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ゲームが始まるぞ

正式にチュートリアルが終わってやっとゲームが始まるぞ


 受付嬢の説明が始まる。これが思ったよりも長かった。その他のプレーヤーはこれ真面目に全部聞いたのかな。聞いてない奴はゲーム中で躓く事になるんだろうが、運営は懇切丁寧な説明をしてるから聞いてないはきかないだろうな。

 さっきまでの俺と同じ状態になる。なんか察した。始まりの町にいた連中は説明をちゃんと聞いてなかった奴等だわ。ただ、チュートリアルを終了していたから何とかなっただけだわ。

 今後の説明は簡単に言えば次の通り。

1、所属する地方を先ず選ぶ。選べるのは、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州となる。

2、地方を選んだ後に、地方のどの位置に領土を設置するかで所属する大名家の選択が出来る。また、大名家を選択しない場合は無所属となる。

3、プレイヤー領地はプレーヤーハウスを建てることができ、町や村を作ることができる。

4、他プレーヤーのプレーヤー領地を攻撃することで資材などを奪う事ができる。

5、各大名には好感度があり、これを参考にプレーヤーの領地を攻撃しないと大名家との好感度の増減が発生する。好感度が下がりきってしまうと大名家から攻められて滅亡する事がある。

6、領地の再配置を行いたい場合は始まりの町に戻り、領地関係の全リセットで行うことができる。滅亡している場合は領地は再スタートとなる。

 他にも細々としたルールが設定されているが、それは指南書ってのを貰ったから読み返すことが出来る。

 最悪指南書を見ればルールは分かるというか行動の指針にはなるな。

 さて、おそらく他のプレーヤーは自分の好きな大名家の居る地方を選んで、領地を好きな大名家の領土に設定してスタートさせてるんだろうな。

 俺はどうするかな。

 有り難いことに日本地図が初回に限り配布され、領地の配置設定が終わったら地図は自動的に消えるらしい。なので、地図を東北地方から見ていき領地配置を決めようと思う。

 時は下剋上の時代。大名を目指すならって思うが、あのチュートリアルやった結果として大名になるのはどうかとも思うが・・・

 2時間と言われたチュートリアルはどんだけの時間になってしまっているのやら。あれは最短でって事だったんだろうな。

 近畿地方で将軍様の上京を助けられる様な位置にいるのがいいか、完全に将軍の威光が届かない地方から始めるか。

 悩むな。これは。所属するプレーヤーの人数によっても有利不利が出るだろうし。

 色々考えながらも北から地方を見ていき、気づけば九州を見ているという現状。やはり、中部、近畿地方は空白地の様な領土は無く、ほぼ大名家がしっかりと統治している。プレーヤーもそこの大名家に所属していると考えていい。

 東北、四国、九州には大名家の支配の及んでいない領土がチラホラと見受けられる。

 う~ん。東北は伊達家、四国は長宗我部が、九州は大友家が力を持っているのが分かる。

 港近くに領土持っている大名家を狙っていくのも面白いな。

 ぐぬぬぬぬ。どうするべきか。寄らば大樹の影か天上天下唯我独尊で行くか。

 上から押さえつけられるのも面白くないが、結果的に押さえつけられるなら初めからしたがっていた方がいいか等とりとめも無く考える。

 ん、やたらと空白地が多い地域が九州地方にあるな。

 大友家、大内家に隣接しているが特定の大名家が支配している感じでは無い。

 あぁ、少弐家の領土だった場所か。地元の豪族が大内家についたり大友家についたりをして領地を守っている所だな。

 面白いかもしれないな。俺の場合は領地が落とされても配下NPCは失わないで済むだろうし、これ、かなりのアドバンテージになっていると思うぞ。

 それは何処に行っても同じか。であれば強者の下につくので無くこの場所で自由にやるってのは有りだな。

 よし、地方は九州、領土は朝倉郡。

 あれ、秋月家が支配してなかったか、このあたり。

 あ、良く見るとちゃんと秋月家あるわ。支配しているわけでは無いのか。何となく豪族を纏めているってだけで直轄地ではないという事なんだろうな。

 まぁ深く考えても仕方ないな。プレイヤーの動き次第で時代の流れなんかは変わって来るんだろうし。

 まてまてまて、幕府はどうなっているんだ、ゲームスタート時がどう設定されているのだろうか。

 空白地ばかり見ていたからそこを見てなかったぞ。

 近畿地方を調べ直す。と、将軍は京に足利義輝がいるでは無いですか。

 だとすると織田信長もまだ地方統一も出来ていないどころか今川義元も健在って事だ。

 桶狭間前だと織田家もどうなるか分からないぞ、これ。

 と、いうか史実に引っ張られても良いこと無いな。

 全国が解放されるのも後半になっていくのだろうから余り考えすぎずに自強の可能性が高い場所を選ぶべきだな。

 よし、地方は九州地方、領土は朝倉郡。ここまではいい。後は領地を置く場所か。

 出来るなら大友家、大内家に隣接していない領地にした方がいいな。

 筑前寄りの領土はどうなっているかな。あれ、スカスカに空きまくってるな。まぁいいか。では筑前寄りの朝倉郡でスタートだ。

 領地を設定し始まりの町から領地へ行くと完了するようなので奉行所の受付嬢に始まりの町に来ることが出来るか確認すると、始まりの町に来るときはフィールドに出るのでは無く始まりの町に行く選択肢を呼び出して来ることが出来るって教えて貰った。

 さて、聞くべき事はもう無いかな。では戦国の世へダイブしようではないか。

 で、やって参りました戦国へ。領地には立派な武家屋敷と何故か15軒の家が配置され、何かの作業場であろうたて屋が1軒とその奥には田畑が広がっていた。

 屋敷に入ってみると広い。ただただ広い。大広間なんかもある。これ武家屋敷ってよりも小さな城だと言われても仕方が無い感じだと思ったよ。

 何をするか良く分からないから家として当分は利用しよう。

 配下NPCも配置されているだろうが自強をある程度してから配下NPCをみていくのも良いだろうな。

 では、出発だ。

 ワクワクして領地から出てみた物の、道は凸凹で人が3人広がって歩ければ良いっていう幅しか無い。

 真っ直ぐ伸びる道をてくてく歩く。すると村らしき物が見えてきた。

 村とフィールドの境が全く分からないぞ、これ。村に境界となるような塀があるわけでも無く現代日本の山間部の集落と思えば良いだろうな。

 多分集落の人が集まる建物があるはずだから探してみよう。

 いや、人が居ないんだがどういうことだこれ。もしかしてオブジェって落ちか。

 彷徨ってみても集落ではあるようだ人が居ない。仕方ないから、村を離れててくてく歩く。

 するとちょっと大きな町のような物が見えてきた。領地からは大体30分くらい歩いたかな。微妙に遠いな。

 町は境界となる壁が作られている。中に入ろうとすると町の守備兵か身分の証明を求めてきた。

 普通に盗賊などが入り込むのを防がないといけないからな。うちの領地にも門番居るのかな。

 まあいい。身分を証明するような物は持っていないので兵士に

「相田 玄と申す。領地がここから歩いて30分くらいの所にある郷士だ。

 証明する物は持っておらんのだが入ることは叶うか。」

 兵士はびっくりしたように

「聞いております。先日新しい郷士様が将軍様からこちらに領地を賜ったとの事で。

 確かに相田様の事は聞き及んでおりますのでお通り下さい。

 あ、町の長にお会い頂けないかと言いつかっておりまして。

 長の家はこの道をまっすぐ行かれて正面に見えてきますので。」

「将軍様から・・・あいわかった。長とは話をしておく。

 これからこちらの町にちょくちょくよらせてもらう。よろしく頼む。」

 そう言って長の家へ向かう。何が何だか分からんが長の話を聞けばヒントと言うか、進め方が分かるのかな。等考えていると何のイベントも起こらず長の家に着いた。

 長の家は結構立派な建物だった。長だからな、そりゃあばら屋って訳じゃ無いよな。ここに来る途中の家も割と立派だったが。

「お頼み申す。俺は相田という者だが、どなたかおられるか。」

 答えが無い。留守か。出直すとしよう。町の中を散策して戻ってくればいいか。

「申し訳ありません。少々お待ちください。直ぐに参りますので。」

 お、留守じゃなかったか。

「申し訳ございません。お侍様。長が少々具合が悪く、お相手が出来るかお聞きしました所、相田様であればお通ししろとのことでした。

 相田様でお間違いないでしょうか。」

 なんかオドオドしながら様子を伺うように男が聞いてきた。

「俺が相田で間違いない。ここから少々離れた土地を将軍様に下賜されて今日着いたばかりだ。」

 男は慌てた様にこちらにと言って奥の部屋へ俺を案内する。

 障子を開けて中に入ると、全身包帯を巻いた初老の男がいた。あ、これイベントキーだわ。

 包帯まみれの初老の男は無理に動こうとしてうめき声を上げる。

「おいおいおい、そのままでいいから無理するな。いったい何をどうすればその様な有様になるのだ」

 悔しそうな顔とギラギラとした目をして言う。

「相田様、私がこの様な格好になっているのは、盗賊に騙されてしまい、這々の体で逃げてきたからでございます。

 私。逃がすために町の兵士の多くが犠牲になりました。

 本当に馬鹿な事をしてしまいました。」

 いったいどうすれば騙されるってんだ。話が全く見えない。ただ、長に長い時間話をさせるのも悪い気がしたので

「この事を知っている物は他にいるのか。詳細を教えてもらわないと判断がつかん。」

 長はぐぅぅぅと唸りながら

「詳細を識るのは私だけでございます。端的に言えば町を守るために自分達を雇って欲しいと言われました。ただ、良く分からない集団を町中に入れることは出来ないため町の外で駐屯してもらってとの条件でそのもの達を雇ったのでございます。

 最初のうちは盗賊や落ち武者から町を守ってくれており信用し始めていた所でした。

 その集団が強い盗賊団との戦闘になったので援軍を寄越してくれとの事でしたので、私も彼等を守るためと兵を率いてそこに行ったのでございます。

 すると戦など起こっておらず私達は何が何だか分からなくて混乱してしまいました。

 するとその集団の頭領が町を守ってきた俺達が町を支配する。

 そこでお前達は不要だと襲ってきたのでございます。

 その集団は盗賊や落ち武者も配下にしていたようで、こちらは抵抗らしい抵抗も出来ず兵士はどんどん打ち取られていく。

 そして何とか私のみが逃げおおせたのです。

 奴等は私が打ち取られたとして町を支配する算段であったようです。

 私が打ち取られ、頭領に町を任されたとでも言って支配するつもりだったのでしょう。」

 え、いきなりヘビーな話なんだが。というか始めたばかりなのにこんなイベント起こるのか。俺は俺で混乱期だわ。

 話の流れ的に俺が盗賊団を討伐してくれって事なんだろうな。

「で、俺に何を求める。領地に今日来たばかりで、その方達の事も良く知らぬ。

 長よ、お前が本当の事を言っているかも判断ができぬ。」

 長はぐぬぬぬぬと力を全身にいれて

「それは重々承知しております。ですが、町が盗賊の物になる事で周辺の村々も襲われてしまうかと思うと居ても経ってもおられません。

 相田様には我々が盗賊を打ち取る間、町を守ってもらいたいのです。」

 それ無理だろ。既に一定数の兵士は刈り取られてるわけだし。

「では俺がその盗賊団とやらと交渉を行おう。まずは向こうの言い分も聞いてみるとする。一方の言うことでは判断できん。

 で、その盗賊どもはどこに居たか分かるか」

 長は無念そうな顔をして

「確かに一方の言うことで動くことはかなわぬとは思いますが、本当に話が通じる相手ではないと思うのです。

 お気をつけてください。町の北にある開けた場所で私は襲われましたので、まだそこに居るとは思いませぬが心当たりと言えばそこしか御座いません。」

 俺、悪い事したかな。何か非難の目で見られてるんだが。

 長の怪我を見れば直ぐには動けないはず。なのに直ぐにでも討伐に行くと言う。これはおかしいと俺の勘が訴えている。

 配下NPCは後回しにしていたが、ここは配下NPCを引き連れて交渉と行くか。

 そもそもあんなに怪我をしてるのに盗賊が直ぐに町を襲ってこないってのが怪しいんだよな。

 盗賊団にも都合があるかもしれんが普通に考えればあり得ない。

 可能性として盗賊と長が繫がっている場合だ。あれだけの怪我なのに致命傷らしき傷はない。他の兵士は簡単に討伐されているのにだ。

 となると盗賊ではなく他の豪族の手の者と考えられなくもない。

 まぁ、探ってみることにしよう。てか、本当に始めたばかりのプレーヤーに振られるイベントじゃないぞ。

 あ、俺チート状態だからイベントの難易度が上がっているのかな。

 急いで領地に戻って配下NPCの確認をしよう。

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