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ゲームを楽しもう

 配下NPC育成


 黄金兎を倒して俺は配下NPCの育成に力を入れることにした。

 配下NPCを連れて討伐依頼をこなしているのだが、これが本当に大変だった。

 こいつらに協調性なんて言葉は無いかのようだった。賊に何も考えずに突撃する剣豪2人。味方が危なくなっても手助けに行かない武士3人。

元々戦力になるとは思ってない軍師系武士3人

遊び人の徳さんは気付くと居なくなってたり、本当に何もしないでそこに居たり。

 技能職6人に到ってはどうすることも出来ない。

 鷹牙も指示を常に出さないと動かないっていう。

 これ、どうすりゃ良いの。パワーレベリングは簡単にできるだろうが、レベルだけ上がってもこいつらに何の期待も出来ないぞ。

 まだレベルは全員10に届かない。どうにかしないと。

 まずは1人ずつ連れていくか、時間がかかりすぎるな。2人ではどうだろうか。いやいやいや、集団戦を出来ないとこの先困るのは俺だ。

 あれこれ試してはみているが上手くいかない。なぜだろう、AIがポンコツなのかと疑いたくレベルだ。1対1だと問題なく戦えているからポンコツってわけでは無いんだろうが。

 集団戦になると途端にダメダメになってしまう。色々な組合せを試してみたが上手くいかない。俺がフォローしているから何とかなっているが、そのうち俺のフォローが遅れてしまい最悪のパーティー壊滅だってあるかもしれない。俺が動いているのも見ているんだから、こういう時には動かないと行けないと学んでくれていないのかと文句を言いたくなる。

 配下NPCにも性格があるようで、あまり口出ししすぎてもいけないと思って俺が動いているわけなんだが。

 そんな思案をしながら討伐依頼を行っていく。

 今日は相手の賊のレベルを下げてやってみる。

 会敵からすかさず走って行こうとする剣豪に待てと声をかける。

 剣豪は動きを止めて待機している。

 相手の動きを見て2人で1人を相手するように剣豪と武士(槍働き)に指示を出す。

 もう1人の賊には剣豪と武士(軍師系)2人の3人で攻撃するように指示を出す。

 すると、剣豪と武士の2人組は連携してあっという間に賊を斬り捨ててしまった。

 剣豪と武士(軍師系)の3人は連携が上手くいかない様で手間取っていた。

 良く見ると、武士2人の動きを剣豪がフォローするようにしているので決定打が上手く決まらない。

 そこで、既に賊を切りふてせている剣豪と武士に声をかける。味方が苦戦しているから手助けにしに行けと。

 すると動きを止めていた2人がさっと動き出し、後からバッサリ賊を切り伏せてしまった。

 賊2人に6人だから当たり前の結果なんだが、今まで苦労していた連携が実は出来る事を発見できたのはでかかった。その後は依頼を受けては指示を出して賊を討伐していった。

 すると配下NPCのレベルが10を越えたあたりから指示を出さなくても連携した動きが出来るようになっていった。

 つまり、学習しないと出来ないことは出来ないって事なんだなと。ただ、徳さんだけは指示を出しても聞いてくれなかったりと好き勝手やっている。ここまでかなり来ると正しく遊び人だと諦めた。

 レベルは確認できるのだがステータスが分からない事は不満がある。

 全員のレベルを30迄あげる事に成功するのか最初の方で心が折れかけたが、何とか目処がたったな。

 さて、どんどん賊を狩っていくぞと気合いを入れて配下NPCのレベル上げと教育に力を入れていった。


 その頃、桜花達は玄が配下NPCレベル上げをしている間にする事を大まかに決めていた。

 玄から町作りを任された形の桜花は上下水道を実現させるためにかなりの大工事を計画していた。

 武蔵と常清も町作りの手伝いをした方が良いのではと桜もの花と話して手伝う事になった。

 桜る花がまずしたことは水路の確保だった。

 近くに水場がないかの調査を行うために桜花、常清、武蔵は領地の周辺を捜索した。

 傭兵団の村に水場があるのは分かっていたが、そこから水を引くことはしない方がいいと判断したのだ。

 常清が綺麗な池を見つけたのだ。そこから領地迄水路を造る。

 池の傍から横幅2メートル、深さ1メートルの水路の作成に入る。

 穴を掘り、底を固め、砂利を引いていく。気の遠くなりそうな作業だが3人は黙々と水路を掘り進めていく。

「ぼく達ってロープレやってるんだよね。なんで突然町作りゲーやってんだろね。最初は軽い気持で手伝ってたけどさ。」

「ですね。なぜ水路を掘り進めているのか疑問になってきました。」

「わたしはこういうの大好物だから苦にはならないんだけど、やっぱり常清や武蔵は面白くないかな。

 それだったら討伐依頼受けてペット育てててもいいよお。」

「いや、文句じゃ無いんだよ。すっごい自由なゲームだなと思ってさ。」

「わたしは水路がちゃんと作れるのか検証してないのに掘り進めている事に疑問があっただけで、やりたくないのではないのです。誤解を与えてしまってすいませんでした。」

「ごめんね、そんなつもりで言ったんじゃ無かったんだけど。ほら、好きなことしないと楽しくないしさ。わたしは大好物だから楽しくて仕方なかったから皆そうだと思っちゃってたから、それがいけなかったのかなと思っちゃって。」

 2人は楽しいか楽しくないかで言えば、水路が完成した時の事を考えると楽しいと言って手を動かし始めた。

 水路が完成した後も穴掘りが続くとは常清と武蔵は思っていなかった。今度は下水道を作る。

 これはかなり骨が折れた。建物をどこに配置するかをあらかじめ決めておかないと無駄な事をしないといけなるなるからだ。

 玄は今の屋敷がある周辺に行政機関を纏め、商業区、住宅地、工場地区の4つに分けて、それ以外の土地に田畑を宛てる様にとだけ伝えていた。

 下水道は水が地面に染み出す事を予防することからも古代コンクリートを作ってやることにした。

 幸い貝殻の殻はいくらでも手に入ったので作成を試した結果、しっかりとした物が出来た。

 厳密に古代コンクリートが作れる程の知識は無かったが、何とかなった。流石はゲーム。

 下水道を掘ってしまえば後は早かった。古代コンクリートで作り上げるだけだった。

 下地は出来上がった。それでは箱物を建てていく。

 箱を作った後のことは玄が考えるだろうと3人は城下町の奉行所に行き、建物を建てる依頼を出しまくって報酬金を奉行所に支払ってから領地にかえった。

「これで形になるんじゃないかな。本当は建物も自分で建ててみたかったけど。」

「流石にそれは勘弁して。ぼくそんな子どもしたことないし、DIYで机を作れなかったくらいだから。」

「ここまでやったのだからいいでしょう。わたし達はペットのレベルを上げませんか。」

「いいねぇ、玄も配下NPCのレベル上げしてるみたいだから、わたし達もペットのレベルを上げて玄を驚かせようよ。」

 と、言うことで3人はペットを連れて奉行所へ舞い戻り、依頼を受ける。

 今まで4人で依頼をこなして来たので3人になっても不安は無かった。

 賊を狩っていくが、ペットが思ったよりも使えない。

 指示を出しても指示通り動かなかったり、勝手に動いてしまったり。3人と3匹の連携も取れない。

 もっとこう、指示を出したらその通りにしてくれると思っていたのに。某アニメの様にコマンドを出せば自分で戦ってくれたり、友達のように話をして一緒に戦ってくれたりしてくれる物だと思っていた。

 このままじゃいけないと思ってもどうすればいいか分からない。

 桜花はなるようになるよと依頼をどんどん受けることを提案した。2人はこのままでは何も変わらないと玄に相談する事を提案する。

 玄も忙しいだろうけど、このままじゃ埒があかない。

「玄、悪いんだけど少し時間割けないかな。ちょっと相談があるんだ。ぼく達領地の方が一段落ついたからペットを育てようと思って依頼をこなすんだけど、中々上手くいかなくてさ。」

「お前等、ペットのステータス画面開いてみろ。

 それに種族名は有るから外に出せるんだと思うんだが、名前、つけたか。」

「え、ちゃんと名前呼んでるよ。この子の名前はクロウって言うの。」

「ぼくだって、たまもって呼んでるよ」

「わたしはホワイトファングって呼んでいますよ。」

「いや、そうじゃなくてな。ステータス画面で名前を登録してやったかって事だ。」

「え、ペットのステータス画面なんて見れるの。」

「桜花の答えで全て分かった。いいか、今から自分のステータスを開く。そして、多分3ページ目にペットが出てくる。

 そこに種族名がある。そして、その下に名前の欄がある。そこに名前を書いてやらないとただ、連れて歩いている状態と変わらないしレベルも上がらないぞ。」

 3人動きがおかしくなる。わたわたしているのが分かる。

「あ、あれ、わたしのロック鳥だと思ったけど違う種族名になってる。ほえ、鳳凰ってなってるんだけど。

 あ、名前は空欄になってる。クロウって名前で良いのかな。鳳凰だよ。」

「良いんじゃ無いか、クロウって名前格好いいと思うぞ。」

 そっかと言っている。2人もステータス画面で操作をしているようだ。

「よし、これでかわるばずだね。玄ありがとう。依頼受けて違いを確認してみるよ。」

「おう、頑張れよ。こっちはやっと連携が取れ始めた所だから。もう少し詰めて行こうと思っている。」

 玄と別れてから依頼を受けて討伐に行くと、驚くほどペット達が活躍してくれた。レベルの低い依頼では有るんだけど。

 ペットのレベルが上がるのは分かるけど、能力値が分からないのが不満だねえ。男2人も同意する。

 3人はずっと依頼をペット育てる事に余念がなく気が付けばレベルが30近くなり、幼獣の様だったペットも一回りくらい大きくなっていた。

 そして、自分達のレベルも40に到達していた。

 領地の開発状態を全く確認もしていない3人。この後、領地に帰った3人を待っていたのは、姉さん事件です。だった。 

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