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勇者召喚に巻き込まれて異世界転生します  作者: ai-emu
【第8章】そうだ!!ダンジョンに行こう!!(ダンジョン攻略編)
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カイベルト大迷宮攻略(その5)

取り巻きである小野たちが全滅すると、ボスが玉座から立ち上がり、両脇に立てかけてある2本のバスターソードを両手に握りゆっくりと階段を下りてきた。

いよいよ最終決戦。

ボスとの戦闘開始である。

私たちは、ゆっくりとこちらに近づいてくるボスを正面に捉え、通常のパーティ戦用のフォーメーションを取る。

身の丈5m以上ダンジョンボスは、虹色に輝く全身鎧に身を纏い、目の部分にあけられた穴からは、紅く不気味な光が2つこちらを睨んでいる。

ボスは、いったいどんな姿かたちをしているのだろうか?虹色に輝く全身鎧からは、その姿を想像することができない。あの着こんでいる鎧にも、何か仕掛けがあるのかもしれない。例えば、”攻撃魔法無効化マジックキャンセラー”とか。


始まりは突然だった。


正対したと思った瞬間、ボスが、いきなり両手に持つ2本のバスターソードを同時に振り下ろし、私たち8人を分断しようとした。先ほどの取り巻き戦で、同じような戦法を受けていた私たちは、慌てずに対処していく。

まずマツリが、手に持つ戦棍メイスを横向きに持ち2本の剣を受け止める。マツリがボスの剣を受け止めた瞬間、ナオミとミヤビが飛び出し左右から斬りつける。

マツリの背後から飛び出したミズホが、千鳥十文字槍でもって怪しく光る瞳をめがけて突き出し、同時に飛び出しかアカネは、戦鎚ウォーハンマーを振り上げてボスの脳天を攻撃する。

初撃の攻撃後、ボスの背後にそのまま突き抜けたナオミとミヤビ、アカネは、攻撃後すぐさま翻し、ボスの背後から再度斬りつけて前方へと突き抜けていく。

マツリは、受け止めた2本のバスターソードを戦棍メイスでもって力比べをしている。力比べは、マツリが少し押されているみたいだが、目を攻撃し終えたミズホが、ボスの片腕に着地しながら槍を突き抜けてマツリの力比べを援護する。

5人の攻撃を終えた後、巻き添えしないように待機していた私とエリザ、カズハはボスを囲むように正三角形になるように展開し、魔法と弓で三方から攻撃していく。カズハが高速で円を描きながら、弓を次々を撃っていき鎧で防御されていない個所を撃ちぬいていく。私とエリザは、遠距離から魔法攻撃を仕掛けていくが、そのすべてが虹色の鎧に当たると同時にキャンセルされてしまう。

やっぱりあの鎧には、攻撃魔法無効化マジックキャンセラー”のエンチャントがかかっていたようだ。まずはあの鎧を何とかしなければ、どうしようもないということか。とりあえず物理攻撃は有効なので、物理攻撃の手段をあまり持たないエリザは、支援魔法に専念させることにした。

第1ラウンドは、ボスに軍配が上がる引き分けだろう。


ラウンドごとにゴングはならないが、仕切り直しで1度全員で距離を取る。ほんの数秒の間に、ボスに与えてあった傷が塞がってしまった。まあ、取り巻きたちの鬼が、すぐさま回復していったのだ。その親分に、取り巻きと同じ能力があっても不思議なことはない。

私は、カズハに特別製の弓矢を与える。この弓矢は、ボスに合わせ、ついさっき作り上げたものだ。弓自体には、柔軟性に富んだ金属『柔軟鉄ソフトアイアン』を使った長弓で、弦には様々なエンチャントをかけた術式付与蜘蛛エンチャントスパイダーの糸をより合わせたモノを3本張ってある。この弓に番えて撃ち出す矢は、水晶鋼で作られ、エンチャントによる軽量化と、矢の形状による突撃力を与えたものだ。鏃には、ボスが身に纏う鎧を貫通させるため、特殊な形状をしており、ボスの肉体に矢が刺さった瞬間にとある魔法が発動するようになっている。

あとは、支援魔法による速度や攻撃力の強化で、あの鎧を破壊することを第2ラウンドの第1目標に据えた。

第2ラウンド開始だ。

このラウンドでは、全員が剣から鈍器系の武器に変え、ボスの鎧を破壊していく。

マツリが持っている武器は、戦棍メイスの中でも最も重量があり長さも3m近くある超重量戦棍グレートヘビーメイスである。今まで使用していたマツリ専用の戦棍メイスよりも、10倍の重さがあり、筋力増強のエンチャントがなければ、持ち上げる事もできないモノだ。マツリが普段使用している戦棍メイスは、市販されている量産型に比べて10倍ほどの重量があるのだが、その戦棍メイスよりもさらに10倍の重量を誇っている。

マツリは、この特別製の戦棍メイスを、軽々と持ち上げて振り回している。そして、戦棍メイスがボスの鎧に当たるたびにありもしない音が響き、鎧に小さな罅が入っていく。その罅に向けて、ほかのメンバーが罅を深く、広く広げていくように攻撃していく。

そのサイクルで攻撃していき、何時しか無数にある小さな罅が蜘蛛の巣状になる。そして、鎧全体に広がった時、カズハが特別製の矢でもって鎧を破壊した。カズハが放った矢は、鎧に刻まれた最も深い場所の中心に放たれ、深々とボスの鳩尾付近に刺さる。突き刺さった矢は、ボスが内在する魔力を吸い取る。そのボスの魔力を素材に、鎧の内部に火の属性魔力による薄い膜を作り上げていく。そして、魔力の幕が、鎧全体に行き渡ったころ、矢羽根につけられた発火石が火を噴き、矢が導火線の役割を果たして内部の火属性の膜に火を放った。火属性の膜は、それ自体がまるで火薬のように爆発していき、鎧を内部からは開始ていく。そして、武装を破壊されたボスは、そのまま火達磨になっていく。


火が消えたボスは、黒く炭化した皮膚でその全容を現した。

炎に焼かれて炭化していた皮膚は、すでに再生を始めておりその全容が見る見るうちに明らかになっていく。そして、数分もしないうちに再生が終わり、ボスの正体が明らかになった。

ボスは、女性で漆黒の羽根を背中に生やし、頭の上には真っ黒な環が浮いている。肌は浅黒く、金色の髪を膝下まで伸ばしている。

しかし、あの背中に生えている大きな羽根は、どうやって鎧の中に入っていたのだろうか?鎧を着ていた時には、真っ黒な羽根あんなものはなかったぞ?

そんな些細な疑問はどうでもいい。今は、目の前で起こっている光景を中止しなくてはいけない。なぜならば、ボスが地面に削ぎ落とした炭化した皮膚から、4体の取り巻きが生成?されてしまったからだ。4体ともボスと同様、5mを超える巨体でその存在感が半端ない。何気なく、ボスを含めた目の前の5体に鑑定をかけたところ、こんな結果が出た。

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【名前】ルシファー

【種族】堕天使(聖魔天使のリーダー)

【レベル】Lv1500

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これが、ダンジョンボスの鑑定結果だ。堕天使ルシファーと言ったら、地球に存在する神話の上では、『光をもたらす者という意味をもつ悪魔』であり、堕天使の長であるサタンの別名であり、魔王サタンの堕落前の天使としての呼称である。つまり、悪魔という種族の頭領ということだ。この世界にも悪魔がいたんだなあと、場違いなことを思ってしまった。

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【名前】ベルゼバブ

【種族】熾天使セラフ(聖魔天使)

【レベル】Lv1000

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これが私たちから見て、一番右端にいる取り巻きの名前だ。ベルゼバブといえば、『空の軍神』の異名を持つ聖魔天使最強の実力者である。

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【名前】アシタロテ

【種族】智天使ケルビム(聖魔天使)

【レベル】Lv1000

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これがボスの右隣にいる取り巻きの名前だ。アシタロテといえば、『双頭の白蛇王』の異名を持ち、旧約聖書ではアダムとイブを誘惑したと伝えられている。

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【名前】エリゴル

【種族】力天使ヴァーテュー(聖魔天使)

【レベル】Lv1000

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これがボスの左隣にいる取り巻きの名前だ。エリゴルといえば、『黄金ゴールドの蟷螂』の異名を持つ、仮面で素顔を隠した奇怪な男で、天使とは思えない凄まじい殺気を放ち、その爪は瞬の技スパイダーネットも鎖ごと切り裂くといわれている。

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【名前】モア

【種族】座天使スローン(聖魔天使)

【レベル】Lv1000

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これが私たちから見て、一番左端にいる取り巻きの名前だ。モアといえば、『美しき魂の狩人』の異名を持つ堕天使だったと思う。この辺の知識はもちろん、地球で愛読していた数々のマンガやアニメから引用したものだ。


無駄な知識そんなことはどうでもいいとして、ここへきて4体も増えてしまった。

今まで、此処までたどり着いた冒険者パーティは、どれほどいたのだろうか?鬼たちを倒していよいよボス1体という時に、新たに4体も取り巻きが現れるとなると、相当苦労していたことは考えなくてもわかる。

今まで記録に残る歴史上で、ボスを討伐できていなかったことを考えると、戦闘力が減った状態で、この4体と戦うのだ。きっと、ボスにたどり着く前に全滅していたのだろう。たとえ、4体を倒しボスに攻撃できたとしても、すでに戦闘能力が枯渇してしまっているのだ。当然その結果は全滅である。下手をすれば、ボスの鎧すら破壊できずに全滅しているのだろう。

まあ、今までの歴史そんなことはどうでもいいとして、数の上ではまだまだこちら側が有利だ。しかし、新たに現れた取り巻き4体の特殊技能が実は厄介だったりする。1体ずつならともかく、5体が連携して攻撃してきたら厄介なことこの上ない。

前哨戦みたいな12体の鬼でも、此処の攻撃ではなく明らかに前衛後衛と別れ、連携して攻撃してきたのだ。鬼たちよりもレベルが高く、さらにボスであるルシファーの右腕ともいわれている4体が、連携してこないなどありえないだろう。

あちらが連携してくるのだ。こちらも連携して攻撃していかないと、じり貧で詰みなのは確定である。

さて、どう倒そうか?

決戦のゴングは、すぐにでも鳴るだろう。前哨戦では、鬼たちの不意打ち攻撃で始まってしまったので、今回は、私たちの不意打ち攻撃でゴングを鳴らすことにしようか。

私は、どんな戦闘をするか考えを大まかにまとめ、全員に念話で伝えた。

では、攻撃再開と行こうか。

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