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レベルアップの変化と新スキル

「…………っ!!」

「く、くーちゃん、大丈夫……? じゃないよね……?」


 取ったよ。「カテゴリーチェンジ」。取ったけど何か。

 実際装備をメインからサブに変えられて、装備数も一気に増えたからいいんだ。装備効果がちゃんと発動すると随分と体感でもマシになってるから、結構大きかったらしい。

 で。問題は、レベル9にあって、だな。


「だい、じょうぶ、ではない……けど。これは慣れないと、ちょっと無理があるし……」


 と、いうのもだ。レベル9はどういう形になるのか、と警戒しながら先に進んでみたら、そこに広がっていたのは「外に出れる屋内」だった。たぶん、より「異世界」に近い形になったって事なんだろう。

 それに伴ってまず、移動できる場所が立体的に広がったから敵というか、他の反応が感知し辛くなった。まぁこれは空を飛ぶ敵が出てきた時から分かってたことだ。それに私のは「存在感知」なので、マップと合わせれば上下の距離感も何となく分かる。

 だが次が問題で、場所によっては閉所なんだ。……そう。あの銃の攻撃力が高すぎて使えない。そしてなおかつ、どうやらここまでのレベルと比べて、敵がぐっと増えているらしい。戦闘の頻度が上がっている。


「いやでも、腫れてない? 痛そうだよ?」

「めっちゃ痛いのは本当……」


 で、だな。いくらひーちゃんが強いと言っても、レベル相応に強くなってる敵と連戦すれば、疲れもするし傷もつく。私も満華も傷を癒す力は持ってないから、自然回復に任せるしかない。

 一応招福屋からポーションは買って持っているが、これは緊急手段だからな。あまり頼らない方がいい。……って事で、「カテゴリーチェンジ」を使ってみたんだ。

 分類である「アンチマテリアルライフル」を「リボルバー」に変更したら、ずしりと来る重さはあったものの、銃口のサイズ……口径も小さくなっていたし、1発しか入らなかった弾は6発に増えていたんだけど。


「音とか相手とか見ると、威力は間違いなく落ちてる筈なんだけどなー?」

「そりゃ、反動軽減の仕組みを噛ませて、肩と両手に分散させてた衝撃が手首に集中するんだから、痛むぐらいはすると思う」

「あー、そっかー。体全部で受けてたのを手だけで支えてるって事なら、きっついねー」


 反動については、うん。まぁ。跳ね上がった銃身で自分の額を叩き割らなかっただけ鍛えてたかいはあったかな……っていう感じだろうか。もちろん撃ったのは普通の弾だ。榴弾なんて怖くて使えない。反動が更に大きいのが分かってるのに。

 まぁ、それでも、しばらく休めば握力も回復するから、最初の頃に比べれば強くなった実感も湧く。もちろんその間はひーちゃんに負担がかかる訳だから、早く使いこなして複数の方向からの襲撃に対応できるようにならないとな。


「今の状態だと3方向から来られたらそれだけで詰むから……出来るだけくる方向が限定される場所を選んで移動してはいるけど、敵が多すぎる」

「ギャゥー」

「こういう時少人数だと不便だねー。何か音で集まって来てる感じもするしー」

「まぁ、少人数だからこの程度で済んでるって可能性もあるけど。もっと大人数だと、交代しながら戦えはしても、戦わずに隠れてやり過ごすっていうのは出来ないから」

「そっか、それもそうだねー。それにこの建物の中も、あんまり広くないしー」


 ただ問題は、他の申請者がいる時だな。今はメカと実体のあるゴーストだけだけど、これでゾンビとかが出てきたら大変な事になりかねない。もちろん、ひーちゃんに乗せてもらって空を移動する、っていうのは最終手段だ。


「地形がややこしくなって難易度が一気に上がった分だけ、「壊せる壁」も多いし、宝部屋の確率も上がってる気がする」

「それは思ったー! ただ「壊せる壁」を見つけても、周りに何にもいなくなってからでないと安心して攻撃できないけどー」

「後は、敵の復活速度も上がってる気がするかな。その分だけ戦ってる時間が長くなってる感じはあるし」


 ちなみに「壊せる壁」を壊して「採取スポット」から素材を手に入れてる時は、周りの敵の反応を確認してから担当を決めている。

 周りの反応が少ない時は私が元の形に戻した銃で素材を取りつつ、ひーちゃんが少し離れたところで警戒、音に引き寄せられた敵を迎撃。反応が多い時は、ある程度近くで戦闘をして減らしてから、ひーちゃんが素材採取で私が警戒、迎撃だ。


「それにしてもー、何と言うか、一気に難しくなった感じがするねー」

「確かに。レベル8からこっちで、格段に難易度が上がった気がする」

「レベル6とか7で待ってた人達は、これ以上進めないって思って難易度の低いところに移動したのかなー」

「それもあるかも知れない」


 ま、だからと言って戻るつもりは無いけど。それでなくても素材を取りに行くのに結構時間がかかっている。戸籍上の妹が今どこにいるのか分からないけど、追いつかれている可能性は高い。

 他のストーカー達も、一度は脅したとは言えそれで諦める性格はしてないだろう。……最悪、戸籍上の妹と合流してる、とかいう可能性もある以上、これ以上はのんびりしてられない。

 その為には、何とかこのじゃじゃ馬、もとい威力に全力で能力を振った銃(リボルバー状態)を使いこなせるようにならないといけないから……しばらくは、手の痺れと痛みに付き合わないといけないか。


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