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勇者召喚に巻き込まれて異世界転生します  作者: ai-emu
【第1章】チートなステータスと彼氏と妹
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妹を探そう!(その1)

「スキルの確認をしがてら、妹2人を探そうかね。この世界の何処かにいるはずなんだが…。私がこんな姿だから、妹たちもすぐには見分けがつかないだろうな。

なんか探す方法はないかなあ~~。」

そう言いながらステータス表示を眺めている。

「そう言えば、…私の名前は、そのままなんだな~。そう言えば、この収集家コレクターってスキル、どんなスキルなんだろう。」

そう思い、スキルに鑑定をかけてみる。

===============

【スキル名】収集家コレクター

【スキルの説明】ラグナレシアの存在するモノならば、ありとあらゆるものを収集する為に検索をかけることが出来る。指定したアイテムをコンプリートすると、特殊スキルが1つランダムで貰える。先に述べた【空間把握マッピング】と合わせて使用すれば、存在している場所をマップ上に反映する事が出来る。

===============

「またやけにチートスキルだ事。このスキルで2人を探せないかな。

物は試しだ。やってみよう。」

そう思い、頭の中でスキルを使い、ミヤビとマツリの位置をマップ上に表示させてみる。

===============

収集家コレクターからのメッセージ

検索完了

空間把握マッピングと連動し、マップ上に検索物件A(ミヤビ=ヨシオカ)・検索物件B(マツリ=ヨシオカ)の現在地を表示します。

収集完了までの残数(0/2)

これより先、自動的に空間把握マッピングと連動しますか?

(YES/NO)

===============

もちろんYESを選択する。

しかし…、この感じだと、実験と称してゴンリンなんかを指定しなくてよかった。もし指定したら、何億?何兆?居るか解らないゴブリンを、すべて殲滅しなければならない。

===============

空間把握マッピングからのメッセージ

マップ上に検索物件A(ミヤビ=ヨシオカ)・検索物件B(マツリ=ヨシオカ)の現在地を表示します。

警告!検索物件B(マツリ=ヨシオカ)は、表示できるマップ上には存在しないため、表示できません。

===============

ミヤビはすぐにでも会えるが、マツリはマップ上にはいないため無理なようだ。何処にいるのかは知らないが。まあいい。とりあえず、ミヤビのところに行こう。私は、マップ上に表示されたミヤビの光点に、カーソルを合わせ、その場所に特殊空間転移ハイテレポートで飛んだ。

そこにいたのは、15匹ほどのゴブリンに囲まれた少女。

170㎝程の身長に、栗色の髪をポニーテールに纏めている女の子だ。顔つきは、どことなく生前のミヤビに似ている。服装は、こげ茶色のジャンパースカートに、黒っぽいトレーナーといった感じだ。

そして、刃が所々欠けた今にも折れそうな剣で、ゴブリンを一生懸命牽制している。

私は少女を鑑定した。

===============

【名前】ミヤビ=ヨシオカ

【種族】混血亜人種(エルフと人間とのハーフ)

【年齢】115歳【性別】女

【戦闘系職業】剣士(レベル5)【生活系職業】農民(レベル100)

【ギルドランク】《冒険者ギルド》《職人ギルド》《商人ギルド》

【称号】異世界転生者・農務の先駆者

【加護】世界神の加護・創造神の加護・転生神の加護・農耕神の加護

【基礎ステータス】

《体力》4000

《武力》100

《魔力》1000

《知力》500

《俊敏力》500

《忍耐力》1300

===============

確かに、俺の妹のミヤビだ。どうも、他人の空間保管庫ストレージの中身までは鑑定できないみたいだな。まあ、そんなものまで鑑定出来たらそれはそれでやばいんだが。

そんなことよりも、サクッと殲滅しちゃおうかな。

私は、ミヤビの前に上空から着地を決め、そのまま右手を横薙ぎにふるった。さっくりと頭と胴体が分かれ絶命するゴブリンたち。

===============

空間保管庫ストレージからのメッセージ

【魔物】ゴブリンの集団を殲滅しました。

討伐証明部位を自動で回収中です。しばらくお待ちください。

(12/25)回収中

===============

前回は放置してきたが、今回はゴブリンの死体を、魔法の訓練を兼ねて燃やしてみる。全てが灰になったところで、改めてミヤビの方を向いた。

「大丈夫だっか?ミヤビ?」

「あなたは誰?どうして、あたしの名前を知っているの?」

…ああ、今の容姿じゃ、俺が兄だとはわからないな。

「私は、アスカ=ラングレイ=ヨシオカというの。こんなナリだけど、あなたの兄のアスカだよ。」

「えっ!お兄ちゃんなの?」

「ああ。俺…、いや、私は、ミヤビの本物のお兄ちゃんだ。今はミヤビよりも見た目年下で、しかも性別が女なんだがな。」

自嘲気味にそうミヤビに伝えると、ミヤビはじ~~と私の方を見ていた。

「お兄ちゃん、いや、アスカちゃん。」

「な、なんだ?」

私をというよりは、私の後ろに生えている9本の尻尾を見ていたようだ。

「お兄ちゃん。その、お尻に生えている尻尾…。モフモフさせて!いや、モフモフさせろーーーー!!」

ミヤビは、そんな宣言をすると、いきなり私の尻尾めがけて突撃してきた。

===============

収集家コレクターからのメッセージ

検索物件A(ミヤビ=ヨシオカ)を収集する事に成功しました。

収集完了までの残数(1/2)

===============

そんなメッセージが私の頭の中に聞こえてきたが、今はそれどころではない。私は、尻尾を抱きかかえて森の中を逃げ惑うが、あえなくミヤビに捕獲されてしまう。


30分後…


やけにツヤツヤな顔のミヤビと…

ぐったりと地面に四つん這いになった私がそこにはいた。ふと自分のステータスを覗くと…。

===============

【名前】アスカ=ラングレイ=ヨシオカ

【種族】混血亜人種(ハイエルフと九尾狐とのハーフ)

【年齢】1010歳【性別】女

【戦闘系職業】魔導師(レベル200)【生活系職業】魔導鍛冶師(レベル133)

【ギルドランク】《冒険者ギルド》SS《職人ギルド》A《商人ギルド》C

【称号】異世界転生者・神々の寵姫・天使の癒し・風雲の魔導鍛冶師・旧ラングレイ帝国王女・殲滅幼姫マーダープリンセス・愛玩動物(NEW)

【加護】世界神の加護・創造神の加護・転生神の加護・武術神の加護・魔法神の加護・鍛冶神の加護

《耐性スキル》

物理耐性Lv10・魔法耐性Lv10・苦痛耐性Lv10・爆裂耐性Lv10・即死耐性Lv10

精神耐性Lv10・恐怖耐性Lv10・罵倒耐性Lv10・隷属耐性Lv10

毒耐性Lv10・腐敗耐性Lv10・悪臭耐性Lv10・麻痺耐性Lv10・石化耐性Lv10

病気耐性Lv10・酒精耐性Lv1・愛獣属性ケモナー耐性Lv5(NEW)

《生産系スキル》

===============

称号増えてるし…『愛玩動物』ってなんだ?

体力…、思い切り減少してるし…。

忍耐力…限界値がやけに上がったなあ。

それに…、なんかスキルが増えているし。『愛獣属性ケモナー耐性』ってなんだ?

そんなことを考えていたら、勝手にスキルが鑑定されてしまった。

===============

【スキル名】愛獣属性ケモナー耐性

【スキルの説明】このスキルは、【スキル名】愛獣属性ケモナーを持つ者に弄られると、自身を防衛するために勝手に取得する耐性スキルである。

===============

こんなバカげたことでも、スキルって、取得できるんだなあ。


さらに30分後…


何とか復活を果たした私。今は、木にもたれ掛かって座るミヤビの膝の上で抱っこされている。

「それで、アスカちゃん。どうしてあたしのことが解ったの?それから、ここまでどうやってきたの?ゴブリンだっけ、あたしを襲っていたのは?あれに襲われる前は、確かあたしだけだったんだけど。」

私は、ミヤビの膝の上で、一服するために湯のみと急須、そしてお茶の葉を出した(この3つは、何故か空間保管庫ストレージの中に入っていた。お茶はなんと緑茶♥)。そして水魔法と火魔法を使って熱湯を作り、お茶を入れる。

ズズズズ…

ん~~、おいしい!

「アスカちゃん。」

「何?」

「いろいろ突っ込みどころ満載なんだけど…、とりあえずお茶それ、あたしにもちょうだい。喉がカラカラなんだよ。」

「ミヤビも自分で作れ…、そういやあ、ミヤビには、水属性と火属性がなかったな。…ほら。」

ズズズズ…

「ん~~、おいしい!いきかえる~~~。」

奪い取るように飲んだお茶で、喉を潤すミヤビ。お茶を飲んで落ち着いたところで、改めてミヤビから質問された。

「それで、アスカちゃん。どうしてあたしのことが解ったの?それから、ここまでどうやってきたの?ゴブリンだっけ、あたしを襲っていたのは?あれに襲われる前は、確かあたしだけだったんだけど。」

私は、これまでの経緯を詳細に話した。

「お兄ちゃん、いや、アスカちゃん、なんかいろいろとずるい!!あたしにも少し分けて!」

「分けるって言ってもなあ。ミヤビもスキルポイントがあるだろう?それでスキルを取得すればいいだろうが!」

「…お兄ちゃん。」

「なんだ?」

「スキルポイントって、なに?」

「はっ!?」

私は、ミヤビのそんな発言に、素っ頓狂な声を上げるしかなかった。

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