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節目の突破と明確な難易度の変化

 で。


『今回は発行条件を満たす事が出来なかった為、申請者様には異世界アイカ取得用ダンジョンの再探索を行っていただきます。それでは、再探索を行う攻略レベルをお選びください』


 と、いうアナウンスを聞くのも5回目だ。つまり、「のんびり」のレベル5をクリアした、って事だ。結構時間かかったな。だいぶ感覚が麻痺してるから正確には分からないけど、たぶん年単位で。最初の説明で聞いた通り、元の世界では時間が止まってるから出来る事だろう。何でそうなっているのかは分からないけど。

 周回ボーナスとしては主にスキルで、「皮加工」と「調合」が増えた。後? 後は……その。端まで見て回った時に、「消耗品ランダムボックス:弾丸」っていうのがあって……たぶんその、端数処理用だとは思うんだけど……全部突っ込んだ。

 いや。いや、だって。手に入れたら、材料が分かるし。材料が分かったら、「採取ポイント」が出てくるし。「採取ポイント」が出てきたら、作れるし。ほら。火力を上げる、っていう目的はちゃんと果たせてるから。うん。


「弾丸にまでレベルがあるというか、消耗品を強化できるとは思わなかったけど……」


 それが「調合」の効果らしい。ちなみにこのレベル5の攻略中にようやく招福屋を見つける事が出来たので、今まで溜まりに溜まったボスドロップ(を強化した)装備を売却する事が出来た。アイテムボックスがちょっとすっきりしたな。


「……お客さみゃの金銭感覚が分かりみゃせんにゃあ……」

「しばらく会わなかったからってそこまで言う?」


 とりあえず雑に+10まで強化した装備をどさどさと並べた時にそんな事を言われたが、結構まとまったマギゴールドになった。10万マギゴールドまであと一息だ。

 ……「生産魔法のハンマー」の修理と、修理する為のキットでまたそれなりに取られてしまったが、仕方ない。「弾丸作成セット」よりも「生産魔法のハンマー」の方が確実だし、何より楽だ。たぶんだけど、生産道具としてはハンマーの方が上な気がするし。

 最初の部屋では、ボーナスを取った後は普通に安全地帯として使えるらしい。だからここで一度持ち物を整理して、生産作業や修理をして、準備を整えてから進んでいる。まぁそこまでしなくても、もう油断さえしなければ10階層目までなら何も問題はないんだけど……。


「……」


 と、思っていたら。


「あぁ、なるほど……」


 視界一杯に広がる青く明るい空。

 強弱をつけて森から草原へと吹き抜ける風。

 遠くに見える高い山や果てのない塔のようなもの。


「……それで完全攻略なんとかの条件が、ここから先なんだ……」


 今までがステージ制だとすれば、ここから先はオープンワールドってところだろうか。条件反射的に「存在感知」は発動しているものの、ものすごく広いって事しか分からない。

 うん……何か、ちょっと、違和感はあった。だから、出来る範囲で可能な限り念入りに準備は整えたし。すっかり自由に振り回せるようになったでっかい銃を、アイテムボックスじゃなくて自分の手で持って階段を登ったんだし。

 納得はした。納得はした、けど……。


「これは、全要素の網羅っていうのは、無理なんじゃ……?」


 マップを埋めるだけでも一苦労どころじゃなさそうだ。それにモンスターの全撃破も、これ、どこかに隠れてるやつがいるだけで難易度が跳ね上がるし。環境を利用する相手がいるだけで、武器や装備の相性によっては無理ゲーってやつになるだろう。

 いや、まぁ、こういう広い空間(?)の方が、この銃の本領を発揮するにはいいんだろうけど。「存在感知」も集中して全力で使えばかなりの範囲を探知できるようになってるから、不意打ち対策も出来てるんだけど。

 それでも、こうなるんだ……と、ちょっと呆気にとられるぐらいは許してほしい。ファンタジーだなぁ。


「……とりあえず、ここまでのやり方が全然通用しないって事だから、まずそこの手探りからかな……」


 ゴーグルをつけ直して、帽子のつばを引き下げる。「存在感知」はもちろん、「マルチハイディング」も重要になってくるだろう。何せ、見える範囲も見られる範囲も、今までの比じゃない。

 流石にこの銃程の超々遠距離攻撃はないと思うけど……それこそ、空から一方的に攻撃されるとか、地中から突き上げるように攻撃されるとか、そういう事はあるだろうし。


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