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周回ボーナスと未来の推測

 先が見えたからこその悩みが追加されたものの、そうはいってもまだ攻略コースのレベル7だ。いや、ついさっきクリアしたからレベル8か。とりあえず、攻略コースのレベル10が選べるようになってから、改めて考えればいい。

 それにレベル7の最終階層にも、レベル6の時ほどではなかったとはいえ、かなりの「申請者」がお互いを仲間にして条件を満たそうと待ち構えていたからな。レベル6の時よりは余裕があって、言葉と話が通じたからそこまでじゃなかったけど。

 そうそう。そしてレベル7をクリアした時のポイントで、こんなものを交換した。


[スキル結晶:道具:消耗品:特殊

使用すれば1個につき1つのスキルを習得できる不思議な結晶

習得可能スキル「電気石の加護」]


[電気石の加護:能力:アクティブ/パッシブ

静電気等電気石由来の力を操る事が出来るようになるスキル

電気石そのものは必要としないが、所持していると対応する効果が上昇する]


 実はちょっと、ひーちゃんに使ったらどうなるかな、と思ったんだが……自分で使う事にした。実は体質的に帯電しやすいし、静電気も起こりやすい。冬になると1日に1度はバヂッ! となってしまう。

 だからそれが少しでもマシになればいい、と思って使った訳だが……冷静に考えると、必要ポイントが1万超えてたんだよな。

 スキル結晶、という形だったからかも知れないが、ポイントがギリギリだった。本当にギリギリだった。最高金額ではなかったものの、それでもかなり高い位置にあったからな。


「……いや、まぁ。ポイントを残しておいても、消耗品に変えるだけだし……」


 あれ……これ、もしかして、思ったよりヤバいスキルなんじゃ……? という予感がひしひしとするが、まぁもう取ってしまったものは仕方ない。頑張って訓練して制御する方向で努力しよう。

 その後合流した満華は予定調和的に「ひーちゃんのいるところ」を充実させるものを取ったらしく、中に居られる時間が伸びたと言っていた。それに合わせて他の人も入れるようになったらしく、緊急避難先が出来た、という事でいいらしい。


「とても助かる。「安全地帯」が、他の世界にもあるとは思えないし」

「流石にあそこまで色々揃ってないけどねー。「安全地帯」で言うとー、20階ぐらいかなー? 消耗品も補充するのはタダじゃないしー」

「トイレとお風呂があるだけで随分違うよ。現代レベルの」


 異世界、と言っても流石に体の構造が見たことも聞いたことも無いような生き物しかいなかったり、それこそ生きる為の環境が全く違う世界にいきなり放り込まれるとは思えない。初見殺しにもほどがある。

 だから最低限人間が生存できる環境なのは保証されている、と思う。けど、その文明レベルがどうか、というのは全く未知だ。というか、現代よりちゃんとしている世界であっても余所者はその便利なシステムを使えない、とかいう可能性もあるし。


「目指せ、40階ぐらいの設備! だよー!」

「あれぐらいあればとても快適なのは確か。後は、中に居られる時間を出来るだけ伸ばす事、かな……。ひと眠りぐらいはしたい」

「そっか、野宿は辛いもんねー。目指せ、「安全地帯」化!」

「最終目標、それぐらいはあれば、例えば砂漠に放り出されても大丈夫だろうし」

「くーちゃんの異世界ってそんなに殺伐としてるの!?」

「恐竜が闊歩する時代と同じような環境に放り込まれるぐらいは覚悟しておいた方がいいと思ってる」

「もうちょっと平和ない世界がいいな!?」

「これだけ戦わされておいて? はっきり言って、ひーちゃんがいるのに?」

「ギャゥ?」


 突然話題に出されたひーちゃん(中型猫サイズ状態)は首を傾げていたが、満華は思い至ったのか視線を逸らして黙ってしまった。うん。満華は頭のでき自体はすごくいいんだから、無事同じ結論を出してくれて助かるよ。

 だって、今ここに卵から孵したドラゴンがいるんだ。本来なら、人を2人乗せて余裕で飛び回れるサイズの。主食は果物で明らかに成長より食べる量は少なく、火を吐けて人語を理解して乗り手に合わせて飛び方を変えられるドラゴンが。

 そして、今ここにいるって事は……同スペックとはいかないまでも、ドラゴン自体はいる世界がある、って事だろうし。もし同スペックか格上なんかがいたりしたら、社会ぐらいは形成してそうだし、ね……?


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