表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者召喚に巻き込まれて異世界転生します  作者: ai-emu
【第9章】王都騒乱
68/78

反攻作戦を考えよう!(その1)

「私が今回の魔王軍討伐軍の軍師を任されたアスカ=ラングレイ=ヨシオカです。そして、こちらにいるお方が、討伐軍総大将であり、バーランチア王国第1王女であるエリザベス=カトレシア=セルア=バーランチアです。」

今、私とエリザがいる場所は、タイマン公爵領の領都ぺテルワリスにある領主館の大会議室です。ここテタベストは、エリザの叔父のマルダス=カトレシア=タイマン=バーランチア公爵が治める、タイマン公爵領の中心都市であり、王都バルモアスからは約120㎞、ダンジョン都市カイベルトからは約150㎞と、ほぼ中間地点にある都市です。この町から20㎞ほど南に行った場所が、現在魔王軍とバーランチア群とが対峙している最前線の1つになっていた場所です。

ぺテルワリスは、最前線に最も近い都市で、魔王軍からの遠距離攻撃が行われており、街のあちこちが破壊されています。それでも、タイマン公爵指揮の元、町の住民が一体となって何とか町の中に魔王軍の侵入を拒んでいる状態です。

そして、私とエリザが、ぺテルワリスに入城して5日。

町からたったの20㎞しか離れていなかった最前線の場所が、今では50㎞ほどに離れており、町の中に魔王軍の攻撃が来ることはなくなった。これは、私が、カイベルトダンジョンの中で生産した武器や装備品が、最前線の兵全員に行き届いた結果だ。今までは、王都から辛うじて持ち出せた武器や、備蓄したあった武器を使っていたのだが、修理や消耗品の補充がなかなかできずにジリジリと後退していたのだ。それが、私が与えたとあるアイテムによって、その問題がなくなった結果の快進撃である。


今回の会議において招集された顔ブレは、総大将であるエリザ、軍師の私、後方支援基地と化しているカイベルトの領主であるワトス=ポインテール=サレアレド伯爵、自身の館を、最前線の本部として貸してくれたマルダス=カトレシア=タイマン=バーランチア公爵。あとは、王都を中心に100~150㎞の範囲で魔王軍と対峙している各貴族と、その後方支援をしている貴族併せて45人。王都バルモアス防衛軍及び、バーランチア王国軍の指揮を任されているキョウスケの総勢50人だ。

私とエリザが、討伐軍の対象と軍師に任命されてから、約2か月が経過しました。その間私は、後方支援基地と化したカイベルト、その中でカイベルト大迷宮内の生産基地の建設をし、生産を開始していたため、時間がここまでかかってしまいました。ダンジョン内でフル生産を行った結果、十分な軍需物資を確保できたため、最前線の支援基地であるぺテルワリスに来ることができたのです。

「会議を始める前に一言よろしいでしょうか?軍師殿。」

「いいですよ。ダマントス男爵。」

「では。エリザベス様とアスカ殿が、国王様から総大将と軍師に任命されてから約2か月が経過しております。なぜすぐに最前線に来ずに今来られたのか、納得のいく説明がほしいところです。」

「そうですね。その辺の事情が知っていてだいていたほうがいいですね。

先んずは、任命されてすぐに最前線に顔を出さなかったことをお詫びいたします。この2か月間で、最前線の場所が、20㎞ほど後退してしまったことは存じております。

まず私が、軍師に任命されて真っ先に行ったことは、状況把握と軍需物資の増産です。それらを行っていた場所が、ダンジョン都市カイベルトとなります。そして、カイベルトを後方支援基地とし、現在進行形で、カイベルトでは物資が着々と増産中であり、製品が完成次第順次全戦指令本部であるこの町に贈られてくる手はずとなっています。

ここまではいいですか?ダマントス男爵。」

「ああ、軍師殿のお話では、軍需物資の生産体制を整えるのに2か月かかった、と認識してもよろいいのですね。」

「はい、そのように認識していただいて構いません。

この話に関連するのですが、今現在、私の手元には、10万人規模の軍が約2か月間戦えるだけの食料品と、武器や弾薬などの消耗品各種が揃っています。今回の会議では、私の立てた作戦に参加していただくことを確認するのが、大きな目的になります。その過程で、私の指導の下生産してきた軍需物資を、分け与えたいと思っています。

すでに、エリザの名の下、私が建てた作戦に参加すると盟約してくださった貴族軍には、軍需物資をお渡ししてあります。

さて、ここにお集まりの皆様方は、私とエリザに命を預ける覚悟がありますか?」

私の問いかけに場の空気が凍り付いた。

「それはどういうことですかな。場合によっては、アスカ殿をこの場で切り捨てなければなりません。」

「そうだ!!平民の分際で、我ら貴族に命令なんかするな!!たとえ王に任命されたとしても、言葉をわきまえたまえ!!」

会議の場が騒然となる。私が平民という身分なため、命令なぞ聴けるかとまくし立てる一部の貴族たち。しばらく私は、貴族たちのヤジを聞き流すことにする。

「だまれ!!」

私の隣に座っており、今日この場を貸してくれたタイマン公爵の一喝で、場が静まり返る。

「平民だからなんだというのだ?戦線が瓦解するのも時間の問題だったのだ。それを立て直す事ができ、さらには押し換える事が可能だと、アスカ殿は仰っているのだ。

その証拠に、我は、エリザベス様とアスカ殿に忠誠を誓った。アスカ殿に関しては限定的だが、それでもいいと仰っておられる。

そして、忠誠を誓った後に、アスカ殿からとあるアイテムをいただいた。そのアイテムと、アスカ殿の助言で、我の軍隊は、戦線を30㎞も押し返すことに成功したのだ。勇者殿が率いる王国正規軍もまた然り。こちらも20㎞ほど戦線を押し返したと聞いている。

アスカ殿がこの町にいらしたのは3日前だ。3日間でこの成果を上げたのだぞ。これが何を意味するのか、理解できぬ者は、この場から今すぐ退場しろ!そして、自身の力で物資を集めて、戦線を維持もしくは、押し返してみろ。」

私が言いたいことを、すべて言ってしまった公爵。私は、侯爵の言葉を引き継ぐかたちで話を続けた。

「私が言いたかったことは、全て公爵閣下が話されてしまったので、私からはこれだけを付け加えさせていただきます。

エリザと私に忠誠を誓わなかった場合、この戦争が終結した後…、ここからはちょっと言えませんね。ご自分で考えてみてください。

これは、強制ではありませんので、私の意見が聴けないものは、今すぐにこの場から消えてください。ただし、その場合は、公爵閣下も申されていうたとおり、軍需物資をご自分で集めてください。私からは、一切援助は致しません。

ただし、国王様からの言いつけで、戦線を後退させたり魔王軍に敗退することは許さないということです。仮に、このような事態が起こった場合は、その者の爵位と所領を剥奪すると言いつかっています。

そうそう。後方支援基地と化しているカイベルトに行ったとしても、武器やアイテム類を買い付けることはできませんから。カイベルトは、『戦争をする町』ではなく、『ダンジョンに挑む町』ですから、表向きはね。それは、戦争体制となっている今でも変わっていません。

私はどちらでも構いません。

今から5分間だけ待ちます。私に従いたくない者。武器やアイテム欲しさに、表向きだけは従おうと思っている者は、どうぞこの会議を離脱していただいて構いません。」

私はここ目で言い切ると、目の前に置いてある温くなったお茶を飲みほし新しいお茶を侍女さんに頼んだ。


5分後。


結局、45人柱30人の貴族がこの場に残りました。あとの15人については、一切の支援もする気はありません。武器が欲しければ、正規の対価を払って貰います。これには、貴族特権などは一切通用しません。貴族の名を出して、略奪行為やそれに類する行為をした場合は、戦争後に大変なことになるでしょう。

まあ、そんな事はどうでもいい事ですね。今は、目の前の戦争をしないといけません。

「では最初に、此処にいる皆様に『空間保管機能付き腕輪ストレージリング』というアイテムを、皆様の下にいる兵士の数だけお渡しします。

この空間保管機能付き腕輪ストレージリングは、空間属性を付与してある魔道具です。この魔道具には、次にあげる4つの機能が付いています。

1つ目の機能は、武器やアイテム、などを仕舞っておける『持ち運び可能な倉庫』としての機能です。この中には、100種類のアイテムを格納しておくことができます。矢などの大量に必要なものは、大きな箱にいれたり布などに包んで纏めておけば、その状態で1種類とカウントされます。

2つ目の機能は、後方支援基地内に設置する倉庫の中身を取り出すことができる機能です。この機能の使い道は、たとえば食事をいちいち運ばなくてもいいということです。基地内の厨房で大量に作った食事を、基地内に設置した倉庫の中に入れておけば、兵士が好きな時に好きなだけ食事ができます。

もちろん、食材倉庫には、時間凍結の魔法を組み込んでありますので、何時食べてもできたてのモノを提供することができます。

もちろん、逆も然り。戦場で故障してしまった武器屋防具を、修理工房の倉庫に送れば、いちいち戦場と後方支援基地を往復しなくてもよくなります。

3つ目の機能は、情報伝達機能です。これは、総合作戦本部もしくは、各部隊の総指揮官と、各兵士間の除法の相互伝達を可能にする機能です。本部で決まった作戦を、即時現場の兵士に伝えることが可能です。また現場の状況を、即座に本部に伝えることもできます。これに付随した機能として、あらかじめ登録したいる指輪同士ならば、相互間通信が可能です。

4つ目の機能は、使用者登録機能です。これは、一番初めに登録した者のみが使用できるよにする機能です。こうしておかないと、敵に指輪を取られた際に、こちらの情報が筒抜けになってしまうからです。また、登録した者が死亡した場合は、指輪自体が消滅するようにしてあります。

以上が、空間保管機能付き腕輪ストレージリングの説明になります。

この魔道具を、全ての兵士に1個ずつ与えたいと思っています。そして、戦争終結後の空間保管機能付き腕輪ストレージリングの扱いですが、今回の動乱が終了明日あとは、参加している貴族及び兵隊さんにプレゼントします。」

まず初めに、最も大切なもの、『軍事物資の配給』の問題を解決した。

装備の更新や食事の確保は、士気の維持に関わってくる問題だからね。これなくしては、戦争を継続していくことは不可能だそして、この指輪があれば、命令系統や補給線の問題も解決してしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ