後編
王宮に帰った九姫は極めて的確に指示を出していった。
「殿下の部屋に術者を回しなさい。水を用意して。体を拭くためのものと、飲むためのもの、両方よ」
クラオカ伯爵主催の夜会での騒ぎは早くも王宮に届いており、あまりの一大事と血相変えて国王と王妃が王宮に飛んできた時にはジークフリードの部屋は九姫の従者たちによって入出を禁止される状況となっていた。
「九姫、何事ですか。ジークフリードが……」
そこから先の言葉を言うことが出来ないとばかりに黙った王妃を安心させるように九姫は微笑んだ。
「陛下、王妃様、どうか場所を変えましょう」
九姫の一言で国王、王妃は九姫の部屋で腰を下ろしていた。本当ならばこの場に宰相もいて欲しい所だが、宰相はまだ夜会の後始末をしている事だろう。二度手間になる事があるとしても当事者の一人として、何より九尾の狐の娘である身として、説明をしっかりとする必要があった。
「陛下たちはここ最近、殿下が一人の女子生徒と親密に過ごしていたのをご存じでしたか?」
「……申し訳ない。把握しきれていなかった」
「それも仕方ありませんね。本来その事を報告するべき立場である側近候補の方々が揃って口をつぐんでいたようですし、あくまで学院での関係だったようですから」
学院内であれば多少親密でも「友人だ」と言い張る事も出来なくもない。
ジークフリード自らが言っていたとすれば他の生徒たちが口をつぐむのも仕方ないだろう。
何より国王たちもこの所はジークフリードと九姫の結婚式のために忙しくしていたのだから、ジークフリードが仕事を放り出したりとあからさまな行動でもしなければ注意が削がれてしまうのも仕方のない事だった。
「最初に言っておきますが、わたくし、この件を理由に里に帰るなんてつもりはありませんわ。ジークフリードさまと結婚するつもりでおります」
その言葉に安心したのだろう。国王と王妃は揃って頭を下げ、それから九姫の言葉を待った。まだ彼女が何か言おうとしている事があると分かっていたからだ。
「ジークフリード様以下、側近候補の子息の皆さまには術が掛けられていました」
術とは、妖怪が妖力という生まれもったエネルギーを使って周囲に影響を及ぼす事が出来る力の事だ。
「掛けられていたのは魅了の術です。これによりジークフリード様と子息たちは一人の令嬢に入れ込み、彼女の望みのままに動いていました。……基本的に魅了の術というものは、第三者が解呪したとして、効果を一瞬にして消す事は出来ません。魅了の術を本当の意味で解くことが出来るのは術をかけた本人、或いはかけられた本人のみですわ」
「そんな……ジークフリードは」
王妃は腹を痛めて産んだ、ただ一人の王子の今後を思い顔を青ざめさせた。
国王も同じ気持ちであったが、それにしては九姫が落ち着いているのが気になり彼女に先を促すように視線をやる。九姫は頷くと言葉を続けた。
「魅了の術自体は軽度のものだったようです。問題は長い期間、その魅了の影響を受けていたという事ですね。人間に分かるように例えるとすれば、真っ白な布に一度でも汚れがついてしまえば、どれほど洗っても元通りの白さには戻らないというような話です。……ですがご安心を。ジークフリード様は自力で解かれました。それから、エルドガン様も。お二方は白い布に戻ったようなもの。問題ありません。とはいえ暫く記憶の混濁等の後遺症があるでしょうから、その面での丁寧な治療は必要ですわ。そちらは、私の手の者で精通した者に行わせます。殿下の治療が終わり次第エルドガン様の治療も行いますのでユルゲンス宰相にはそうお伝えくださいな」
魅了の術で一度受けた影響を簡単に消し去る事は出来ないが、ほんの一時であれば影響を消す事も出来ない事はない。夜会において九姫が己の妖力でもって圧を放った瞬間、一時であるが魅了の術はより高位の力に屈し、ジークフリードたちへの影響が消えた。あの時が良い例だ。
しかしそれは極めて短期間――数秒数分――正気に戻すだけの事で、その時に被術者が自力で影響下を脱せねば、意味がないのだ。
「……残念ですが他の御三方は自力では解けなかったようですので、件の令嬢が魅了を解かない限りは難しいですが……」
「ではかの令嬢には尋問を行った後、魅了を解くように命じねばなりませんわ」
王妃がそう言った。ジークフリードの重要な臣下となるはずだったヨアヒム、マゼル、ハインツ。彼らの保護者である親たちと王妃は茶会を開き関わるようにしていた。王妃は国王と並び国の顔であるが、同時に子供を愛する母でもある。同じ子を持つ親として、他の子息たちをそのまま放置は出来ないのだろう。国王は王妃の言葉に頷きつつ、緊張感を高めながら九姫を見つめ直す。
「分かった。……それで九姫殿。先ほど仰られた言葉の通りならば、ジークフリードの失態は不問としてくださるという事でよいのだな」
返答によっては二つの国を巻き込んだ大問題になる可能性がある話題だ。室内に緊張が走る。けれどその緊張感を笑い飛ばすように九姫はサラリと返答した。
「勿論です。……とはいえ、大きくないとはいえ夜会であんな騒ぎになったのですからタダではすみませんわね」
人の口に戸は立てられない。
あの場にいた貴族たちに口をつぐむよう言い含めても伝わってしまうだろう。
魅了の術のせいとはいえ、周りからあれこれと言われる事は避けられない。まあ元々ジークフリードはこの国唯一の後継者であり王太子。エルドガンも長年国のかじ取りをしている宰相の孫息子。どちらも昔から目立つ存在であり、良くも悪くも噂され続ける立場だったものたちだ。そのくらいでへこたれては困るというものだろう。
ホッとした様子を見せる国王たちに、九姫は扇を広げ顔を少し隠しながら言葉を追加する。
「罰は望みませんわ。ですが、わたくしの希望をお伝えしても?」
「勿論だ」
部屋に再び緊張が走る。
「これまで起こった事について、わたくしからは何も望みません。この言葉は違えませんわ。ですが子息の皆さま……本人を罰しないで済ますことは難しいでしょう? ですのでジークフリード様を含め、処罰は陛下が相応しいと思う形で治めくださいませ。……ですがご家族への罰はいりません。ハッキリ申し上げておきます」
「……そういう訳にもいかぬ。子供が犯した罪ならば、親に責がある」
「ええ確かに。人の世ではそうなのでしょう。分かっておりますわ。……けれども妖怪の世界では自己責任が第一でございます。甘言に流れた本人の罪が一番でして、そこに家族が何かしら関わっていないのならば家族にまで罪を問うのは重すぎますわ。何せ事には妖怪の力が関わっている訳ですし。騎士団長にも、辺境伯にも、侯爵にもこの国に来てからというものの大変お世話になりましたもの。この一件で必要以上にあの方々が追い詰められるのは悲しゅうございます」
九姫の言葉に暫く国王は黙っていたが、息を一つ吐いてから頷いた。
「……分かった。親の罪で言えば我らも同罪のようなもの。出来る限り、罪を問わないで済むようにしよう。とはいえ確約は出来ぬ。こちらにはこちらの道理がある故」
「ええ。ええ。ですから、わたくしの希望ですの」
「…………クラオカ伯爵と例の娘は」
「そちらは興味がありませんので。陛下のお好きにお裁きくださいませ。……嗚呼けれど魅了の術を使ったあのアリスという娘、捕縛するにも何をするにも下手な事をされてはかないませんから、今のまま、わたくしの供をお使いください。あの程度の魅了の術にかかるような者は連れてきておりませんから」
そうして九姫は国王と王妃にもう心配はないと再三伝えた。二人は表向き九姫が許しても、真の意味では許していないのではないかと警戒していたが、この件で、九姫が怒る訳がない。
九姫はひと月も前からジークフリードたちが魅了の術にかかっている事を知っていた。
それを黙認し、事態を静観していたのは簡単な理由だった。
「ジークフリード様が本当にわたくしの夫として相応しいか否かを試す」
母国を出立する前には父たる九尾の狐から、一度ぐらいならば人間たちを試してみても良いという言葉を貰っている。万が一知っていて放置していた事などを責められたとしても、それを伝えれば国王たちは何も言えなかっただろう。
ジークフリードに対して今まで、特に不満はなかった。とはいえこれから先、九姫を妻とする以上、人間の妻を迎え入れるのとは違う多くの問題がジークフリードの身を襲う事になるだろう。その際にジークフリードがどうなるかは未知数だった。
妻として、それを試す機会があっても良いと思ったのだ。魅了を解決出来れば問題なし。出来なければ、より強い魅了の術をかけ、半ば傀儡に仕立てても構わないと思っていたのだ。
結果としては、何も問題はなかった訳だが。それと、思っていたより自分がジークフリードに強い憐憫を抱くという事も分かった。
部下の術師たちが治療を終えジークフリードの部屋を出て来ると、入れ替わりで九姫は室内へと入っていった。術師たちには次に宰相家に向かうよう指示してある。恐らくエルドガンはそこに運び込まれているからだ。横になったままのジークフリードの傍に侍り、九姫はジークフリードが目覚めるまで、文字通り看病のために寄り添い続けた。
ジークフリードが目を覚ましたのは丸一日以上たった後、夜会があった日の二日後だった。
うすらと目を開いたジークフリードは己の枕元に九姫が座っているのに気が付いた。
「……九姫」
ぽつりとつぶやいたジークフリードが手を伸ばしてくる。九姫はそっとその手を取って微笑んだ。ジークフリードは小さな雫を目元から零しながら声を出す。
「九姫、九姫……良かった」
「どうかしたのですか?」
「夢、夢を見てたんだ。とても酷くて、苦しくて、気持ち悪い気分の夢を」
ジークフリードは体を起こして九姫を抱きしめる。昔と比べて、己より小さくなった体を抱きしめながらほっと息を吐いた。
けれど次に九姫が吐いた言葉を聞いて顔を青ざめさせる事になった。
「まあ殿下。それがわたくしに婚約破棄を告げるという夢でしたら、現実ですわ」
我に返ったジークフリードは九姫の肩を掴んだまま体を放す。その顔は真っ青を通り越して真っ白になっていた。
目を見開きながらジークフリードは小さく呟いた。
「う、嘘だ」
「嘘ではありません」
「う、嘘だ! いやだ、私は婚約を破棄などするつもりはない!」
「殿下、落ち着いてください」
「いやだ、そんな、どうして私は、違うんだ九姫、私はそんなつもりではなくて!」
「殿下」
「すまない、どうして私はあんな事をあんな場所で……許してくれ、すまない、許してくれ……」
「分かっておりますわ、ジークフリード様。わたくしの目を見てください」
九姫の体を縋るように掴んだまま、小さく震え俯くジークフリードに九姫は務めて優しく声をかけた。顔を上げた彼の泣き顔が、幼い頃とちっとも変わっていなかったのでつい笑いをこぼしながら九姫は自分からその体に寄り添う。
ジークフリードはそっと九姫の目を見る。人のものとは違う、縦に伸びた瞳孔がまるで獲物を見定めるように細められるのを間近で見下ろした。暖かな黄色の虹彩を見ていると、体から力が抜けていく。
「許してさしあげます。ですから落ち着いて下さい」
「……九姫……」
「ジークフリード様は戻ってきてくださいましたもの、何が問題がありますの? 良い雄が雌にモテるのは当然の事ですわ。ジークフリード様には世の女性たちが入れ込むほど良い男になっていただかなくては。その一つ一つに悋気を起こしてばかりではいられませんもの。わたくし、心は広いつもりですわよ?」
ジークフリードは九姫の黒い髪の毛に顔をうずめた。己の不始末を全て九姫によって治められたと分かった。
九姫がずっと年上である事は知っている。そうだとしても、夫婦となるのならば対等に互いを支え合わねばならないとジークフリードは思っている。だというのに、ジークフリードは九姫に失礼な事を告げ、臣下の前で恥を晒し、それらを治めるのを全て九姫に頼ってしまったのだと。自分がするべき分の仕事を九姫にやらせたのだと。
ギリとジークフリードは唇を噛みしめた。己の無力さが付きつけられたようで苦しかった。
そんな風に悩み苦しむ婚約者の心情の移ろいを察しながら、九姫はただ穏やかに微笑してジークフリードの側に居続けたのだ。
――ブリーカ王国に、九姫とジークフリードが不仲となり婚約が破棄されたという噂が、三日だけ流れた。
しかし三日後、二人が仲睦まじく社交界に現れたのを見て人々はなんだ噂だったのかと安心した。例の夜会に居合わせなかった貴族たちはその裏でクラオカ伯爵家をはじめとしたいくつかの家が処罰を受けているのを見て、どうやら反妖怪派が九姫を追い落とすためになにか策略を巡らせていたのだろうと考えた。
学院に通う生徒たちは、側近候補として側にいた生徒が一気に三人減ったものの、アリスがジークフリードに付きまとうようになる以前の姿に戻ったジークフリードを見て、反妖怪派の貴族が処罰された噂を聞き、どうやら殿下は自らを餌として敵対していた家の罪をあぶりだしたようだと噂した。
側近候補の一人であったエルドガンは魅了の術が解けた事もあり、祖父母と両親から厳しくお叱りを受けたもののジークフリードの横に変わりなく居続ける。なお、個別に九姫に頭を下げに行く姿が王宮で見られたとか見られていないとか。
現宰相ユルゲンス伯は孫息子の不祥事を理由に退こうとしたが国王の説得もあり宰相として立ち続けている。
事の始まりであったアリスは処刑された。
一貴族令嬢でしかない身分で王太子を操り、婚約者である九尾国の姫を害そうとしたのだから当然の判決だった。アリスの親は無関係を訴えたが連座で処刑。
その両親が反妖怪派に属する貴族であった事から、そこから芋づる式に関係者は捕縛されていき、首謀者とされたクラオカ伯爵家は当主の処刑とお家のお取り潰し。他の家も当主の首が飛んだ所も少なくなく、爵位を下げられる、或いは没収された家もあった。
これにより反妖怪派は勢いを失くし、暫しの間、動きは沈静化していく。
……ただ、アリス自身は妖怪でも無ければ妖怪の血を引いていた訳でもなかった。魅了をかけた当事者ではなかったため、他の三人の子息の魅了を解く事は不可能になった。恐らく背後に操った別の妖怪がいると考えられたが、その姿は全く見つからず、捜索は水面下で続けられる事となった。九姫が潰した魅了の術が具現化した姿が蛇に近かった事から、恐らく蛇系の妖怪だと考えられている。ちなみにこの蛇は魅了をかけた当事者の使い魔等でもなかったため、九姫が捕獲していたとしても解呪の役には立たなかった。
エンダーレ騎士団長は公式にはなんのお咎めもないという事になっていたが、息子の不始末のために自ら副団長に役職を譲り、引退することになった。騎士団長本人の意思が固すぎたのだ。……・とはいえまだ若い騎士団長に仕事を与えずにおくのはどうなのかと声が上がり、あれこれ駆け巡る噂が鎮火した後、王都からは少し離れた土地で要職に就く事が内密に決まっている。
残念だがヨアヒムは魅了の術が解けず、アリスを庇い九姫の悪口を言い続けた。数日後には病人となり家から出なくなった。エンダーレ子爵家は五つ離れた弟のボリスが継ぐ事となりそうだ。
王都から遠く離れた領地で暮らしているボルグハルト辺境伯は末子の不祥事を聞き、嫡男ミハエルを自らの代理として送った。息子の教育不足を国王と九姫に謝罪し、九尾国と辺境伯領が直接行っている交易を向こう一年ほど九尾国に有利な形で行う事を約束した。九姫は喜んで見せ、その場で九尾国に事の次第とボルグハルト辺境伯を責めないよう口添えを書いた手紙を送って見せた。
辺境伯の末子マゼルはヨアヒム同様魅了の術が解けず錯乱していたため、ミハエルはその場で弟が病になったと触れ回り、領地にて療養させると言い弟を連れて辺境伯領へと戻っていった。
ホルツデッペ侯爵は孫息子を御しえなかった事を深く反省し爵位を息子に継いだ。
新ホルツデッペ侯爵は魅了の術がヨアヒム・マゼル同様解けなかった息子ハインツを侯爵家から除名。更に中立ではなく、今後は親妖怪派となることを国王に誓った。ただし国王としては親妖怪派になるよりも、中立派でいてくれた方が後々を考えれば都合が良かった事もあり、あまり良い顔はしなかったようだ。
細々と楽しくない噂が回った少し後、王太子の卒業と共に結婚式の日取りが発表される。国民たちは歓喜した。
厳重な警備により無事準備は遂行され、結婚式は近隣諸国から集まって来た人々も含めてブリーカの王都では三日三晩、ジークフリードと九姫の結婚が祝された。
王宮には山のような祝いの品が届けられ、王都の大通りではパレードが催された。
妖怪たちによる厳重な警備に守られながらジークフリードと九姫の乗った専用の馬車は王都中を回り、国民たちは次代の国王と王妃の姿を見る機会を得て大興奮で騒ぎ続けたのだった。
以下簡易登場人物。
●九姫
九尾国の姫。ジークフリードが生まれて半年後に婚約者として嫁いできた。
年齢不詳。
●ジークフリード
ブリーカ王国王太子。十六歳(後編最後では結婚式上げてるので十七歳)。
●国王
ブリーカ王国国王。王太子時代に外遊中に親族全滅というとんでも事件が発生して国王になった。
ちなみに名前はランス=レオポルト
●王妃
ブリーカ王国王妃。王太子妃時代に外遊中に親族全滅というとんでも事件が発生して王妃になった。元公爵令嬢。
ちなみに名前はクラウディア。
●エルドガン
ジークフリードの側近候補である貴族子息。宰相を務めるユルゲンス伯爵の孫息子。魅了の術から立ち直ったため唯一生き残った。十七歳。
●ヨアヒム
ジークフリードの側近候補である貴族子息。騎士団長を務めるエンダーレ子爵の長男。魅了の術から立ち直れなかったのでお父さんにバイバイさせられた。十六歳。
●マゼル
ジークフリードの側近候補である貴族子息。九尾国とも面しているボルグハルト辺境伯の三男。末っ子。魅了の術から立ち直れなかったのでお兄ちゃんに王都から実家に強制送還されてバイバイさせられた。十七歳。
●ハインツ
ジークフリードの側近候補である貴族子息。中立派の重鎮ホルツデッペ侯爵の孫息子。魅了の術から立ち直れなかったのでおじいちゃんにバイバイさせられた。十六歳。
●宰相
エルドガンの祖父。若い頃から国王と共に仕事をしている戦友でもある。孫息子の暴走に頭が痛かった。
ちなみに名前はユルゲン。
●宰相夫人
エルドガンの祖母。孫息子の暴走に卒倒するかと思った。
ちなみに名前はペトラ。
●アリス
どっかの貴族と愛人の間に生まれた少女。
●クラオカ伯爵
反妖怪派の上の方にいる貴族。バイバイした。