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ゲームを楽しもう

戦国時代に詳しいわけでも無いですが、転移物以外で何か書きたいと思って書いてますので、それ違うとかあると思いますが暖かく見守って頂ければ幸いです。

 どうしよう。


 怒りに我を忘れていたとはいえ、秋月家の臣下かもしれない奴を殺ってしまったのはやり過ぎたか。

 状況的に秋月家からの使者では無く単独でやってたように感じる。いわゆるスタンドプレーってやつだな。

 もしかしたらコイツら切られに来たのかとも思ったが、それにしてはちょっとお粗末すぎる。

 それで、配下NPCの黒田君に今後のことを相談したら首送って放置でいいでしょうと言われたのでそうすることにした。

 屋敷の掃除をあの少女2人が一生懸命やっていた。ごめん。外でやれば良かったな。

 気を取り直して依頼をこなすか。

 桜花は水車の横に給水塔を建てるのが忙しいから、3人で行ってと言われてしまったから、俺と武蔵、常清にペット3匹をお供に奉行所に向かう。

 立て札を見ると、いつもとはちょっと違う討伐依頼が出ている。

 何でも、西の山中に洞穴があり、そこに人や獣ではない何かが住み着いたようなので、偵察及び討伐をして欲しい。という内容だった。

 こんな依頼は初めてだったこともあり、全員この依頼を受ける事に賛成だった。

 不安があるとすれば鷹牙のレベルが低い事くらいか。

 早速出発する。いつもの様にのどかな田園風景を通り、山の麓まで何事も無く着いた。山に1歩踏み入ると、以前猪討伐の後にもこの山には登ったが、様子が変わっている。いや、景色は変わらないんだが、雰囲気というか空気が違う。

「武蔵、常清。どうも様子おかしい。空気が重い感じがする。気をつけて行くぞ。」

「そうだね、何だか前に来たときよりも空気が薄いね。」

「確かに雰囲気が変わってますね。空気が纏わり付いて来るような感じがします。」

 三者三様に感じ方が違うのも面白いと言うか。

「鷹牙、気を抜くなよ。」

 って見てみると尻尾がお腹の下に入り込んでいる。ビビってる。たまもとホワイトファングはビビっていない。レベル差ってやつか。怯える鷹牙に

「大丈夫だ。俺達がついている。怖がらなくて良いぞ。」

 と、優しく声をかけると、たまもとホワイトファングが

「コーン。」

「ガウガウ。」

 と良いながら鷹牙に頬ずりする。

 ヤバイ、可愛すぎる。鷹牙もキューンと、たまもとホワイトファングに甘えている。

「じゃ、気を取り直して行くぞ。」

「いや、玄が一番目が垂れまくってましたからね。」

「自分が1番気を取り直さないといけないんじゃ無いの。」

 うん、2人のいう事が正しいな。

 山道を警戒しながら登っていく。すると、小さな何かが目の端に入る。

 その時には、たまもが走り出していた。ホワイトファングは鷹牙の前に陣取る。

 たまもか走っていった方に目をやると、鬼が居た。

 頭がファンブルを起こす。鬼の目を見たことで思考が停止する。

 武蔵が大声で

「気合い入れろよ。もってかれちゃうよ。」

 と鼓舞する。頭のファンブルが回復。すぐさま鬼の方へ駆け寄る。

 常清はまだ回復してないようだ。たまもは鬼に飛びかかっているが少ししかダメージを与えられていない。

 近づきたまもに注意しながら刀を振るう

「玄。横に飛んで。」

 すかさず右横に飛ぶ。パーンという音の後に鬼の腕から血が滴り落ちる。

 そのまま猿声を上げ下段から斜め上に切り上げる。鬼の左手を飛ばすことに成功。

 常清が回復して左手から迫ってくる。それを見た鬼が背を向けて逃げようとする。

「逃がさないよ。玄、常清。合わせて。」

 銃声の後に常清の突きと俺の振り下ろしが鬼を襲う。3つの攻撃が綺麗に決まり、鬼が倒れる。

「よし。倒しきったぞ。こいつが洞窟の中に巣くってたやつだと思うか。」

「ちがうだろうね。こいつ下っ端だと思うよ。弱かったし。」

「ですね。雑魚でしたね。」

「だよな。でも、こいつどう見ても鬼だよな。突然ファンタジーに変わるのか。」

「これ、運営の頭を心配するレベルですよね。」

「ホントだよね。ただ、ぼくらのペットも普通じゃないから、こんな展開もあるかなあとは思ってたけど。」

「古来日本には妖怪、神様、悪霊には事欠かないからな。しかも当たり前に信じられていたって言うことを考えると、この展開も有りって事か。」

「むしろ、こっちの方がメインって思ってるプレーヤーが多いんじゃ無いかな。」

「ミスリードで隠して本当のプレイをさせないようにさせないようにしてますね。私達はもうドップリとストーリーまで展開させてますから惑わされる事は無いですが。」

「これはこれで楽しそうでは有るからいいんだが、イメージがな。少し俺の中で崩れたというかな。

 これでダンジョンなんか出て来たてみろ。殆どのプレーヤーがそういうゲームだと完全に思い込むぞ。」

「それが運営の狙いでしょうし、惑わされた後のプレーヤーの行動が見物ではありますが。」

「常清ってたまにダークサイドに落ちるよね。闇深いというか。」

「武蔵だってそうでしょう。人の不幸は蜜の味と言うじゃないですか。」

「話しはその辺にして警戒しながら進むぞ。」

「あ、玄。待って。鬼倒したから何かドロップしてないか確認させてよ。」

 確認したが何も無かった。武蔵が何が居たかの証明で角持って行こうって、角を剥いでいた。

「他に気になることはもう無いな。それじゃ、先に進むぞ。」

 警戒しながら進む。たまもとホワイトファングは特に何か居るような反応を示さないまま洞窟についた。

「まさかのダンジョンじゃないよな。」

「フラグを立てたのは玄だからね。ぼくはそう思ったけど口にださなかったもん。」

「私も鬼が出た時にダンジョンだと思いましたが口にはしませんでした。」

 戦国時代にダンジョンアタックっておかしくないか、運営よ。

 このまま行くとレイドで大天狗を討伐とか出てくるんじゃないか。

「気を取り直して行くしかありませんよ。玄の気持も分かりますが。」

「だな。今、この瞬間だけは戦国時代を忘れて楽しむ事にしよう。

 ダンジョンアタック実は昔から好物なんだ。」

「では、先頭を引き続きお願いします。」

「じゃあ、ぼくは中衛だね。後衛は常清だね。」

「分かってるじゃないか武蔵。バックアタックあったときに後にも攻撃的なの置いておかないとだからな。

 先頭を俺が行くから、次に鷹牙、たまも、武蔵、ホワイトファング、常清。の順だな。」

 フォーメーションを確認して洞窟に入る。緩やかな下りになっており、割と大きな空間が続いている。

 暗い中を松明のみで進んでいく。これは前に用意していた物の中にあった。

 警戒し、話しをしながらすすんで行く。

「そろそろ攻略板が出来るかなと思ったけど中々出来ないね。もうゲームスタートから1週間以上立ってるのにね。」

「運営が攻略板を作らせないんですか。」

「攻略板も昔のように乱立する事が無くなったからな。」

「どういうことですか。」

「ああ、お前等は知らないんだな。昔は匿名性が高くて誰でも偽名や何かで発言できていたんだ。

 ある事件があってから匿名での書き込みが出来なくなったからな。

 今は、マイナンバーを登録してるから匿名でなんて出来なくなっているからな。

 それで、攻略サイトを運営していた会社何かが統合されて行ったんだが、あるゲーム会社が自社のホームページ内に攻略サイトを作った事でゲームキャラと実名の紐付きが出来るようになって、匿名に近い形で攻略ページに書き込みが出来るようになったわけだ。

 ま、キャラネームがしっかり記載されるからガセ情報も少なくなった反面、自分が知り得た情報を攻略ページに載せる奴も減ったんだよな。」

「一体何年前の話しなんですか。」

「軽く半世紀はたっているからな、既に人の記憶の彼方ってところかな。」

「玄、こんな事聞いちゃいけないと思うんですが、あなた一体いくつになるんですか。」

「それは本当に聞いちゃいけないことだな。俺は仕事の関係でそういうことを知ることが出来る立場にあったってだけだ。

 当時の事なんか知るよしも無いって所だよ。」

「ある事件がって物凄く気になるよねぇ。」

「検索すりゃ出てくるぞ。別に隠されているわけでもないからな。」

「ではこの依頼が終わったらログアウトして調べてみますよ。」

「おしゃべりはここまでだな。たまもとホワイトファングが警戒を強めている。

 おそらくは依頼の対象だろ。

 気を抜くなよ。」

 俺は刀を抜き八相に構えて摺り足で移動を開始。常清も朱槍を構えて摺り足で移動を開始。

 武蔵は火縄に火をつけると匂いでこちらの位置がバレるのでと玉を装填している状態で待機している。

 たまもとホワイトファング、鷹牙に待てと伝えてジリジリと前に進む。

 一際広くなっている場所にそいつはいた。一つ目の鬼。

 日本名では単眼鬼ってやっだ。サイクロプスの方が分かりやすいか。

 厄介な相手だな。再生能力が強く体力もある。倒すまでに時間がかなりかかる相手だ。

 そう思った時期もあったが、簡単に倒してしまった。

 見た目は厳つかったが、ペット3匹に攻撃を指示して、自分等も突っ込む。武蔵の火縄銃が何発か火を噴いて、気が付くと終わっていた。

 俺達が強くなりすぎていたようだ。あと、ペットが鬼の気を引いてくれた事で俺達の攻撃が面白いように入っていた。

 刀で俺が切りつけ、常清が槍で突き、武蔵の火縄銃が当たる。

 連携も上手くいっているので簡単に倒すことができたんだろう。

 討伐の証明として角を剥ぎ、ドロップ品が無いか探して、見つけたのが丸薬。鬼の丸薬って何に効くんだろう。奉行所で聞くとするか。

 

 所変わり桜花は給水塔を作るために悪戦苦闘していた。

 巨大な樽を作ることにしたことで木材、人手が必要になり、奉行所に駆け込み、依頼を出して完成するまで桜花も作業をしていたのだ。

 桜花は給水塔が出来て良かったと考えていた。高低差を利用した水道システムの完成。そう思ったからだ。

 やっとの事で給水塔を作り上げ意気揚々と屋敷に帰ると、血の跡が残る部屋を一生懸命掃除している少女が2人がいるのだった。

「一体何があったの。血だよね、それ。」

 アカネさんが後からそっと桜花に近づき

「先程、秋月家の家臣を名乗るペテン師が現れまして。

 領地を寄越せと言ってきたのです。あまつさえ、うちで保護している国見様の身柄を横瀬などと横柄な態度で言われまして。ご主人様が国見様を連れてくるように言われましたら、常清様が国見様をお連れしました。その時に国見様の怨敵である事がわかり、ご主人様が武蔵様に撃てと一言。

 その時に出来た血の池の跡でございます。」

「ひぃぃぃ。突然現れないで。ビックリするから。」

「申し訳ありません。つい。」

「あ~、それじゃあ合戦とかになるのかなあ。」

「いえ、合戦にはならないかと。」

「え、だって秋月家の家臣なんでしょ。その家臣を撃ち殺して何にも無しにはならないんじゃ無いの。」

「どうも使者と言うのは嘘だと思われます。なのでこちら側がその事を秋月家に知らせて終わりです。

 秋月家も将軍家に弓引く真似は出来ませんでしょう。」

「え、うちって将軍家の家来なの。始めて知ったなあ」

「わたくしも始めてしりました。」

「「・・・・・・」」


「討伐依頼完了だ。鬼が出てたぞ。」

「鬼でございましたか」

「分かってたんだろ。鬼が出たことは。」

「いえ、確証が無かったのは事実です。鬼に似た何かと言うことにも依頼では書けませんし。」

「まあいい。そういう事にしておこう。討伐部位なんて分からなかったから角を持ってきた。

 2体だけだったから余裕だったぞ。」

「えっとですね、この角を持った鬼ですが、普通にこの田原領を一体で灰塵に出来ますよ。」

「じゃあ、俺達が本気を出せばこの城下町は灰塵に灰燼に帰すんだな。」

「すいません。言い過ぎました。ですが、そのくらいの脅威だと思って頂ければ。」

 報酬を受け取り、丸薬の事を聞くと、丸薬を是非とも売って欲しいと言うので売ったら、1000両になった。

 もう1000両ってなんだよ。使用用途も分からない、所謂換金アイテムだったのか。しかも高額の。

 武蔵と常清があんなので1000両なんておかしいと話している。

 いや、ホントそう思うよ。何か困ったことになるに予感しかない。

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