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情報戦と対応と食い違い

「――こんなところかな。いやぁ実に慎重で賢くて助かる。それで質問の数は、合計で13回だったね。さぁこい!」

「14回」

「うん、しっかりしている! 14回か。あれか? 最後のあれが2回カウントだったのか?」

「1つ目。そっちに合流した現時点での総合人数は?」

「露骨に戦力分析。いや頼もしいんだけど、シビアだなー」


 まぁ質問の内容を考えているのは満華なんだけど。というかそっちだって私達の人数について聞いてきたじゃないか。

 という訳で質問回数を使い切った所で、一旦若い男らしい騎士は帰っていった。わざわざ「この場所は近づかないように言ってあるから好きに使ってくれていいよ」という一言を残して。

 ……確かに、「存在感知」で調べる限り、ここはかなりの数の「壊せる壁」があるから、「採取スポット」で素材を集めて「安全地帯」に引っ込む事も出来るだろうけど。


「たぶんだけど、「安全地帯」と同じく、「採取スポット」もグループごとに判定されるんだと思う。だから自分達が取り尽くしても、「たくさんの素材が採れる場所」っていう情報は残る、って事じゃないかな」

「そうだねー。といっても、素材を取るには結構音が出ると思うんだけどー」

「ずっと移動が続いていたから、素材が採れてないのは確かだし……ちょっと試したい事もある」

「?」


 完全に周りから気配が無くなったところで、それでも一応マントの下に隠すようにして会話する。そうだな。質問の返事と、あっちからの質問で分かった事の整理も必要だけど、素材も必要だし。

 何を試したいかって言うと、アンチマテリアルライフル状態の銃に「マルチハイディング」を全力で使うとどうなるか、って事だ。元々ある程度の消音機構はついているけど、それでも結構な音がしてたからな。

 スキルである「存在感知」に「マルチハイディング」を使えるのなら、装備品にも使えて、隠密性があがるんじゃないか、と思ったんだが……。


「すごいね、くーちゃん。ほとんど音聞こえなかったよ?」

「満華の場所で聞こえないなら、まぁまず大丈夫か」


 どうやら大正解だったようだ。意外と応用範囲が広いな、「マルチハイディング」。レベルのお陰かも知れないけど。

 とりあえず近くにあった「壊せる壁」は全て壊し、1個だけ宝部屋があったのも回収する。今回は満華の方だったので、青果店みたいな状態だった。まぁいいんだけど。

 あの騎士みたいな若い男(声)のいう事に従うのであれば、ここで「安全地帯」に引っ込んで休むべき、なのだが。


「ところで満華」

「なーにくーちゃん」

「近づくなと言ってある、と、言っていた割に、こっちに近づいてくる反応があるんだが」

「まぁ完全に信じてた訳でもないし、独断専行が建前になってる可能性もあるけどねー。逃げちゃおっかー」

「他の「採取スポット」でも素材を回収したいしな」


 なので、さっさと移動する。どこのグループもしくは誰だろうな、まとめ役の指示を無視して動いてるのは。(棒読み)

 今まで「存在感知」を展開したまま移動した範囲にも、結構な数の「壊せる壁」がある。大体中身が何かは分かる(宝部屋だけは「採取スポット」と区別がつかない)から、十分に距離を取ってから素材を回収するとしよう。


「あ、でもくーちゃんちょっと待って」

「どうした」

「流石に何も無いと、言いがかり付けられそうだからー、さっきの人が来た入り口辺りに、一発撃ち込んでてもらえないかなー」

「……地形は自動修復される筈だけど」

「あっ」


 という事で、ちょっと「そっちの言う事が違った」と主張できる方法を相談。最終的に、丈夫な革で小さな鞄を作り、ある程度強化して、中にメモ用紙を入れた上で、その鞄を撃ってみた。

 うまく壁にめり込んでくれればいいんだけどなー、と思いながらやった訳だが、一応成功したようだ。メモ用紙には「見知らぬ反応が集まって来たので移動する」と書いておいたし、たぶんこれで大丈夫だろう。


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