもして貰えたかもしれませんのに」
あ、これはチュートリアルの説明って事だな。なるぼど、仕官は自分からはほぼ出来ないと思って良いなこれは。では奉行所では何が有るのかな。
と、言うか奉行所が分からないぞ。どうすれば良いんだ
「相田様、相田様、聞こえておりますか。」
「おお、すまん、考え事をしておった。」
「相田様先程から考え事が多ございますね。やはり仕官を断ったことをこうかいしておられるのですかな。」
「後悔はしておらぬが、あのお侍よりももっと良い立場のお侍から声をかけて貰えるようにするにはどうすべきかと悩んでおった」
「それでしたら先程行くと言われた奉行所に行かれればよろしいかと。そこでお奉行様からの御依頼書の仕事をすれば良いかと。
私らのような町人は奉行所に入ることも出来ませんが。
門はここからでも見えるのですが中は覗きたくとも覗きも出来ませんので。」
おお、長い説明文有難う。色々と分かったから有り難いぞ。奉行所が他のゲームで居うギルドに当たると考えたら良いようだな。しかも見る場所で門って、直ぐそこにあるな。。
では、行くとするか
奉行所って名前のギルドだと一発で分かった。
受付には着物姿の女の子が座っており、立て札の前に集まっている浪人達
良く分からないので受付に行ってみるとしよう。
「すまんが、奉行所で出来ることを聞きたいのだがいいだろうか。」
何か偉そうに聞いてみた
「奉行所では町民からの困っていることを仕事として斡旋しています。
仕事が終わりましたらこちらまで報告をお願い致します。
無いとは思いますが、依頼を途中で辞めてしまうとお奉行様が直接罰を与える事がございます。
また、お奉行様が直接仕事をお願いすることが有ります。
お奉行様からのお願いは断ることも出来ますが、そこはお奉行様からの覚えが悪くなると思っていただければ。」
正しくギルドだな。30年以上ゲームに触らなかったからこの辺が変わってないのに安堵する。
「では、仮にだが俺がお奉行様に仕事のお願いをすることは出来るのか」
これはギルドへの逆依頼が出来るのかの確認だ
「申し訳ありませんがお奉行様ではなく、奉行所へのお願いで有れば受け付けることは出来ます」
まぁ、奉行所としては受けられるのは想定範囲内。ギルド長への依頼はある程度の地位が無いと出来ないと予想する。今はまだ考える必要は無い。
「お知りになりたいのはそれだけでございましょうか。」
おお、また思考の海で溺れてたか
「ありがとう。また分からないことがあれば聴きに来るとするよ」
「あなたにご武運を。」
お、何か良いなこれ。さて、次は立て札を見に行くとするか。出来ること、出来ないことを見極めていかなければ罰がどれ程の物が分からないので恐い。
立て札の前に行き、仕事を見て自分が大切なことを忘れていた事がこれだと気が付いた。
立て札には文官系の仕事と武官系の仕事が乗ってあったのだ。
あ~っと思った途端に真っ白い空間に戻ってきた。
「お帰りなさいませ。武士は如何でしたでしょうか?こちらの手違いでチュートリアル継続が困難な状態と判断しましたの。」
「ステータスの事だな。俺も完全に忘れていたぞ。まさかプレイヤースキル任せって事では無いよな。
それやっちまうと生きていける自信はゼロだぞ。」
超絶美女の憂いをたたえた笑みは反則だって。何かこっちが悪いみたいじゃないか。正しく、間違いなく、太陽が東から出て西に沈む程度には俺に落ち度は無い
「申し訳ございません。すてーたすなる物が何だかは理解できませんが、相田様の実力がどの様な物なのかを測定するのを忘れておりました。」
え?なんてった?実力を測定?プレイヤースキルじゃないか。
真っ白い空間。目の前には、刀、算盤、本、鎌、風呂敷、けん玉が置かれている。
色々とツッコミ所満載だよ
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