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睡眠と課題を我慢して書き上げました。楽しんでいただけると幸いです。


 飴玉に舌鼓を打ちながら、僕は森の中を歩いていた。先ほど見た地図によると、いくらか先に国か街か集落があるらしく、僕はそこに向かい歩を進めていた。王国に帰還するにはそのいくらか先の人里を超えた後、さらにいくつかの人里を通過しないといけない。マジしんどい。


 この森では見たこともない植物が乱立しており、また見覚えのない動物の足跡も度々見られることから、歩き慣れた王国の森とは全く違った生態系があることは確かだ。森の中は訓練で歩き慣れてはいるが、警戒だけは努々怠らないようにしよう。はぁ、マジしんどい。




 時折襲ってくる魔獣を叩き落としながら進むこと数時間、僕は街の入り口と思われる門の前に到着した。移動の間に日は落ち、門は閉ざされていた。そりゃあ、夜になったら閉門するよね、普通。だが僕は門番が開門してくれる事に賭け、呼びかけてみる。


「たのも~!」


「,,,何もんや?ほんで何用や?」


「旅の者です。海で嵐に遭い


「さよか。長旅大変やったな。今、開門する。ちょっと待っとき。」


助かった。どうやら開けてくれるらしい。にしてもなんか訛ってたな。この辺りの方言なんだろうか。しばらくすると門が少し開き、そこから小柄な人影が現れる。ん?小柄?声は大人の男の者だったぞ?


「なんや、同族ちゃうんか。わしはトモナリ・ウサマル。よろしゅう。そんでここは小人族の国や。あんたには窮屈かもわからへんけど、くつろいで行ってや。」


「あ、ありがとうございます。少しの間、厄介になります。」


 僕の胸程の背丈のその男は、そう告げると、手招きして門の内側へ入れてくれた。僕の身分を証明するものを持ているか聞かれ、ないと答えると、なにやら面倒な決まりがあるらしい。聞けば、夜間の来訪者で身分証のない者は朝まで門番の詰め所で門番と過ごし、門番が街に入れても問題ない人物であると判断した場合、”組合”とかいう独立機関に登録し、それを身分証とする決まりらしい。

 詰め所のソファで対面に座る。彼の淹れてくれた茶を啜り、ひと段落着いたところで質問が始まった。


「ほな、一つ目の質問や。あんたの名前は?」


「僕の名前はマルム。マルム・アデプト。」


「まるむ・あでぷと、と。,,,へぇ、珍しい名前でんなぁ。とっちが名前で、どっちが苗字なんや?」


「マルムが名前で、アデプトが苗字?みたいなもんですね。」


「そか。ほな二つ目の質問や。」


「いや、ちょっと待ってください。僕はこの国について何も知りません。なので、僕が一つ答えたら次はあなたが答える、交代制にしません?夜は長いんですし、そうしましょうよ。」


一晩中質問に答えるだけなんてしんどい。どうせ質問に答えるのは変わらないのだから、この国の情報と交換しよう、僕はそう思った。


「へぇ、そんなんをいう奴は初めてや。おもろい。そうしよか。ほな次はあんたの質問やな。」


「はい、僕からの一つ目の質問は、ええと、トモナリさん?同じ質問になるんですが、あなた、とっちが名前で、どっちが苗字なんですか?」


「トモナリが苗字でウサマルが名前や。名前にウサギが二羽もおる、かわいい名前やろ?ウサマルって呼んでええで。次はわしの番やな。あんた、どこに行くんや?つまり、行き先はとこや?」


名前が下になるのか、うちの国とは逆だな。


「行き先は、故郷です。僕は故郷に帰りたいんです。」


「故郷って?あんた、海で遭難死なさったのやろ?なら、故郷は海の向こうなんやんけ?」


「いえ、この大陸のどこかなんです。嵐の中でも大陸の影は何とか見えていたので。

っていうか、質問!二つ続けてウサマルさんでしたよ?次は僕の番です!

ええと、そう、言葉!ウサマルさん、僕からすると訛って聞こえるんですが、この国ではその訛りが普通なんですか?」


地図で見ました、なんて答えられない。王国がこの大陸の詳細な地図を保有していることは機密事項だ。


「こら答えが不明瞭やったさかいノーカンや!阿呆!

んで、なんやっけ、訛り?ああ、こらわしの地方では普通なんや。ここいらではあんたみたいな話し方が普通や。次の質問や。あんたの職業は?」


「僕は職業軍人です。任務中嵐に遭ったんです。」


「そら災難やったな。」


「ええ。まぁ、生きてるので良しとします。さあ、僕の番ですよ?小人族って、どんなことが得意なんです?僕あまり自分以外の種族の事に疎くて。」


「そんなもん人それぞれやろ。せやけどまあ皆が得意って言うたらやっぱ魔法かいな。わしら小人族は時に妖精と呼ばれるくらいには魔法が得意やで。わしはそないに得意ちゃうけどな。

さて、ここいらでいっちゃん大事な質問や。あんたには、この国をスパイする目的はあらへんか?この国の機密情報を、その故郷とやらに持ち帰る気はあらへんか?」



スパイ行為?そんなことする暇あるか。僕は帰りたいだけだ。


「僕はこの国を超えてさっさと国に帰りたいだけです。そんなことしてる暇ないですよ。」


そう答えたところで質問は終わった。

国の情報

・王国

 主人公が所属する国。王国、ということなので王が治めている。


・小人族の国

 読んで字のごとく小人族の国。王政。小人は魔法が得意。また、手先も器用。主な生産品は食料の他には魔法補助具などが挙げられる。


組織情報

・組合

 人里周辺に現れる魔獣を狩る「冒険者」達が所属する組織。主人公の所属する国には、国軍が冒険者の役目を担うため、組合は存在しない。

危険度の高い魔獣を狩ると高い報酬が出るので、冒険者は一攫千金を狙う武装集団という一面がある。

冒険者の力量によりレベルが設定され、討伐の許される魔獣が変わってくる。レベルは1から始まり、最大7まである。レベル7冒険者は英雄とまで呼ばれる強者。

・魔導王国軍精鋭部隊

 主人公の所属する部隊。危険度の高い魔物を、個々人が高い戦闘技術を持つこの部隊で狩ることにより討伐リスクを下げる狙いの元設立された。討伐対象となる魔物はAレート以上。

隊員の平均的な力量は、冒険者レベルに換算するとレベル5あたりになる。



感想、レビュー、星、誤字報告、その他気軽にください。

読者の皆さんがこれらをすると、僕は嬉しくなって筆が進む。皆さんは続きが読める。

と、いうわけでWINWINです。

みんなハッピー、平和が一番。

最近の幼稚園の演劇では主役が何人もいるって知ってました?

運動会に順位つけるのやめようって動きがあるの知ってました?

そんな次元で世界は平和を求めてる!

馴れ合いなあなあ傷の舐め合い大いに結構!

さあ!平和に清き一票を!!!!!




あ、やっぱりちょっと眠いかもです。ではまた次回!

「そのうち上げます。」

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