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レベルアップは蜜の味
ログインしました。嫁さんのログイン時間が凄まじいものになっている事に少々恐怖を感じている。既に俺の倍はログインしている。どれだけレベルアップしているのやら。
依頼を完了したときにレベルが上がっていたのでチェックする。現在のレベルは6。開始4日目でレベル6は低い方だろう。依頼はやっているが受けた依頼も指名依頼を併せても6つ。そう考えると依頼一つでレベルが1上がっている事を考えれば早いのだろうか。もう訳が分からない。
ステータスを見てみると、ほとんど能力値が上がっていない。自由に振れる数値は1ポイント増えていた。今の残存ポイントは7となっている。当分はいじらないでおくことにする。
すでに、桜花と常清はログインしていて、件の豪族子息と何かしていたようだ。
「今さっきからね、この子達と話をしてたら、負けた事が悔しくて、腕を磨きたいって言ってきたの。そしたら、ウインドウが開いて、勝負をしますか。はい・いいえって出たから勝負してたんだ。」
ほう、連れ帰ったNPCと乱取りか。これは自分達も練習になるな。どちらが勝ったかは一目瞭然。今、常清がいいようにやられている。どうも、1対1の勝負となると元当主君は相当の腕前のようだ。前は武蔵の銃口を気にしながらの戦いで、桜花にやられていないしな。
どれ、常清の次に俺も挑戦してみようかな。はい、あっさり負けました。そして、なぜ負けたかの講釈まで受けました。いや、あれだけ強いのになんで勝負付かなかったが謎すぎるぞ。
そうこうしていると武蔵もやってきたので勝負するか聞くと、僕が勝てるわけないじゃん。一発撃った後になで斬りにされておわりだよ。とのたまう。俺もそう思う。
4人揃ったので、昨日話した通りにまず奉行所に行って話を聞いて依頼を受けようかと考えている。よくよく考えるといまだ3つしか全員で依頼をやっていないから。遅すぎるよななど話しながら城下町へ行く。
城門前でまたあの門番が嫌そうな顔をして
「早く行け、ただし奉行所に行くだけにしろよ。」
とだけ言ってそっぽを向く。嫌われたものだな。
「相田様お待ちしていました。こちらへどうぞ。」
え、待ってたって何んだ。いわれるままお奉行様の元に連行される4人。通されたのは普通の和室。ここはお奉行様の部屋じゃない。
「少しお待ちください。お奉行様を呼んでまいりますので」
無言のまま少し待つと、お奉行様がやってきて、呼び出して申し訳ないとえらく低姿勢で言われた。なんぞ。
「ここに来てもらったのは他でもない田原様との接見についてです。よろしければ今から使い番を走らせて田原様に起こし願おうと思うのですがよろしいですか。事前に接見については話をしておりまして、田原様の居城に相田様方が出向かれるのは少々危険かとも考え、こちらで接見していただくように手配させていただきました。」
「あの、その話し方はどうしたんですか。我々にたいしてそんな低姿勢で。」
「そういわれましても、相田様の領地、保有戦力は既にこの田原領よりも大きいのです。そんな相手に尊大な態度は取れません。」
そんな事になっているのか。ま、俺たちは昨日話した通りゆっくり進めていくつもりだから気にしないでおこう。
「田原氏との接見はわかりました。田原氏が来るまでの間に質問がいくつかあるので、教えてもらえればいいです。」
田原氏を呼ぶための使い番に支持を出した後に俺たちの疑問にお奉行様自ら答えてくれる。
奉行所を領地に開設したときに出来る事を聞いていく。領地に奉行所を開設した際には依頼が発生して依頼を受ける事が出来る様になる。逆にこちらが奉行所に依頼を出すことも出来る様になる。こちらが出す依頼は基本的に適切な依頼料を出すことで受けてもらえる。
ここで疑問に思った依頼を自分達が受ける時に依頼があるのか。答えは領内の依頼に関してはまだ住人も少ないのでそんなにないだろうと。討伐依頼は朝倉郡の領土で出ている討伐依頼が全部の奉行所がリンクしているので心配しなくてもなくならないと言われた。その割には討伐依頼が少なかったことを伝えると、田原領内の依頼を優先的に出しているのでと言われた。遠くの討伐依頼を受けてもらっても田原領にはメリットが無いという。ま、そりゃそうだな。
次に奉行所が依頼の授受だけを行う所かも聞く。だって奉行所っていえば裁判所みたいなところ。あと、城下町の治安を担っていると思うのだが。
もちろんそれらの仕事も行っているという。ただ、治安の維持に関しては依頼を出すことで行っているのだとか。だんだん奉行所がどんな役割かわかってきたな。
「うちの領地に奉行所を開設することで、ここの奉行所に不都合があるのか用意するものは何なのか教えてほしい。」
「やはり領内に奉行所をお建てになりますか。」
「領地からここまでの移動がな。時間的にも無駄な気がしていてな。」
「では移動時間が無くなれば奉行所を建てないでも良いわけですか。」
「それだけでは無いのし後学のためにも教えてほしい。」
お奉行様は少し考えてから
「まず、奉行所の長を探さないといけません。それと奉行所の建てる土地。これに関しては相田様の領地はまず問題ないかと思います。次に奉行所の建物ですね。これはこの奉行所に依頼いただければ大丈夫です。最後に受付嬢が2人は必要かと思います。」
「奉行所を開設する費用として、10両は登録費用で残りの実費っていくらくらいになりますか。」
「そうですね、奉行所の規模にもよりますが、相田様の領地の規模から考えますと80両ほどかかるかと。併せて100両で開設は出来ると思います。
それに毎月の運営費が1両ほどでしょうか。」
思ったよりも金がかかるな
「相田様の領地が賑わってくれば実入りの方が多くなるとは思いますが。」
また謎ワードが出てきた。
「年貢も入るでしょうし、商いの上納金も入るでしょうし。領地が広がれば当然奉行所の規模も大きくして行かないといけませんが、そこは最初から奉行所の土地を大きめにしていれば問題ないかと思います。」
年貢、確かあの村から入るとなっていたな。商いの上納金は初耳だが。いかんいかん、領土を充実させる事までやっていく余裕はないぞ。
そんなこんなやっていると、田原氏がやってきたと使い番が伝えに来た。
田原氏が部屋に護衛と一緒に入ってきた。年のころは30半ば、筋肉質で背は俺と同じくらいか。その田原氏は頭を深く下げ
「田原悪太郎茂秋ともうします。これからよしなにお願い申し上げる。」
と挨拶をされた。
「田原様、頭をお上げください。私達の方こそご足労願い申し訳ありません。」
田原氏は頭を上げるとニカッと笑う。その笑顔が本当にいい笑顔で警戒心をほぐしてしまう。田原氏との話をしたいと言ったのは確かにこちらなのだが、なぜか田原氏の方が話があって来たように感じる。
「まずは領地への着任おめでとうございます。将軍家よりお越しいただいたとは知らず、秋月の者かと疑ってしまい、家中の者より失礼な事が無かったかと気を揉んでおりました。」
あ、俺って将軍家の家臣って扱いになっているんだ。将軍家から領地をもらった事にはなっている事は知っていたけど。
「田原様、確かに将軍様より領地を頂きましたが、将軍家の家臣というわけではないのです。」
「しかしながら、将軍様より領地を頂いたわけですから、将軍様の覚えもよい方ではあるのでしょう。」
いや、会った事さえないからね、将軍なんて。話が進まないからそう思わせておこう。
「それで、今日来られたのはいかようなのでしょうか。私達程度であれば城に及びたてしていただければ伺いましたものを。」
「いや、それに関しましてはお恥ずかしい話なのですが、いまだに秋月の先兵だと考えておる家臣が多くおりまして、城内でなにかあってはいかんと思いましてな。ここにおる奉行も同様の事を懸念しておりましたので。それと、本来であればこちらが伺うのが筋だったのです。
城下に相田様一行が来られていると知って、急ぎまいった次第。」
えらく下手にでてくるな。何だろうか。
「失礼ながら、相田様はこの国、朝倉郡について何か将軍様か言伝のようなものはあったのでしょうか。少弐家の支配も及ばなくなり、秋月家が大内、大友のどちらにつくかで揉めている時分に来られたのです。何かあっての事かと推測いたしました。で、あればこの田原茂秋将軍家の麾下に置いていただきたく。」
え、なにそれ将軍家の麾下にって俺、そんな権限ないよ。
「申し訳ありませんが、将軍家からは何も言われておりません。ただし、ですが将軍様の意向として日の本の安寧を願ておられるので、この地の安寧の為に、私に領地をお与えくださったと思っております。」
「おお、では相田様におかれましては秋月家に変わりこの地を治めて九州に覇を唱えられるおつもりですかな。」
話の内容がおかしな方向になってないか、これ。昨日あんなにやらかしで話をしたばかりなのに。
「行く行くはそうなれるようにしていくつもりではあるな。将軍様のお考えを私などが推し量ることなど恐れ多い事ではありますが。」
「で、あれば将軍家の麾下として推挙していただくのは諦めますまで、相田様とは良き関係を築きたいところ。
我が領地との同盟を結ばせていただけませぬか。いや、配下になることをゆるしてはくれまいか。」
おぅふ。後の3人の視線が痛い。Noとは言えない日本人。
「それはまた思い切った事を。私のことを敵対的に見ている家臣もいらっしゃるのでしょ。配下にというのは早いかと思います。
それに配下になった後に、バカな当主についていけぬ。と言われたくないですし。」
「それはその通りであるな。あいわかった。これからは相田様は我が盟友である。
こちらが危なくなったときにはあてにさせていただきます。」
あ、これはこれで、不味くないか。かといってこれ以上話してもな。
「承知致しました。良き関係を築いていきましょう。」
田原氏はご機嫌で帰って行った。
「玄、とりあえず合格点だと思います。いきなり配下にって所で断らなかったら敵対していたかもしれないです。」
え、それってそんな話だったのか
「そんな話だったのかって顔してるね。あれは自分を売り込んで来ている体でどんな人間なのかを見てたんだと思うよ。」
そんな事考えてもみなかったぞ
駆け引きとか何処にあった。理解できないんですが。普通に会話しただけなんだが。
うーんと唸っていると、結果オーライですって声かけられた。
「相田様祝着至極に存じます。これからも末永くよろしくお願いいたします。」
奉行が頭を下げて言っている。この人の態度もはじめからしたら180°変わったな。
「話は終わったから依頼を受けたいんだが良いか。」
「申し訳ありませぬが本日は依頼を受けるのを諦めて下さい。
同盟国になった事で説明することが山のようにありますれば。」
今日も依頼を受けられなかった。3人には本当に申し訳ない。
この後、使える施設。移動屋の説明をはじめ色々と説明を受けたが、移動屋の事が衝撃過ぎて後の話が入ってこなかったわ。
移動屋を領地に置く費用が50匁。安すぎないか。
移動に時間がかからなくなるらしい。
奉行所で移動屋建設を依頼し今日は宿屋でログアウトする。明日は3人と依頼を受けてレベルを上げるのだ。
翌日ログインすると3人が待っていた。奉行所に行き依頼を受ける。勿論討伐依頼だ。
同盟をした日から領地に戻っていない。なぜか。移動屋が出来上がるのが10日後ということだったので、宿屋をねじろにする事にしたのだ。
城下町に居る間に俺達は討伐依頼をこなしまくっていた。時には1人で、2人で3人で討伐していった。
討伐しまくったおかげがレベルが全員10を超えていた。
いや、レベルが上がると本当に体の動きが良くなってくる。
レベルが1桁の時に感じていた体に引っかかりがあるような感覚がだいぶんマシになってきた。まだまだレベルを上げて動きを良くしていくとしよう。
3人も全然違うと言っていた。桜花や常清は元当主と再戦が楽しみだと言っている位には強くなっている。
やっぱりゲームはレベルが上がると楽しい物だな。
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