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話し合いは突然に
女に先導してもらい城門までやってきた。大通りをまっすぐに進むと城門についてしまった。防衛を考えた時に不利になるんじゃないかと思ってしまった。誰が攻めてくるのかって話なんだが。
城門で女は俺達にステータス画面を出すように指示してくる。両手で四角を作りステータス画面を出す。すると城門の門番がステータス画面が出ていることを確認すると入城の許可が出る。
城門のすぐ側に奉行所があった。なぜ城内に奉行所があるんだよとツッコミたくなったが言っても仕方ないのでぐっと堪えた。
女はそのまま奉行所に入って行くので後に続く。奉行所内は始まりの町と同じようにお食事処が併設されていた。だが女はお食事処をスルーして受付嬢の元へ行く。
「あなたたち奉行所に領地申請してないでしょ。ここで領地申請をしたらいいわよ。所属大名もここで登録できるわよ。私は登録してないけど。」
なんとそういう事になっているのか。奉行所がギルドって事でいいんだな。だが、大名家とつながっていると思うと変な感じだな。
「よう見つけたな。城門で門番にステータス見せるなんて思いもせんかったわ。」
「本当にそうですね。私はまだこの城についたばかりで町の様子を見ているだけでしたので助かりました。」
二人は感心しきりで女を褒めていた。俺はと言うとさっさと登録をすべく受付嬢の元に行って登録を開始したのだ。
登録内容を確認するとこれは他のプレーヤーには見せられない内容満載だった。三人会う前に登録をしておきたかった。
まずステータス画面を出して登録内容と照らし合わせて行くと言う隠し事は出来ませんよって感じになってる。
領地の所在地もステータスに載ってあった。全くステータスを見ていなかったつけがついた形だ。
さて、領地の所在地を登録内容にある欄へ合わせていく。俺の領地の広さがその時分かったが、軽くこの町の広さの倍はある。運営やりすぎだ。あ、俺がやらかした成果がこれか。
その後、所属大名家、家屋数、建屋数、住人登録、従動物の有無などを登録していく。住人は配下NPCの事でこの人数に対して年貢を納める方式の様だ。所属大名を決めればだが。年貢って何だよって思ったら、俺は年貢をもらえる立場になっているらしい。ステータス画面で身分が郷士から豪族へランクアップしていた。条件は戦の時に率いていける兵士の総数となっていた。足軽総勢50人、配下NPCが16人合わせて66人と俺プラス鷹牙で68人。
ランクアップの条件は兵士30人。はいダブルスコアでした。隠しておきたかった事が白日の下にさらされていく。どうしてこうなった・・・
女がのぞき込んでくるが何も見えないや~とのほほんと言っているので、忠告しておいた。見るなやと。
さて、登録もそろそろ終わりになってきた。最後のこれどうすればいいかな。独立勢力としての豪族か秋月家との支配関係がある豪族か。最初に所属大名は無しとしているため独立勢力としておくべきなんだろうか。本当にどうしてこうなった。俺、一足飛びどころか他のプレーヤーの10歩先位を行ってないか。運営よ、これ本当にどうしたら良いんだよ。
ひとまず独立勢力として登録する。すると田原家との関係は良好とステータス画面に記録さた。
「相田 玄様ご来訪ありがとうございます。相田様の領地に奉行所の開設が行えますが如何いたしましょうか。奉行所の開設には金10両が必要になります。」
そんな大金あるわけない。と言うより領地に奉行所が開設できるのか。これは他のゲームで言うところのクランの立ち上げ時にする事じゃないのか。
「奉行所開設は無理だからまた機会があればよろしく頼む。」
「ではこれで登録は終了です。相田様に直接依頼をすることがあると思いますのでよろしくお願いします。直接依頼をお断りされると大名家、他豪族との関係が悪化することがございますので注意してください。」
「わかった。では機会があればまた立ち寄らせてもらう事にする。」
最後にさらっと凄い事言わなかったか。本当にどうする。俺のレベル1だぞ。それで指名依頼なんかこなせるわけないだろうに。仕様なんだろうから仕方ないが。さすがにレベルに合わない依頼は飛んでこないと思う。思いたい。来ないと良いな。
「すまない。時間がかかってしまった。何か摘まみながら話をしようか」
「人を待たせておいて何事もないように話進めようとすなや。」
「この女性もですがあなたは色々とあるようですね。差しさわりのない程度でお話を伺わせていただきたいですね。」
「あ、私も聞きたいことがあるから教えてくれたら嬉しいな。」
話を聞きたいか。逆の立場であったら同じことを考えるよな。それでもこいつらの接し方は気持ちが良いな。
「で、どこで話をする。さすがにパブリックスペースでする話でもないし、他にプレーヤーが居ないのは一目瞭然だが流石にな。」
俺が言うと三人とも、そうやな、そうですね、だよね。と言いながらもどうしようもない感じで困った顔をしている。
奉行所に話をするような場所がないのかと提案すると女がさっと受付嬢の元に行って話をしている。男三人が動こうとした時には既に受付嬢の所に居たよ。はやっ。もうあんな所にと驚く二人に動きが見えなっかたと同意する。
女が戻ってきて
「奉行所にはそういった設備はないんだって。お奉行様の部屋はあるんだけど個人的に使用することはできないんだって。どうしよう」
これは困ったな。
「誰かの領地迄行って話をするしかなさそうやな。誰の領地が一番ちかいんや。」
それって俺アウトなんじゃ。結構近いし。
「え~、私の領地って遠いよ。ここから半日はかかるもの。ここ見つけるの苦労したんだからね。」
「すまんが人の領地に行くにはまだ信頼関係や信用無いだろ。町でクローズスペースがないか探さないか。」
俺は知られたくない事を隠しておきたいので、そう提案する。
「そうですね。好感は持てますが、一緒に行動するほど私たちはお互いの事を知りませんし。」
「せやな。すまん。安易に領地いこなんていって。でもクローズスペースが無かったらどうするんや」
同意が得られてよかった。さて探すとするか。
「待てよ、探さなくても有るじゃないか。宿屋を使えば良いんじゃないか」
俺がひらめいたっ。的に言ってみたら。おお、だね、ですね。と三人納得。では宿屋に移動しようではないか。
ここはある奉行所の一室
受付嬢がお奉行様に登録した異邦人の事を報告していた。
既に配下、兵士を得ており、城主の田原氏よりも動かせる兵数も上であること。この城下から2時間くらいの場所に領地がある事。秋月家との支配関係はないという事。他にも異邦人3人と連れ立って来たことを伝える。
「それは本当の事なのか。田原氏よりも動かせる兵力が上とはどういう事だ。ここより1時間程にある町に流れて来た集団がいるとの報告を受けたが20人程度の規模ではなっかたか。
仮にその集団を飲み込んでいるとしても田原氏よりも動かせる兵数となると計算が合わぬ。
それでその異邦人達は今後どのようにこちらとかかわっていくつもりなのだ」
聞かれたことに答えていく受付嬢。詳しく調べたわけではないのでわからないとして、田原氏を攻めるつもりはみじんも感じなかった事、依頼を受けてくれえると言っていたことを伝える。
「では次にその異邦人、名は何と言ったか。が来た時に私に会えるようにしておいてくれ。指名依頼を出すとでも言えばよかろう。」
俺の知らないところで物語は造られていく・・・
ところ変わって宿屋ではこんなやり取りが行われていた。
「なんで俺らが入れんねん。おかしいやろ。4人とも泊まる言うてんのや。他の宿泊客の部屋にはいれへんっておかしかろ。」
いやおかしくないな個室4部屋ではな。他の客が何かした時の防御措置だわ。これ。多分2人も気づいてる。だから何も言わない。
「ほんなら4人部屋はないんか。」
と詰め寄るも、こんな田舎の宿屋にそんな部屋があるもんかと返される。さて、困ったぞ。泊まらないまでも部屋を貸してくれるのではないかと期待したのだが、4人が話せるような部屋はないと来た。野外では落ち着いて話が出来るわけもないし。妻はどうやって他のプレーヤーと密談とかしたんだろう。
「どこか落ち着いて話の出来る場所に心当たりはないですか。私たちは落ち着いて話がしたいのですが、まだこの町に来たばかりなので、そういった場所を知らないのですよ。」
そんな場所しらないよとつっけんどうに返されてしまい4っつの頭が下を向く。仕方がないので宿屋の宿泊をキャンセルし宿屋の外に出る。そして僕は途方に暮れる・・・だな。
「どうしましょうか。これってゲームの設定ですよね。話をしたいなら領地でやれっていう。」
「そもそもこのゲームって他のとかなり違ってない。不親切極まりないんだけど。なぜか掲示板探してみてみたけどゲームのヒントになるようなことは誰も話してないし、運営のホームページには戦国の夢をお楽しみくださいってだけしか記載されてないし。」
それな。俺も調べてみようかと色々してみたが、情報なんて何もなかったくらいだ。嫁さんから情報のような情報じゃないような事は聞いたが。
「けったくそわるいわ。ほんま人を信用するか騙すかどっちかやっていう人間性を試されとるようやで」
戦国時代だ信用しすぎれば寝首をかかれ、信用しなさ過ぎれば人はついてこずだな。腹を括るか。
「ちょっといいか、俺が今から言う事を聞いて、道を分かれていくか、同じ道を歩んでいくか決めてくれ。何たいしたことを聞くわけじゃない。俺の領地に来るか、来ないか。だ。」
俺には秘密が沢山だと感じている3人。同じ道を行くなら俺に従っていく事を意味するが、こいつらにわかるかだ。
「んっとね、私は一緒に行っても良いんだけど、一つ約束してほしいんだ。絶対に私を見捨てないって」
俺だって見捨てるつもりならこんなことは言い出さないんだがね
「こいつ見捨てるとかできへんやつやと思うで。同じ道を歩んでとか偉そうにいいおって。それにな、こいつは仰山色々な事を知っとるで。そのうえで言うとんのや。俺らに裏切られることはあっても、こいつが裏切ることはないと思うで。」
はい、その通り。すぐわかる薄い人間ですよ。
「そうですね。最初に領地にと言った時にあわてて領地に行くことを回避しようとしていましたし。自分の秘密を守ろうとしていた人が腹を括ったんです。信じますよ。私は。しかい、同じ道を行く。良い言葉ですね。うん。良い言葉です。俺に着いて来いなんて言われたら即違う道に行ったでしょうが。」
いや良い笑顔だね君は
「え、そんな覚悟決めてたの。で、みんなその覚悟分かったの。だめだなぁ私自分の事で頭いっぱいだったよ」
いや、その素直さに乾杯したいです。裏表のなさに脱帽だわ。なぜか鷹牙をずっと抱けているから敵意が無いなのは分かってたが
「三人とも後戻りはできないぞ。巻き込むからな。あ、それと俺の事は殿って呼べよ」
冗談を言うように笑いながら言う
「そりゃあんさんの領地についてからやな」
笑いあう4人。さて領地に戻りますか。
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