女王様と王様のお茶会もしくは国を動かす私的な会議
お久しぶりです。
短いですが、王様と女王様の小話を。
カサネとスオウが婚約を報告した翌日。エルトゥーリア女王とヴァナート王は、二人きりでお茶会をしていた。
「婚約も発表されたし、日程も大分絞れたみたいだな」
「ええ、見習いの神官認定式の後か、次の週ね」
二人は優雅にお茶に口をつけた。
「はあ、やっとほっとしたわ」
「6年がかりか。長かったな」
ヴァナートがにやりと笑う。
「スオウにも言われたわ。2,3年のつもりだったって。私だって、そのつもりだったけど、うまく人を動かせなくって」
エルトゥーリアは大きなため息をついた。
「済んだことは仕方あるまい。呼び戻してからは色々後押ししたのだろう?」
ヴァナートがエルトゥーリアの手をとり、なぐさめる。
「そうよ。ユーリの旅に同行させたり、私の庇護下においたり…。でもスオウったら、子連れでどう口説けととか文句いうんだもの」
エルトゥーリアがすねたように言う。ヴァナートはくすくす笑った。
「また、ユーリが二人にべったりだったらしいな」
「そうね。昨日だって、シュウと二人で取り合い立ったもの」
「それにしても、あのスオウがあそこまで独占欲が強いとは思わなかったぞ?」
「今までの反動かしら?」
「そうかもな。だが、あのスオウが感情を出すようになったのは、いいことだ。いままでいい子すぎたからな」
「…カサネは、あなたの従弟のスオウをただのスオウにしてくれるのね」
エルトゥーリアがふわりと微笑んだ。
ヴァナートは、妻の手をとり口付ける。
「お前もだ。俺をただのヴァンにしてくれる」
「あなたもよ。あなたの前でだけ私はトゥーリアになれるわ」
二人は、うなずきあい、再びお茶を手にとった。
「ねぇ、いずれカサネはカルラに代わって家庭教師になってもらいましょうよ」
「そうだな、スオウには神官学校を任せて、次代の月王を支えてもらおう」
「カルラとライトには、神殿をまかせましょうね」
こうしてこの国の重要事項は、決まっていくのだった。
書きかけが見つかったので、なんとかまとめてみました。
「会議は踊る」とかありますが、この人たちの場合「会議は茶飲み話」ですね。




