底辺だったらせめて「なろう」らしくなく
ストーリーも何もありません
ただのエッセイです
僕は今年に入って「なろう」に登録した新参者である。
そして書いた小説に人気がない、いわゆる底辺作家でもある。
最初期は改行せずに読みづらい小説を投稿していた。改行し始めたのは今書いている新作だった。
まあ改行以前に内容が薄っぺらでつまらないものであったことが最大の理由だと思われる。
本当に良いものであるならば改行などしなくても読む人は読むと信じている。
だからこそ、改行はできるだけ避けていた。
そのほうが「なろう」らしくないと誤って思い込んでいた。
改行のない小説はただただ読みづらいだけなのに。
話は変わるが、僕は今のトレンドの「異世界物」は書いていない。
そしてこれからも書く予定はない。
それは自分に実力もアイディアもないことが挙げられるけど、登録した際にできる限り「なろう」らしくない作品を書こうと心に決めていたからだ。
だから文学だったり推理だったり、ファンタジーでも「異世界」要素のない作品を書いてきた。
今書いている作品も「なろう」らしくないと思う。
それが僕の矜持であり自慢でもある。
「なろう」で「なろう」らしくない作品を書き続けることでいつか誰かに認めてもらおうと考えている。
もしもそれが認められたら、底辺作家として、一人の人間として高みへ行けるだろう。
底辺ではなくなるだろう。
しかし冷静に考えるとそれはありえないだろう。たった一人の作者が全体の流行を変えるもしくは曲げることなどできないだろう。
だけど僕は書き続ける。
僕の作品を評価してくれる人やブックマークしてくれる人に報いるためだ。
そして自分自身のためでもある。
僕は僕の作品を読んでもらえることが大好きだ。
感想を書かれたりすることは至福の喜びである。
僕は誰かに読まれるために作品を書き続けている。
たとえ底辺作家であっても一人の人間が読んでくれればそれだけで幸せである。
そのために僕のテーマを作品タイトルにした。
底辺だったらせめて「なろう」らしくなく。
そして僕は今日も書き続けている。
読んでくださりありがとうございます