【エンドロール】大陸の開放…そして、まったり日常生活の始まりです
あれから5年の年月が経過した。
私たちの住む大陸は、東側側3/4の開放に成功し、あとは西側1/4を残すのみとなっている。そして、それをするのは、キョウスケたち勇者様御一行なので、私たち『狐とエルフの落し児』は、日常生活に戻り、まったりとしていたりする。
今日は、王都の一等地に造り上げた『秘密の隠れ家』改め、『狐とエルフの百貨店』の会長としての仕事をしよう。ちなみに社長職に就任しているのは、私の配偶者であるナオミだ。
昨日は、エリザに呼ばれて城に行っていたからな。エリザの隣には、先日結婚したハルトが仲良く寄り添っていた。
実はこのハルト君。私の実の弟でありこの世界に転生してきた。種族は、私と同じで混血亜人種|(ハイエルフ族と九尾狐とのハーフ)である。
そこには、私とミヤビ、マツリの実の両親も住んでいた。再会した時3人ともに元気で、転生前の記憶もしっかりと持っていた。両親やハルトの名前に『ラングレイ』と言うミドルネームがなかったことから、ラングレイ王家とは何も関係ない家系の出身だと言うことが解る。
後で神様に確認したところ、神様がどうこう操作したわけではなく、私たち3人の魂に曳かれる形でこの世界に転生したんだそうだ。
そして、この世界に転生してきている者たちの家族も、場所はどうあれ、この世界に転生をしてきている。もちろん、記憶などはなく、所属自体も違うため、再会することなど無理な話だが。もちろん、両親とハルトが、前世の記憶を持っているのは、珍しいことなのだ。
あの日、ハルトは、確かに爆発に巻き込まれてこの世を去った。しかし、輪廻の輪を通って、今から300年ほど前にこの世界に転生してきたのだ。転生場所は、大陸の東側に寄り添う形で存在している東の大国ジャポニシア神王国だった。記憶が蘇ったのはつい数か月前の事。その国で、押し寄せてきた魔王軍を撃退して、大陸の各国家みたいに、魔王軍に蹂躙されることはなかった。
神都タカマノハラに、エリザと凱旋した時に、エリザがハルトに一目惚れし、1か月ほどの滞在でしっかりと意気投合して、私に紹介してきたときに発覚したのだ。その後、両親ともどもバーランチア王国に移住して、2人は結婚したと言うわけだ。
そして先日、エリザの戴冠式があり、ハルトは、この国の王配殿下となりました。平民の子が王配まで上り詰めるとは、見事なほどの出世である。
ちなみにこの茎は、身分の差はあまり気にしておらず、昔から王侯貴族でも普通に平民の事の結婚をしている。
現在両親は、私の屋敷に一緒に住んでいる。
私は、エリザに懇願されて、宰相職に就任した。つまりエリザの右腕である。エリザ女王率いる、新体制がスタートしたばかりの我バーランチア王国。まだ右も左もわからないが、ゆっくりと進んでいけばいいと思う。私たちは、長命種なのだから。人間が5年かかって急ぎ足でやることを、50年かけてやっていけばいいのだ。
エリザが女王になってから2年後。
キョウスケたち勇者御一行様は、担当していた大陸の西側の開放に成功した。そしてそのまま、魔王軍の本拠地まで進行していき、見事魔王の首を獲った。これで、この世界はしばらくの間平和な時代になる。
私は約束通り、キョウスケたちに種族変更薬の中の『エルフ薬』を渡した。そしてこちらも、魔法軍の侵攻ですでに滅んでしまったクレアレド聖王国を再興。周囲の国家を吸収して西側の大国へと成長を果たした。国王は、旧クレアレド聖王国のおY家の血を引くキャナルだ。つまり、キョウスケもハルトと同様に、王配殿下になったわけだ。
200年後。
バーランチア王国とクレアレド聖王国の間に大陸横断鉄道が開通。世界は新たな時代へと進んでいく。ちなみに、バーランチア王国では、鉄道網が網の目のように敷かれており、国民たちは、都市間の移動が容易になった。
私は相変わらず、宰相としてエリザを支えている。そろそろ引退したいが、エリザが頑なに認めてくれないのだ。
まあ、これも新たな人生として、楽しんでいかないともったいないな。




