ゲームを楽しもう
レベルアップの時間です
猪を討伐した俺達は回収が来るのをその場で待っていた。
「ただ待っているのって暇ですね。私思ったんですが、皆さんやたらと強くないですか。」
「それな。思ったわ。あんた等リアルでなにかやってだろ。」
「そういう武蔵もなにかやってるだろ。桜花、常清もだ。言っておくが俺ははるか昔に空手をかじっていたくらいだ。」
まず、武蔵は命中率が高すぎる。ライフリングも無い火縄銃であそこ迄の命中率出すのはおかしい事、桜花、常清に至っては体の動きが経験者のそれだと伝えると、戦闘中に良く人を見る余裕があったなと突っ込まれた。嗤いながら猪を屠っていたのにそんな余裕がよくあったなと。
まず武蔵はただのサバイバーだったらしいが最近は行かなくなっていたとか。いや、サバイバーの実力ってそんなにすごいのかと聞くと、スナイパーだったとか。BB弾で狙撃って出来るものか。いわばあれにもライフリングなんてないだろ。有効射撃範囲で待ち構えて狙うから本当に長距離から狙うスナイパーとは違うとは言うが。こいつ天才って奴だ。元自衛官とか言われた方が納得できるぞ。
桜花は部活で薙刀やっていたそうだ。様になっていたからな。そうだろうとは思った。あまり多く聞かないので桜花が少しすねたが。
常清は杖術をやっているらしい。なんで槍を選んだかと言えば杖術の槍をやっていたからなんだとか。
槍で突っ込んで行ったのは理解できたが、なぜ槍が折れる予測をしなかったか聞くと、初期装備の槍と練習で使う槍の重さが同じくらいだったからだそうだ。いや、そこはほら殺傷能力の低いもので練習するってこともあるだろうし、素材が違うんじゃないか。今は軽くて丈夫な素材があるから。戦国時代の足軽が使う槍は叩きつけて使うもんだと言ったら知らなかっとと驚いていた。そりゃ杖術道場じゃそんなことは教えてもらわないかもしれんが。ま、相手が人だったら折れてないんだろうけどな。猪は固いし、突進してきていたしな。
そんな話をしてると、3人が、やたら詳しいですねと聞いてきたから趣味だ。と答えておいた。
「せやけどな、普通装備している槍が折れ何てこと想像するか。それに折れた槍がそのまま使えるのなんてありえるか。」
「それは俺も思ったんだ。このゲームやたらとリアルすぎないか。黄金兎は別としても。」
プッと3人が噴き出す。少し恥ずかしい。
「でも、普通なら猪があんなに動かないのもおかしいよね。ちょっとは突っ込んでくるけど一斉にこられたら捌ききれなかったと思うよ。」
「変な所に拘っているというか、不自然というか。ゲームだからと思っていたらやたらと現実みたいな所あるしな。」
「考えてもしゃーないわ。なるようになる。ただしゲームだからと舐めてかからんことや。」
だな、ですね、そうだね。と同意する。
「そういえばみんなステータス見てみた。私お使いに行ってたから見てないんだけど。」
野郎3人は狩り足りないと山に踏み入ってて見てませんでした。
「「「そういえば・・・」」」
揃いも揃ってなにしてんですかと桜花に言われ、みんなでステータスを見てみた。
レベルが5に上がっていて、能力値の形が少し伸びている所がある。俺の能力値は平均値の様にきれいなひし形だったから気付く事が出来た。筋力と俊敏が上がっている。少し横に広くなった。能力値の上に数字が浮かんでいる。これ、自分で伸ばす能力値が決められるのか。でも今は弄らない方がいいな。どの能力値を伸ばしていいかも謎だしな。
「俺のレベルは5に上がってるぞ。みんなはどうだ。あと、能力値に振れる数字が記載されてたぞ。」
自分達もレベルが上がっているとはしゃいでいる。
「ステータス含めて領地に帰ってから詳しく見る様にするか。ここは何というか落ち着かないしな。」
そうだね~と桜花は返事をしてくれたが男2人はだんまりだ。と言うより聞こえてないか、これ。再度声をかけると、そうですね、わかったわと返事が返ってきた。
そんなこんなしていると回収してくれるという人達がやってきた。
「すんませんが運ぶのを手伝ってもらえませんか。こんなに沢山とは聞いてもませんで。」
荷車に全部積むと荷車の車輪が壊れるらしい。仕方ない背負子に乗せれるだけ乗せて、乗らないのは抱えていくしかないか。
残りの猪5頭。背負子に3頭を無理やり積んで俺が抱える。何故か。それは俺の筋力パラメーターが1番高かったからだよ。結局男3人で5頭の猪を担いで城下町迄帰った。感想はいるか。重かった、臭かった。だ。
お奉行様からめちゃくちゃ謝られた。報告よりも大量の猪が集まってきていたらしい。半面、そんなのに畑を荒らされていたら甚大な被害になっていただろうと。逃げた猪はそんなに多くなっかことも伝えておいた。それは農民が何とかするだろうと言っていた。
「指名依頼の報酬なんだが、最初は10頭程度であると考えていたので1頭3両で考えていたのだが、これだけの数を討伐したとなると4倍の120両となるのだが、損傷も少なく状態も良い、依頼期限の大幅な短縮等を考慮すると1頭の買取金額を4両にして160両を報酬として払おう。
しかし、こんなに大量発生しているとは。山で狼の数が減っているのか。だとすると困った事になる。
まことに申し訳ないが通常の依頼に山の生態調査を出しておくので、受けてはくれないだろうか。
正直に言えば腕もたつおぬし等に再度指名依頼を出したいが、さすがに1日で2度も指名依頼を出すことはできないのだ。」
「生態調査を俺達4人では無理ですよ。山がどれだけ広いと思っているんですか。無理です。」
NOと言える日本人なのだよ俺は。
「そう言わずに助けると思って、な。この通りお願い申し上げる。」
なぜジャンピング土下座なの、それは反則だよ。後ろで綺麗に決まったね。とか聞こえて来るし
「仲間と相談していいですか。ただし受けれるとは限りませんので。」
4人で相談する。何も考えていないであろう桜花の答えは聞くまでもなくYESだ。男3人では意見が分かれた。受けてもいい常清、受けたくない俺と武蔵。こういう時4人は意見が分かれるから5人が一番いいんだよな。あ、フルパーティー6人。これは揉め事あったら面倒くさいな。等あほな事を考えている場合ではない。じゃんけんしかないか。と3人の顔を見る。そういえば子供の頃に両手をひねり手を組んで内側に回した両手の中を見て何を出すか決めたり、手の甲の部分を逆の指で押し上げて何を出すか決めたりと色々していたな。囃子言葉も地方でも違うだろうが、最初はクウ、またまたグウって言うのはよくやったな。どれ、やってみるか。じゃんけんをするぞと声をかけ
「最初はクウ。またまたグウ。じゃんけんポン。」
結果は桜花の一人勝ち。野郎3人がパーを出し、桜花はチョキを出した。
「しょーりのピース。ブイ。」
とそのままチョキを顔の前に持っていく。若干苛っとした。多分他の3人も同じだろう。
「と、言う事だ。一回り見てくるが期待はしないでくれ。プロじゃないから動物に逃げられて見つかりませんでしたってこともあるからな。」
と言う事で来た道を引き返して山へ突入。桜花は獣道を探し、俺達は3方向から山の頂上を目指す事で話はついていた。迷ったら下に降りればいいとも決めた。
さて行くとするか。かなりの時間をかけ山を登っていく。もちろん道なんてない。急な斜面があったり、穴が開いていたりする。なるべく周囲を見ながら進んでいく。時間はかなりかかったが頂上付近まで来た時に、そいつに出くわした。狼の赤ちゃんか子供かが大人の狼の足元でじゃれついている。
やばい、おそらく親と目が合ってしまった。しかし狼は動くことなくこちらを見ている。目を離さずに少しずつ後ろへ下がる。ゆっくり、ゆっくりだ。いきなり動くとマズイのでゆっくりと下がる。こっちは斜面を降りているのに足元を確認できないなかでだ。ある程度下がると狼と視線が外れる。そこからはダッシュで下まで降りる。下に着いた時には体に小さな傷をたくさんこさえていた。
いててて、なんで俺がこんな目に。狼は居た。しかも子供も5匹は居たと思おう。これで生態調査は終わりだな。集合地点へ行くとするか。おそらく俺が3人を待つことになるんだろうが。
結果、小一時間ほど待つと3人は帰ってきた。桜花は獣道が結構あるから山に猪以外の動物が多そうだと。武蔵、常清は頂上付近で食い荒らされている猪や鹿や狸の死骸を見つけたと。で俺は狼に遭遇したことを伝え、結果多数の狼は山に居る。その狼が間引く以上に他の動物たちが繁殖しているって事だな。
結果を奉行所に伝えに行く。受付嬢が俺の姿をみてびっくりしていた。そりゃ猪あんだけ狩って無傷だったのに今は傷だらけ。
「何があったんですか。」
すごい不安そうに聞いてくるので、狼の件と逃げている時に転んだり、枝に当たったりしてできた傷だから心配ないと伝える。
結果として動物を間引かないと今後も大量発生が起こると告げ、報酬をもらって帰ると伝える。
なんと報酬は40両。合わせて200両もの大金を1日で稼いでしまったわけだ。
全員ウキウキで領地に戻る。そして屋敷の広間でステータスのチェックを始める。
俺がステータス画面を開き見ていく。猪を狩った後の数値とは変わったところはないことを確認する。その後にページをめくっている。2ページ目を開く。すると以前は黒い画面だったが、パーティー画面になり、桜花のデフォルメした姿が薙刀を持っている姿、武蔵もデフォルメで種子島を抱えている姿、常清も同様でただ、武器を持っていなかった。そして全員の頭の上に名前が表記されている。その下に生命値、精神値表記がある。足の下にあのひし形の能力値が表示されている。ひし形の能力値の下にパーティー効果能力値プラス5%と記載がある。
とりあえず3人に同じ画面があるか聞くとあると言っている。自分以外のデフォルメされた3人が表示されていると。
ほかにレベルアップアップをして変わったところが無いか見ていく。3ページめを開くと、配下名の横の数字が変化しており、配下NPCの数字は変化してなかったが、プレーヤーの横は3人とも5になっていた。4ページ目の確認をしていなかったな。真っ黒だ。次は開くようにしよう。
ん、5ページ目が増えてるぞ。なんだこれは。田原、秋月の名前があり、青い線と白い線で俺の名前が繋がっている。エコマップかこれは。ただ線の色がどうゆう状態か分からないな。
あれ6ページ目もある。これはすぐわかりました。従動物図鑑だ。鷹牙載ってるし、横に1って数字がある。連れていけないと思ってお留守番させていたが連れて行ってもいいという事か。
自分のステータス画面で分かったことを3人に伝えると、自分たちは3ページしかないと言っていた。従動物を手に入れれば4ページ目が増えるんだろ。
大事な話がもう一つ。報酬をどう分けるかだ。こっちが気をつかっていたのに、1割づつもらって後は領地の為に使うようでためておきましょうだと。
つまり200両の1割20両づつを4人に分配120両を貯蓄に回す。パーティーの装備もこの貯蓄から使おう。家や動物は自分たちのお金ですると決めて今日はお開きにすることにした。想定以上に時間がかかったからな。結構な時間になっていると思うぞ。明日は病欠になるかな。
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