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ゲームを楽しもう

 3人の事情


 翌日ログインすると3人はまだログインしていないようだった。

 配下NPCで今分かっているのは武士の、千葉 重蔵 35歳、前田 利成 17歳、黒田 正隆 25歳、近藤 吟次郎 30歳、木曽 巴 年齢不詳。遊び人の徳さんの6人。あれ、6人連れて行っているじゃないか。まあ、戦闘なんかしなかったから結果オーライか。言い方が悪かったか6人で行くと言ったからか。

 気付かない俺もどうかとは思うが、過ぎたことを気にしても仕方が無いか。

 まあ、いいか。あと9人中確か武士、戦闘系が2人、武士、書類仕事系が3人でその他が4人だな。全員1回集めてもらった事があったが記憶に無い。あの時は急いでいたからアカネさんに連れて行く人員を決めてもらったんだった。

 配下NPCを確認しようとも思ったが、今やっても何が変わるわけでも無いし、鷹牙のレベルアップがあったが、特に何もわからなかったしな。ステータスなんかも表示されなかったからな。

 これが配下NPCにも適用されているのであればレベルアップしてもNPCは自己判断で強くなっていくんだろう。ただ、ステータスをチェック出来ないのはどうなんだろうな。連れ歩く配下NPCの選定に困るだけだと思うが。

 まぁ、15人ものスタータスを管理しないと行けないとかになるよりかは良いんだが。15人もの管理なんて出来ないししたくもない。

 等していると、領地の入口に桜花が現れる。えらくボロボロになっているのは何でだ。

「やっと、やっと辿り着いたよ。ねぇ聞いてよ玄。わたしねぇ。」

 と言ったところでバターンと入口で大きな物が倒れるような音がして2人そっちを見ると常清が倒れていた。

 おーい。大丈夫かと声をかけるが反応が無い。

 しんでいるようだ。へんじがない。等遊んでいる場合では無いか。

 常居を桜花と2人で抱え(頭の方をを俺が持ち、足の方を桜花が持つ)て屋敷の中に運び入れる。

 やっと運び入れると今度は屋敷の入り口でもガシャンドシャンと音がする。

 行ってみるとアカネさんに叩き伏せられている武蔵が居た。

「これは違うのです。武蔵様がいきなり抱きついてきたのもですから反射的に。

 申し訳ありませんでした。」

 いや、いきなり抱きつく武蔵が悪い。でも良く見ると武蔵も全身ボロボロになってる。何が有ったんだ。この3人。

 桜花は割と元気だがその全身は割とボロボロになっている。

 本当にこの3人には何が起こったんだ。とりあえず2人が起きるまで桜花と領地の散策でもするか。

「アカネさん、悪いけど2人が目を覚ますまで様子を見ててもらって良いかな。起きたら知らせてくれたら助かります。」

「桜花、こいつらが起きるまで領地を散策するぞ。領地開発の案を出すときに何を何処にってのを実地で知っておきたいからな。」

「いいよぉ。私もそういうの大好物だからね」

 良い笑顔で答えてくれる。

 領地を検分するために歩いているとあることに気が付いた。道が無く平地が続いているだけなのだ。

 正確に言えば建屋と田畑との間の空間が道の様に見えていただけで道になっていないことが一寸奥に行くと分かった。

 何せ、作業場の様な建物がポツンとあるが、その回りがただの地面あったので。

 これは、領地作るときに道を先に整備してしっかり区画整備を行わないとな。

 出来れば上下水道完備した領地にしたいと思う。

 その事を桜花に言うと、うん。基本だね。てか、ただの平面の上に建物が乱雑に配置されてるって気付いて無かったんだ~って言われて、気付いてませんでしたって言うと、気付かんかぁってボソッと言ってるのが聞こえたが聞こえないふりをした。

「ええか、まず自分の領地の広さを確認、東西南北にどの様に伸びてるか確認は必須やで。」

 武蔵の真似をする桜花。こいつに領地の運営任せるかな。俺よりも上手くやるんじゃ無いか。

「桜花、この領地をお前ならどう運営する。」

 う~ん。と悩んだ後に

「それは玄のやりたいことを聞いてからじゃないと答えらんないなぁ。私の領地じゃないし。」

「まぁ、俺の領地だが、この4分の1は桜花の領地も含まれてると俺は思ってるんでな。

 だから、3人の意向もしっかり聞いた上で発展させていきたいと思ってるんだよな。」

「そんいな風に思ってたんやなぁ。俺等は玄に全任せでええとおもうてん。」

 だから、武蔵の真似は、ヤ・メ・ロっていうの

「桜花、武蔵の真似はやめような。本人居たらおちょくっとんかい。って怒るぞ。」

「だって、ロールでしょう、あれ。これから長いつき合いになるのに何時までロールするのかなと思ってさ。だから、これから私はエセ関西人になりまぁす。」

「分かりにくい怒り方はやめような。」

「だって、この領地に来るまでにどれだけ苦労したと思ってんのよ。これであいつがエセ関西弁使ったら叩き潰してやるんだから。」

 一体何が有った。ボロボロになったことと関係があるのか。

 まあまあとなだめながら 領地の形などを確認しながら散策する。

 だだっ広い土地を確認する。え、立て札見ればわかるだろうって。それは視覚的にどんな形かは分かるけど、広さって意味では全くわからないからだ。

 今日領地を散策して奥行きには何とか理解することが出来た。そこから考えるに、とてつもない広さがある。

 それこそ田原領より広いって言われたのが理解できた。

 それに一寸行った村も勝手に使ってるしな。あれって下手すると領地に合併とかなるんじゃないか。実効支配ってやつでさ。

 桜花にそんな話をすると、玄さんだからなぁって言われた。何故だ。

 アカネさんがこちらに来て2人が目を覚ましましたと教えてくれた。

 屋敷に戻り事情をきこう。

 広間に4人で座り、1人ずつ話をして貰うことにする

。先着順で、桜花、常清、武蔵の順に。

 桜花が言うには、ログアウトしてログインすると、知らない場所に出ていたらしい。どうしたもんかと考えていると、緊急クエストとして統合された領地に辿り着こうっていう巫山戯たクエストが発生したんだとか。

 更にクソなのはどの方向を目指せば良いのかも分からないって。おまけに山の中。それでも真っ直ぐに進しか無いと思いずっと歩いていくが終わりが見えない。風景も変わらない。途中で来た方向を顧みるけど、景色は変わらない。

 時間感覚も無くずっと歩きっぱなし。だんだんとストレスが溜まって来てログアウトしようと思ってもログアウトすら出来ない。

 死に戻りしようと自殺を試みるもダメージが入らない。

 仕方ないからまた歩き出す。すると、統合される前の領地に似た場所が現れた。

 これで助かったと思ったら、目の前にメニュー画面が現れて、領地を戻しますか。はい・いいえ

 はいの場合、配下から独立領主に戻ります。

 いいえの場合、統合先領地を探して下さい。

 と出たという。えげつないのは、地方から再度選んでもらい、九州地方は選べないと書いてあったとか。

 おい、運営、これ、進みすぎてる俺達を分断したいが為にやってないよな。仕様じゃないよな。

 つまり、それだけの覚悟が無いとプレーヤーの配下にはなれないぞって事か。

 話は続き、いいえを選ぶと今度は一本道が現れたから、これで終わりかと思ったが、甘かった。

 獣道、断崖絶壁、深い谷が行く手を阻まれながらも何とか進み、やっと見慣れた門が見えたときは泣きそうになったとか。

 桜花が嘘泣きしながらいう。獣道はまだ分かるだが、断崖絶壁、深い谷を登って降り1直線にすすむってお前しかできんだろ。桜花よ。すげーなこいつの身体能力。

 常清が言うには殆ど同じだったが、流石に断崖絶壁は越えられないと思って迂回路が無いか探したが上に登る場所は見当たらなくて断崖絶壁の前で途方に暮れたとか。

 一旦領地に戻ればログアウト出来るかと思ってためそうとしたら元の領地に戻ればと出たので諦めたんだとか。

 それで何とか断崖絶壁を登り切ってからの絶望。

 何とくねくね曲がった道はいい。その両側が崖だったとか。

 時間を掛けて何とかそこを進みきると見慣れた門と俺と桜花が見えて、辿り着いとたんに安心感から倒れたとか。

 何の試練だよ

 武蔵のは強烈だった。川を渡るためにずっと泳いでいたら、流されて行き、滝で落ちて死に戻るかと思ったが、死に戻らず。

 気が付いて回りを見渡すと陸は見えなくなっていたとか。

 それで仕方なく流れに身を任せていると陸が見えてきたので、そこを目指してずっと泳ぎ、陸に上がれたと思ったら見覚えのある門があって、入っていくと見覚えのある屋敷。

 中に入ろうとするとアカネが出てきたところで力尽きてそのまま気を失ったんだとか。

 その後にあったことは武蔵には言わないでおこう。

 そして、武蔵は普通に話してた。

 桜花、常清、武蔵が昨日来れなかったのは分かったが、今日までずっとインしてたって事なのか。仕事は学校はと思ってしまった。

 それを3人にそれを伝えると、完全にフリーズした。そりゃそうだろうな。無断欠勤、無断欠席、日本は厳しいからなぁ。

 気を取り直して俺は3人に頭を下げる。

「俺の配下となり、領地統合をしてくれてありがとう。そして、試練みたいなのの為に時間を使わせて申し訳ない。

 出来るならリアルサイドで俺のせいだと一緒に頭を下げてやりたい。」

 3人がちょっとびっくりして動揺している。人に頭が下げられる人なんだ。天変地異が起こるんですか。そこまでして貰わなくても。と聞こえるがこれは突っ込んでいいものなのだろうか。

「思ったんだが、配下になるために試練っておかしくないか。

 それは統合元の俺が試練を受けないと行けないと思うんだが。」

「それは違うと思うんだよね。何故なら、配下が欲しいって思っても自分が試練をやるだけで良いなら、配下増やしたい放題じゃないか。でもさ、これが配下側が配下になりたいよって言っても簡単には配下になれないシステムの方が本気度が分かるんだと思うよ。実際、あの試練で何回も元の領地にしますかって出てきまくったからね。」

 って、誰だよお前。って武蔵か。違和感しか無いわ。

「つまり、俺が試練を受けるだけなら配下になる方は別に何も思わないってから、俺がドンドン配下を増やせるって事を言ってるわけか。確かに試練に耐えるだけで配下を増やせるなら声をかけやすいが、配下になる側に試練があれば、配下になろうと思う人も少なくなるかもな。

 嫌らしいのは、統合された後で試練が来るところだな。

 そして他の地方に飛ばされるって事は当分会うことはない。

 報復なども気にしなくて良いって事だから、試練の途中でギブアップしやすい環境になるわけだ。

 だから配下になる覚悟を試されるということになると。

 うん。何だか矛盾しているようだが人を増やすって事を考えると、配下になる決断をするのは本人だからなぁ。

 こっちは配下にならないかと誘うだけだしな。

 ただ、これを聞いて誰にでも声をかけるって事はしたいと思わないな。」

 よくよく変わったゲームだな。

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