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恋をやめようと想ってはまたはじめる

作者: 秋葉竹



夜になると想うけれど

いちにちで恋をひとつ

作り上げて

いちにちで恋をひとつ

棄ててみたい

と想う


曜日ごとに違う匂いの夜風に

少し綿帽子の優しさが加わる日なんかは

心の奥の方までくすぐられてる

気がする

そんな風に作り上げられる恋



ここには

こころをもつひとは

ひとりもいない

という

乾いた寂しさ

でもだからこそこころが洗われる

という

こわい嘘



聴こえるかもしれない

ほんとうの恋の吐息

探せるかもしれない

ほんとうを映しだす夜のとばり


今夜も眠れなくて

夜空を見上げると

耳元で

やさしく

ささやく声が

あたたかい温度で

こころをくるんでくれる


そんな美しい《セリフ》でもいい

最後の本心みたいな抱擁を

その夜は

作り上げて

すこしでいい

ほんのすこしでもいい

いっしょに

ちいさなともし火をみつめていたい


そんな夜も

恋も過ぎゆく


そうしてそんな風にいちにちは過ぎ

また新しい嘘や

恋を

あすは作り上げてゆくのだろう














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― 新着の感想 ―
[良い点] >ここには こころをもつひとは ひとりもいない という 乾いた寂しさ でもだからこそこころが洗われる という こわい嘘 これは真理を現しているなと思いました。 心もないし 私もあなたも…
2022/06/01 11:44 退会済み
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