偽電車男「18.Happy Day(前編)」
俺の社会人生活を振り返って恋愛の話を書きますが、もちろんフィクションも混じった自伝的小説です。うかつに書くと特定されちゃうw
ミズキさんとのデート当日となった。
社内BGMはミスチルをセレクト。
装備は最強装備+ネクタイ。
EF9をマンション前で止めて、メール送ったら彼女がマンション入り口から出てきた。
まぁ、普通の格好だな。
俺、イタリアンレストランを意識してちょっとカッチリしすぎたかな。
「うぃーす」
「うぃーす」
そして彼女を乗せて、車内で会社のこと、ミスチル、バンプの話題に。
ミズキさんは、バンプ好きなことが分かった。
バンプのサビの部分だけ知っているが、全体を知らない曲名があり、
ミズキさんに尋ねたら、「sailing days」とのこと。
後、ラフメイカーとかKとかちょっと昔の曲の話で盛り上がった。
俺、猫好きで、実家にも飼ってるんだけど、彼女も実家で白い猫飼ってるんだってさ。
思わず、セーラー○ーンの使い魔をイメージしたのだが、もっとふっくらしてるそうだ。
そうこうして、いざイタリアンレストランへ。
最初、場所が分からず四苦八苦。
うん、全く違う場所について、俺とミズキさん苦笑い。
そして目的のレストラン駐車場に着いた。
車から降りるときも、執事のように先に降りて、助手席側の
ドアを開け、手を取るサービスっぷり。
ドヤァ
「あ、そういうのポイント高い(笑)」
「わたくしめでございますか?お嬢様(笑)」
「(笑)」
小雨だったので、すぐに傘を差し、相合傘になった。
うん、これは不可抗力だよな。
ちょっとミズキさん、前にもいったけど、胸が大きいので密着したら、やっぱり俺の右腕に接触してしまうわなぁ。
ミズキさんに謝られたけど、こうなってしまってはしょうがない。
なるべく感触を意識しないままレストラン入り口まで進む。
雑念を振り払うべく、ドラゴ○ボールのタオパイパイを思い浮かべるもやっぱりパイつながりだった。
入り口で傘をたたみ、お互いに苦笑いするも、ミズキさんは特に気にしてなかった模様。
だからセクハラじゃないよ。
さっそく二人で席に着き、どうせなので俺のおごりで二人とも4千円くらいのコースを頼むことにした。
これだけで8千円出費だが、いい男は気にしない気にしない。
仕事の話とか、彼女の昔の話とかして、コース料理を楽しんだ。
内容はパスタ、パン、エスプレッソ、サラダ、スープ、肉、デザートだった。
まぁ、あれやぐるナイの「ごち」に出てくるような店のほんのちょっとだけ下のランクで気軽に本格イタリアン楽しめる店だよ。
意味深なメニュー名に突っ込んでみたり、彼女と目と目を合わせて会話を楽しんだり、なごやかムードを満喫できたよ。
特に緊張することもないし。
気楽に話せる。
ミズキさんは高専出た後就職したのでネクタイをあまり締めたことがないとのこと。
ちょっと記憶に留めておく。
最後のデザートは選択でき、俺は「イタリアンジェラート、エスプレッソの海に溺れて」、彼女は「ケーキ三種の盛り合わせ」だったな。
「俺も愛に溺れたいよ(笑)」
「(爆笑)」
そんで、女の子を紹介してくれる話をどこで切り出すか迷ったが、とにかく、その時間が面白かったので、まぁ、いいかと。
デザートがテーブルに置かれ、二人とも食べだした。
「ジェラート、食ってみそ」
と、彼女の前に皿を移動し、促した。
彼女も一口食べて「おいしい」とのこと。
「じゃぁ、お返し」
と彼女もケーキの端をくれた。
あ、でもこれって・・・間接・・・と思ったが、口に出さずにやめといた。
そしたら意識して楽しくなくなるし。
これでもリア充じゃないという現実。
俺のやってきた今までのデートは何だったのか・・と目からウロコが落ちた。
会計時に彼女が財布を出そうとしたが、「こんどいい人紹介してくれたらいいからさ」と俺の全おごり。
そして、店を出た後、まだ時間があったので、ちょっと遊ぶことにした。
第一部と第二部の構成です。
よかったら見てやってください。
ブログの方だと全部書き終えてます。