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青天の霹靂
どうにか配下NPC達が支持を出さなくても対多数の戦闘を行えるようになって来たから、今度は鷹牙の育成を行うかどうか思案していると、桜花たち3人がペットの育成が進んでいて、自分達との連携も出来る様になっていると伝えに来た。やはり、自分のペットを育てるのは楽しかったようで皆ニコニコしている。
依頼をこなして行ったことでレベルも30近くまで上がっているという。うらやましい限りだ。こっちは15人もの配下NPCの育成にいっぱいいっぱいだったのにと愚痴をこぼす。途中でなんでこいつらのレベル上げや集団戦闘の訓練なんかをやっているのかと頭がおかしくなりそうだった。新人研修をやった時もここまでひどくなっかぞ。人間は言えばわかるし、やって見せっていうやつで本当に伸びるのだから。それなのにあいつらは酷かった。やって見せても動かない。理解しない、言わないと動かない。いや言って動くならよかったが言っても最初は動かなかった。レベルが上がり、だんだんと理解し、動けるようになったときは涙が出たよ。本当に。今では自慢の配下に成長してくれたからいいんだが。
「育成はそろそろ終わりにするのか。それなら配下NPCを見つけて配下にするのも悪くないと思うが。」
俺の本音の半分はお前らも苦しめ。だ。半分は配下NPCは使えるので、ソロでもやっていけるようになる。パーティーを組んで4人だときつい場面も出てくるかもしれないし。そもそも依頼で6人パーティー推称の依頼は今でも受けられない現実。5人までなら受けれるが、それ以上は受けられない事で進行が止まっている状態なんじゃないかと考えている。なぜか、元当主の国見 光平君、後になって自己紹介をしてくれたから名前と年齢が分かったんだが、の後に依頼を受けて何か事件ですって言うようなことが発生していないからだ。
本来ならプレーヤーを探す方が早いんだが過疎すぎてプレーヤーが居ないっていう現実に領地の選定間違えたかと思わんなくもない。
「そういえばまだ聞いたことが無かったが、なんでこの領土に領地を置いたんだ。俺はプレーヤーが少ないところを敢えて選んだわけなんだが。あまりプレーヤーが多すぎるとリソースの奪い合いにしかならんと思ってな。しかし、こんなに過疎ってるとは思ってもみなかったが。」
「なんとなく、白い所が多いなと思って選んだんだよね。」
桜花は何も考えずにただ空白地が多い所を選んだようだ。
「ぼくは他のところを選ぼうとしたら領地がおけませんってなって、どんどん京から離れて行ってね。九州も他の地域は殆どが埋まってて、ここだけなぜか空白地いっぱいだったから。」
武蔵は他に行きたいところがあったが全滅していたと。
「わたしは祖母の実家がこのあたりだったので。小さい頃に何度も来たことがありましたし、懐かしくて選んだんです。まさかこんなに人気のない所だとは思いませんでした。」
常清が1番まともな理由だな。
「開始時間も関係したみたいだな。俺も色々見て回ったんだよ。下剋上するのに京に近い方が有利だからな。それこそ織田や六角、北畠なんかの領土に行こうとも思ったが、空白地がほとんどなくてな。さっきのリソースを考えて北から南まで一回全部見て回ったんだよ。
桜花や武蔵が言うように他の領土は殆ど埋まっていた。だからここにしたわけなんだが。そのおかげで現在の状況があるんだが。
いや、この状況が悪いと言っているんじゃなくて、すごく恵まれたなと思っているんだ。」
「それはぼくだってそう思うよ。リソースの奪い合いやきっとパーティー勧誘やらなんやらが煩わしかったかもしれないし。それで言うならのんびりやっているのに最先端言走ってる可能性が高いなんて、ホントわかんないもんだよね。」
「最先端走ってるの、わたし達って。他の人もこんなもんだと思ってたけど。」
「それは違うと思いますね。多分ですが玄が原因ですごく進んで知ると思いますよ。あ、桜花あなたの領地統合も原因の一つでしょうが。」
「わたしだけじゃないじゃない。常清と武蔵だって統合しちゃったんだから、玄が待ってって言うのに。」
「そうだったね。これもうみんなのやらかしでなったことだよね。
「でも、こんなに過疎なのはどうしてでしょう。」
「常清は多分空白地のおおさなんて気にしないで領地をおいたからだとは思うが、普通、人が居ないようなところに領地を置こうとは中々考えないものだと思うぞ。人が多ければそれだけ情報も手に入るし、攻略方法なんかも広がるだろうし、パーティーを組むにしても、集団を作るにしても有利になるからな。
俺の様に空白地が多いからライバルが少ないと考えるのはほんの一握りだろう。」
「それわたしのこと馬鹿にしてるのかな。」
「いや、そんなことはないが、桜花の様に空白地が多いからと領地を置いた人も少なくないと思うんだが、どんどん後から人が増えたってパターンがほとんどじゃないか。有名大名家のおひざ元には一気に人が流入しただろうが、それ以外だと自分の故郷とかに領地を置くと思うんだ。ただ、ここが有力大名もおらず、ずっと大大名家に翻弄されてきた土地というのは地元の人間なら調べるまでもなく知っているだろう事だしな。似たような所は結構あるが、やはり京から近い所から埋まっていたんだと思うぞ。」
「さっき言ってた開始時間も関係してるっていうのはあながち違てないかもね。九州なら、大友、伊藤、島津に人が流れただろうし。長崎あたりも結構空白地があったけどぼくはこっちにしたんだ。」
「いずれ竜造寺なんかが進出してくるしな。少弐家がまだなんとか踏ん張っているようだが時間の問題だしな。」
「玄、詳しいですね。」
「有馬とか内情がひどすぎてな、とても行こうとは思わなかったな。」
「そういえば時代背景があまりはっきりしないよね。織田はものすごく小さな領土だったし。」
「そこなんだよな、斯波家の領地がまだ大きかった事や、少弐家の領土が大きい事から応仁の乱が終わってすぐじゃないかと予想はしている。
三河の松平家の領土も結構あったし、今川家がまだ駿河を抑えていたことから推測したが、このゲームに時系列を言っても仕方ないような気がするぞ。それこそ織田信長と伊達政宗が同時期にいるとかな。」
お~、と桜花は感心している。
「自由すぎて何をしたらいいか分からないのが困りましたね。」
「他の地域、領土ではもう合戦なんか起こっていても不思議じゃないですね。」
「それに付随したイベントが起こっていると予想もしている。」
「私達は私達のペースでゲームを進めていきましょう。」
「久しぶりに領地にみんなで帰るか。」
という事で帰ってきた領地がとんでもない事になっていた。領地に人、ヒト、ひと。なにか祭りでもあるのかってくらいに人がいる。移動屋から屋敷へ急いで移動。領地がどんな事になっているかも確認できない状態。
「アカネさん、外の人って何。どうしてこんなことになっているんだ。」
アカネさんはきょとんとして
「大工の方や商人、田んぼと家がもらえると集まった農民の方々ですよ。」
全く心当たりが無い。何かしたか、俺。
「あ、わたし達が領地に建物を建てる依頼を奉行所に出したんだよ。その時に農地はどうしますかって言われたから、作れるならそれも依頼しますって言っただけだよ。ね、武蔵、常清。」
「そうだよ、水路を領地まで引き込んで、下水道を作ったから、あとは建物を奉行所でお願いしただけなんだけどね。」
確かに領地の開発は桜花にお願いしたけど、水路って何、下水道って何、クエスチョンマークが頭の上をぐるぐるまわるぞ。
「アカネさん、それでこの人数が領地の開発に来てくれているって事でいいのかな。」
「今はそうですね。開発が終わった後の事で既に人が集まってきている様子は有りませんね。」
「じゃあ、この状況は建物が建てば収まるって事でいいんだな。」
「それは楽観しすぎだと思われますね。建物が建ち広い領地に家もまだ余っていますし、農地もまだほんの少ししか開拓されておりませんので。」
「領地に人が増えるって事。」
「そうですね、家や農地を失って流民となっている方々からすれば天国のような所ですからね。当主様が家を建ててくれ、農地までくれるというんですから。」
「俺、そんなこと言った覚え無いんだが。」
「先ほど桜花様がおっしゃっていたではありませんか。農地も依頼したと。そして武蔵様が建物もお願いしたと。」
桜花と武蔵にどういう事か聞いてもこんな事は想定していなかったと言われるだけだろうな。仕事を頼んだのは俺なんだしな。不安そうな顔をする桜花と武蔵に
「ちょっと人の多さに驚いたけど、グッジョブだ。これで領地が栄えれば、配下NPCが向こうからくるかもしれないぞ。」
桜花と武蔵がパーっと明るい顔になる。
「よし、桜花や武蔵、常清が作った水路を検分して、領地開発の進捗状況を見に行こうじゃないか。」
屋敷から外にでて、水路を見に行く。よくこんな立派な水路を作ったなと3人をほめる。ただ、これじゃ水害があった時に困る事になるかもしれないし、水が足りなくなることもあるからため池も数個作っておくのもいいかもしれない。
「桜花、水路は領地内まで引き込んでいるのは分かったが、領内で止まっているのか。」
「そんなわけないでしょ。上水道は領地まで引き込んでいるけど、下水を伸ばして村の下流に流れる様にしているよ。」
「そんなことまでしてたのか。すごいな。」
「えっへん。もっと褒めてくれてもいいんだよ」
「なに自分だけの手柄にしようとしているのさ。ぼくたちだって頑張ったんだよ。」
「そうです。川に下水を持っていくと聞いたときは本当に動揺しましたからね。」
「それじゃ、下水も見せてもらおうかな。」
下水工事は水路をひくよりも大変だったとか。まず2メートル以上の深さを出し、徐々に深くなるようにして、排水する川の高さに合わせる。そして砂利を敷き、古代コンクリートでしっかり周りを覆うように作り。土管を永遠と作ることになったと武蔵はぼやいていた。ある程度の数の土管を作り埋めていく。ジョイント部分には厚く古代コンクリートを縫って水漏れしない様にした。もともと川の位置がこの村より低い場所にあったので川から上水道をひくことはできないが排水は問題なく出来るとこうなった。
比較的川は近かったので水路を掘り進めるのはそこまで大変じゃなかったと武蔵が言っていた。ここまでしなくてもと言ったが、人が生活するために絶対に必要だからと桜花が譲らなかったらしい。
エクセレント。素晴らしいとしか言いようがない。そして俺は後ろめたい気持ちでいっぱいだ。作業に加わっていないから。
「3人とも本当にご苦労様でした。感謝しかありません。有難うございます。」
頭を下げる。そこにあったのは3人の顔がなにこいつってなり動きが固まっている風景だった。
「玄、その口調こわいよ。頭下げるのもキャラに合わない。」
「感謝を伝えて何が悪い。3人大変だったのに俺は手伝いすらしてないんだぞ。頭を下げるのは当然だ」
「そうそう、そういう口調が玄だよ。」
照れ隠しなのか顔はうれしそうである。
「じゃあ領地を見に行こう。」
人が多いのは変らないが、よくよく観察すると活気があふれている。行政地区がここまでだよ、と桜花が案内をしてくれる。
ここが商業地区ね。ここままだ工事が始まっていないようだ。そしてここからが技術地区、で、ここからが住宅街と教えてくれる。そしてここからが農地だよ。ちなみに上水道も古代コンクリートで作成して領地内に這わせているんだとか。
「え、こんな物作った覚えないんだけど。」
どうやら農水路に水を引き込むために作られたようだ。それにしてもでかいな
「これじゃ領内の上水道に必要な水が行き届かないかも。どうしようかな。」
桜花が慌てている。単純な俺は
「おの水車の横に給水塔を作って、水を貯めたらどうだ。」
「その手があった。玄ナイスだよ。」
そういうと桜花はどっかにいってしまった。突撃娘健在だな。
「桜花がどこか行ってしまいましたし、一通り見て回りましたから私達も屋敷に戻りましょう。」
常清が言うので屋敷に戻ったら、事案が発生しました。
屋敷に戻り、鷹牙の様子を見たり、配下NPC達に顔を見せたりしているとアカネさんが
「ご主人様、来客なのですが。」
「来客って田原氏ですか。」
「恐らくは違います。どうも秋月家の方のようです。」
秋月家だと。また面倒な事にしかならないような気がするな。
「とりあえすお通ししておいて。すぐに行くから。」
そして現在、素晴らしく険悪な状態になています。
開口一番領地を明け渡せと高圧的に言われ、何言ってんだこいつと思い
「言われている意味が全く分かりませんな。ここは恐れ多くも将軍家より賜った領地。秋月家は将軍家に弓引くおつもりか。」
と言い返す。馬鹿なのかこいつは
「そのような事、お前が勝手に言っている事であろう。この地は秋月家の所領である。即刻明け渡すよう申し付ける。」
人の話を聞かない事。
「それにその方は、国見家の者を匿っているであろう。その者たちも引き渡すように。」
「何を言われているか皆目見当もつきませんな。」
常清と武蔵が部屋に入ってきて何者なのこいつ偉そうだな。と言ったことで使者が切れました。現在ここ。
「秋月家を馬鹿にしおって。どこの馬の骨ともわからん輩どもはいう事を聞いておけばいいのだ。」
でかい声だね。とはいえ困ったぞ。いま秋月家と戦にでもなったらこっちが簡単に負ける。なぜ実力行使で来ない。あ、将軍家には俺が領地を譲りましたって体をとりたいんだな。じゃあ、もっと煽って手を出させてお家断絶にまでもっていけるかな
「いま、どこの馬の骨とも分からないとおっしゃったか。将軍家より賜った領地であるこの地と、わたしの事を馬鹿にしましたか。それは将軍様のお目が曇っていると言われるか。ひいては秋月家は将軍家に弓引くと。わかり申した。将軍家へこのことをお伝えいたします。」
「あとね、ぼくたちがあんたみたいな奴の言いなりになると思ってんの、秋月家へは正式に抗議するから、あんたの名前教えてよ。ずっと秋月家の使者だって言ってるけどさ、書状さえ持ってきてないじゃないか。」
あ、そういえば口頭のみだったな。
「玄、頭に血が上ったんだと思うけどさ、冷静に対処しようね。ぼくは冷静じゃないか、こいつの眉間を打ち抜いて、首と一緒に秋月家へ送りつけてもいいっておもってんだけどさ。」
それをきいた使者が大慌てになり
「さきぶれとしてきたので書状はおって届くことになっておる。」
冷静になるとこいつはおかしいと気が付いた。国見君の身柄が欲しいわけだ。領地はいいとかぬかして。
「常清、国見君呼んできてくれるか。」
すぐに連れて戻ってきたときに国見君が一言
「こいつはうちの領地を襲った鹿毛 兼光です。」
はい。確定
「武蔵、こいつの眉間打ち抜いてやれ。」
いった直後にパーンと音がして鹿毛が倒れる。ついでにそばに居た奴らも国見君が切って捨てていた。
後はこいつの首と来ていたやつの首を秋月家へ送り、将軍様を罵倒したのでやりました。文句あるならかかってこいと書状を送ってやろう。
ああ、本当になぜこうなった。青天霹靂とはよく言ったものだ。
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