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戦闘終了と行動に対する反応

 最初の一発が当たって爆発している間に、狙いをつけたまま次の属性弾を装填する。スコープ越しの狭い視界ではドラゴンの様子を確認できないので、射線に入らなければいいとそのまま連射を続けた。

 榴弾という特性だからか、それともゴースト(仮)の弱点だからか。あるいは私の銃の攻撃力があれだからか、ベルトが空になる頃には、空はすっきりとした快晴に戻っていた。

 そこでようやくスコープから目を離す。「存在感知」は広げたままだった、とはいえ、流石に撃っている最中は敵の反応しか拾っていない。つまり、敵ではないが味方でもないあのドラゴンの反応は、完全にノーマークになっている。


「……いないか」


 つまりは見失った訳なんだけど……終わったところで改めて「存在感知」を展開したものの、その中にあのドラゴンの反応は無かった。当然、人の反応もない。

 まぁ、それはそうだ。あれだけの数になるまで、相当逃げ回っていたんだろうし。それが追ってこなくなったのなら、まずは逃げ切って安全を確保して、休むだろう。その理由を探すのなんて後回しだ。

 とりあえず、落ちないようにとしっかりやった固定を解く。危ないから、もちろん銃はアイテムボックスに入れてからだ。そして木を降りてから銃を取り出し、手に持った状態で森を出る。かなりの数を撃ち落としたから、素材も相当な量が落ちている筈だ。


「結果的に、獲物の横取りになったかもしれないけど……まぁ、あれだけ逃げてたんだから、いいよね」


 それに、あれだけの数を一度に倒したのだから、マギゴールドとしてだけでも結構な収入になる筈だ。属性弾を盛大に使ったのだし、何かしら収入が無いとやっていられない。

 あそこまで戦闘音を響かせたから、正直色々寄ってくるかも知れない。……と警戒していたんだけど、どうやらちょっかいをかけてきそうなやつは既に集まり切った後だったらしい。

 地図を見ながら移動して、大体の撃墜地点に辿り着く。……分かってたけど、残骸で大変な事になってるな。


「草原の上で撃ち落としたから、枝の上に引っかかってるとかいう事はないだけ、まだマシかな」


 まぁそれでも自動回収があるから、撃ち落とした辺りを歩き回るだけで済むのは楽でいい。回収できる範囲が伸びるのは遅いけど、それでも広くなってはいるんだし。

 そんな事を思いながら、警戒は切らずにあらかた残骸を回収したところで、遠くからそこそこの速さで一直線に近づいてくる気配があった。……見間違えることは無いな。何せ、他では見たことが無いから。ドラゴンなんて。

 逃げていた時の半分ぐらいの速度だが、それでも十分早い。……しかし、何の用だろう。まさかあれだけ逃げ回っておいて、横取りされたって難癖付けてくるとは思いたくないけど。


「……まぁでも、可能性としては有り得るか……」


 もしくは、その難癖から私、もしくはこの銃を要求する方向に話を進める事もある。そんな事が起こってほしくはないんだけど。

 残骸を回収し終わったところで、草原の只中にいる状態だ。これでは隠れるも何もない。一応「マルチハイディング」は意識して発動した上で身をかがめてるけど、どれだけ通用するかは分からないし。

 そうこうしている間に、それなりに遠くに赤いドラゴンは着地した。その背中には……さっきはあんまり良く見えなかったけど、もしかすると、同い年ぐらいか?


「あれっ? さっきそこにいたよね? ひーちゃん分かる?」

「グゥ……」

「分かんないかー」


 草越しなのであんまりよく見えないが、たぶん声も合わせて考えると、どうやらほぼ同い年の女子らしい。しかし警戒心が無いな。私が悪人だったらどうするつもりなのか。


「すみませーん! さっき助けてくれた方、どこですかーっ!?」


 …………本当に警戒心が無いな。それとも、悪意を向けたらあの赤いドラゴンがすぐ反応するとかいう感じなんだろうか?


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