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危険物と便利機能と過去の話

 その後しばらくヘルプを確認しなおしたり、「観察」のレベルを上げたりした結果、強い衝撃というのは最低でも人間が直接食らってかなり痛いところからで、ハンマーで叩いて作る場合は、こつん、という感じでも大丈夫らしい、という事が分かった。

 これで一安心だ。……一安心か? 扱う方法があっても、そもそも「爆晶石」自体が危険物では?

 どのくらい爆発するのか、と長い通路の端に置いて、反対側の端から銃で撃ってみたら、相当な爆発を起こしていた。危険物だ。手で投げたくらいだと絶対に自分が巻き込まれる。なんだろうこれ。天然の爆弾かな。なんにせよ危険物だけど。


「アイテムボックスから出さないようにしよう……」


 アイテムボックスに入れている間は衝撃も来ない筈だし、万一中で連鎖爆発とかが起こっても外に被害は出ない筈……いや、中に被害が出るのでも十分ダメなんだけど。

 ちなみに他の属性もあった分は、属性別の榴弾、というべきか、あのファンタジーな弾の材料として必要らしい。あの、着弾したら凍ったりするやつ。なるほど。なるほど? 分からん。

 というか、今のところ属性付き? の榴弾は、厄介な相手……とても素早く動く奴相手にしか使っていない。銃弾がたくさんある宝部屋からもあまり数が出てこないし、普通の相手に使ったらオーバーキルかな、と思って。


「そもそも、普通の榴弾も範囲攻撃にしか使ってないからなぁ……」


 確か榴弾って、点の攻撃じゃ防御されるような相手にダメージを通す為のものじゃなかったっけ。うろ覚えだけど。だから本来は、もっと防御力の高い相手に使う物……の、筈だ。たぶん。

 それが範囲攻撃扱いで十分なのは、この銃のファンタジーな仕様と、潤沢な資源を使ってしっかり強化していたお陰だろうけど。最初は持ち運ぶのにも苦労したけど、やっぱりボーナスが付いた分だけは役に立つって事なんだろう。

 最初はどうしたらいいんだと思ったけど、何とかなった今では貰えてよかったな、ボーナス。最初は本当にどうしたらいいんだと思ったけど。


「それにしても、取って良かった自動回収……」


 いちいち拾ってアイテムボックスに入れなきゃいけなかったからなぁ……。回収できる範囲はまだまだ狭いけど、それでもかなり楽になった。ものを拾い集める動作って結構あちこちが辛いから。

 ……そういえば、何が楽しいのか、戸籍上の妹が自分のキーホルダーを家の中にばら撒きまくるっていう遊びをしてた時期があったな。もちろん回収するのは私。そしてキーホルダーに傷がついていたり、床や壁に傷がついたら私が怒られる。

 いくら子供の力とはいえ、角のある丈夫なキーホルダーを思いきり投げつければ、ぶつけた方かぶつけられた方に傷がつくのは当たり前だ。一回、当たり所が悪かったのか窓ガラスが割れた時は酷かったな。


「夏だから良かったものの……いや、良くない。何も良くないな?」


 まさか、本気で一晩外に締め出されるとは思わなかった。戸籍上の妹は、自分でやった癖にガラスが割れたことに対してびっくりして、そのまま泣き出してたからな。泣きたいのはこっちだ、と、当初も思っていた。今も思っている。

 まぁ流石にガラスを割ったのはどう考えても戸籍上の妹のせいだったし、いくらどっちかと言えばクズの類とはいえ、戸籍上の両親も何かしら思うところがあったのだろう。その後、戸籍上の妹が物を散らかす遊びをする事は無かった。


「……いや? 実際に修理する為のお金がかかったから、出費を嫌がっただけかな?」


 なんか改めて考えるとそんな気もしてきたな。

 で、その後はその分頭を使うようになったというか、証拠が残らないようにというか、私へのあれこれが主に精神的なものになっていった訳だが。うん。何で私なんだろうな。そこに居て逃げないからか。そうか。


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