記憶
ーー?時間後ーーーー
「あ、あの…?」
さすがに長時間待つのも疲れてきたので声をかけてみると、女性はハッとしたようにこちらを向いた。
「す、すすすすみません!長らくお待たせしてしまい申し訳ないです!記憶の件はまた後ほどお話があると思います。まずはこちらに」
と私から見て右の辺りにある扉を指し
「ついてきてください。」
とドアを開け歩き出した。
知らない場所で1人になるのは避けたいので直ぐに追いかけると、視界が光に包まれた。
ーーーーーーーーーー
「つきましたよ」
その声を聞き、目を開けると目の前には超絶美形の10人の神々しい人たちがいた。
女性はいつの間にか消えていた。
「あなたたちは…?」
10人のうちの1人が1歩前にでて、
「ようこそ!神々の庭へ!我々はそれぞれ異なるものを司る神だ!ここに来れるのは生前良い行いをしたものだけなのだ!」
と笑顔で私に話しかけた。
「私…生前の記憶が無くて…。」
生前私はどんな良い行いをしていたのだろうか。
「あぁ、先程君と喋っていた天使からその話は聞いている。その件なのだが、生きていた頃の記憶は君にとって良いものではないようでな、こちらで消してしまったのだ。」
と笑顔で言われた。
え?まじか…そんなことあるの!?
でもそれほど辛い記憶なのかも知れないし
神様(?)には感謝だなぁ…
「記憶を思い出したいのであれば言ってくれれば戻すが…どうする?」
少し暗い表情でそう言われたが、もちろん私は、
「遠慮させて頂きますっ!」
と断った。
神様は嬉しそうに、
「そうか。ところで君のような生前良いことを沢山した人は、違う世界で生まれ変わるか、天使になるか、この2択が出来るようになっているんだが何か希望はあるかな?君は我々が今まで見た中で特別綺麗な心を持っているから、ついでに3つだけ願いを叶えてあげられる。」
と言った。




