始まりの街
送られた俺は今始まりの街の門の前にいる。どうやらキャラメイクが終わると始まりの街の門から始まるらしい。門から門の外を見渡すと周りは草原に囲まれていて神秘的だった。
そして、門の中を見るとよくあるファンタジー異世界の中世物の建物とNPCで活気がある。本当に別世界にいるようだ。そして、どうやら俺より前に設定し終わって送られて来たプレイヤーが既に仲間集めなどを始めている。俺は門の中に入って手頃な座れるところに座った。
「よし、とりあえず、妹に連絡しよう。」
さっそく、メニューを開く。メニューには、自分の装備にステータス、インベントリー、フレンドリスト、ログアウトボタンなどが書かれているタッチパネルが出てくる。
フレンドリストを押して、フレンド番号を入力して妹と和樹をフレンドに入れた。フレンドになるには、二つの方法があって、その人にフレンド申し込みをするかフレンド番号を教えて貰うかのどっちかだ。そして、ゲームをする前に2人からフレンド番号を教えて貰っていた。
フレンドチャットを開いて、今どこに居る?と入力して妹に送る。暇になってる時間を自分の装備と固有能力の詳細と所持金の確認をする。
「まず、装備の確認をしよう。」
装備メニューを開いて、装備を見てみる。
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右手武器:鉄の剣
左手武器:なし
防具頭:なし
防具上衣:シャツ
防具下衣:長ズボン
防具鎧:革の鎧
防具手:なし
防具足:靴
アクセサリー(最大6個):なし
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普通だな。けど、二刀流スキルがあるからもう一個剣がいるな。俺の所持金が1000セインで、確か剣一つ700セインだから買えるけど、ギリギリだな。買う前に金を増やそう。
「次に、固有能力の詳細を調べよう。」
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固有能力
【龍鬼の血脈】:レベルが上がった時のステータス上昇をさらに高める。
【龍鬼眼】:複数の眼スキルの集合体。現在解放されている能力は【遠見】。
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【龍鬼の血脈】は思っていた能力より強い。そして、【龍鬼眼】はまだまだ能力が隠されているらしいから。これからに期待だな。【遠見】の能力ってなんだろう。
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【遠見】:遠くが見える。
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なんだよ!この説明は、いい加減すぎだろ!丁度、確認が終わったところで、
ピコンって音が鳴って、チャットに返事が来た。
『今街の中心にある噴水の前にいるよ。』
やっときた返事を読んで、俺は、噴水に向かった。行く途中にあった美味しそうな焼き鳥みたいに串に刺さってる肉を買う。
「おっちゃん!それ一つくれ。」
「あいよっと。50セインだぞ。今から焼くから少し待ってくれ。」
俺は、50セインを渡した。すると、おっちゃんは俺のことを見て、
「お前さん見かけない顔だな。」
「まだ、ここに来たばっかだからな。」
「ひょっとして、お前さん異邦人か。」
異邦人?
「おっちゃん、異邦人ってなんだ?」
「お前異邦人つったら、アレだ。死んでも蘇る奴らだ。」
もしかして、プレイヤーのことか。
「多分俺は異邦人だけど、なんでわかったんだ?」
「お前さんの種族がもう滅んでるとか言われてる種族だからな。お前さん見た感じ鬼人だろ?」
えっ、鬼人って滅んでるとか言われてるの!これ超目立つじゃないか。
だから、俺をジロジロ見ていたNPCが多かったわけだ。
「いや、龍鬼族だ。知ってるか?」
「知らんな。よし、できたぞ。」
おっちゃんは、出来上がった串焼きを俺に渡してきた。
俺は、美味しそうな匂いがする串焼きを食べてみる。
「おいしいな。」
焼き鳥みたいな味がする。
「毎度ありー。」
俺は、食い終わった串を近くにあったゴミ箱に入れ、噴水の方へまた向かい始めた。
「じゃな、おっちゃん。」
「また、来いよ。」
俺は噴水まで走っていき、妹を見つけた。
「おーい、白雪〜!」
妹の所に既に和樹もいた。
「兄さん遅い!チャットを送ってから結構時間たってるよ。」
「そうだぞ!俺も結構待ってたんだぞ。」
「すまんすまん、途中においしいな串焼きを見つけてな。」
そのあと、俺がリアルで串焼きを奢って上げることで収まった。
「それにしても、白雪と和樹は色々と変わってるな。」
白雪は、外見は変わってないけど耳が長くなって、髪の色が青色で目の色が金色だった。
和樹も外見は変わってないけど、猫耳と尻尾があった。しかも、二個あった。髪の色が黒色で目も黒色だった。
「兄さん、私のプレイヤー名はハクだよ。次からそう呼んで」
「ついでに、俺のは、イザヤだ。」
「わかった。俺のプレイヤー名はアキラだ。
その後、俺たちは、何処か人が少ない喫茶店に入った。飲み物を頼んで、自分達の種族のことを話し合った。
「ハクとイザヤは、何の種族なんだ?」
「私は、フェアリーエルフ。フェアリーとエルフのハーフだよ。」
「俺は、猫又。妖尾族と猫人族のハーフだ。アキラは、何になったの角が生えてる種族は初めて見るけど」
「俺は龍鬼族。龍人と鬼人のハーフだ。」
ハクとイザヤはそれを聞いて、フリーズした。
「ちょっと待って兄さん、龍人と鬼人のハーフって言った?」
妹は、興奮したように迫ってくる。
「言ったけど?」
「それすっごくレアだぞ!羨ましな!」
イザヤは、目をキラキラさせて俺に近づいてきた。
「近い、近い、落ち着け!」
俺は興奮した二人を落ち着かせて続きを話そうと説得した。
「続いて、固有能力のことについて話すぞ。まず、俺の固有能力は、【龍鬼の血脈】と【龍鬼眼】ていう能力だ。【龍鬼の血脈】は、レベルが上がると上昇するステータスを上げる。【龍鬼眼】は、複数の眼スキルの集合体。」
「兄さん、それチートじゃない?特に、【龍鬼の血脈】とか。レベルが上がると上昇するステータスを上げる能力とか凄すぎるよ。」
「そうだぞアキラ、お前運良すぎ。」
「次は、私ね。私の固有能力は、【妖精魔法】と【妖精眼】の二つ。【妖精魔法】は、【精霊魔法】の上位版って感じ、【妖精眼】も【精霊眼】の上位版って感じだよ。」
「へぇ、結構いいじゃん。」
イザヤは、そう言って自分の固有能力の説明を始めた。
「俺の固有能力は、【仙術】と【獣化】だ。【仙術】は、【妖術】の上位版で、【妖術】より使い勝手がいい。【獣化】も、他の【獣化】より使い勝手がいい、部分展開とかできるからね。普通の【獣化】だったらそんなこと出来ないからな。」
そして、そのまま情報共有が進んで、終わったところで、俺は、席を立って、
「そろそろ、狩りに行こうか。」
「行きましょう。」
「よし、行くか。」
そして、俺たちは喫茶店での支払いを済ませて門に向かった。




