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非連続殺人事件

作者: ツヨシ

俺はその時、田舎の古いアパートに住んでいた。


平屋のアパートで、東から西にむけて五部屋あった。


俺は一番西の五号室に居を構えていた。


ある日のこと、一号室の住人が殺された。


もちろん騒ぎになり、全国ニュースでも流れた。


俺も何度となく警察の訪問を受けたが、何も知らないのでその都度その旨を伝えた。


数日後、続いて二号室の住人が殺された。


同じアパートで連続殺人事件。


騒ぎは前よりも大きくなった。


マスコミは大挙して押しかけ、警察の再訪も増えた。


関係のない野次馬までうろうろする始末だ。


そしてその数日後、今度は三号室の住人が殺された。


騒ぎは頂点に達した。


警察は面子をかけた必死の捜査にもかかわらず、まだ犯人を特定できていないようだった。


ここにきて俺も、さすがにやばいと感じ始め、慌てて引越しの準備を始めた。


慌ててと言ったが、実はそれほど切羽詰っていたわけではない。


なぜなら次に殺されるとしたら、順番から言って四号室の熊田なのだから。



夜、俺が荷物を片付けていると、玄関のドアがノックされた。


――! !


おそるおそる覗き穴から見てみると、そこには馴染みのある熊田が立っていた。


――なあんだ、脅かせやがって。


俺が戸を開けると熊田が入ってきて、俺の首を絞めた。



     終

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― 新着の感想 ―
[良い点] 笑える恐ろしさですね。推理小説のようなタイトルに惹かれ、犯人探し頑張ろうと思っていた矢先のことだったので、実に呆気ないほどの肩透かしに笑わせていただきました。
2020/03/25 21:21 退会済み
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