【普段から頑張ってる人間こそ応援されるべきである】日常生産祭(仮)
蒼生大和の大胆な政策のひとつ、それがこの生産祭。
「工事区域を街ごとに割り当る。それぞれの場所に男衆の建築部隊を設置する。肉体労働は危険を伴う。男にやらせる。成人を中心に、後方を老人、子供が補佐する」
普通に働いている人間が最も応援されるべきである
「その隣に女衆を配置する。踊りや声援で男衆を応援する。いい応援をしたもの、元気づけられたものには特典を与える」
そんな施策の一つ。
各地区には工事区域が割り当てられ、男衆の建築部隊が配置される。彼らは危険を担い、建設作業に従事する。成人男性を中心に老人や男の子たちが補佐役として動く。特に男の子の安全を最優先にしながら全体の効率を高める工夫が施されている。老人と大人衆は安全フォローのためのリソースはあまり割かれてないがそれも全て了承済みだ。なぜなら……
「男は力強さを誇示し、危険を請け負え。その姿を女たちに見せつけるろ」
――女にいいとこ見せるチャンスでもあるからだ。
草薙は、集まった建築隊に向けて力強い言葉を投げかける。その背中を見つめる志願した少年たちもまた、男の意地を見せようと懸命に働く。
一方で、建設現場の近くには女衆が配置されている。
生産祭の建築は危険を伴うものの、普段は女も男に交じって働いているが今回の祭りは別だ。主婦や女達、女学生や女の子供達が配置される。
踊りや声援で男たちを応援し、士気を高めるのが彼女たちの役割だ。そのリーダーとなるのは蒼生軍の美女軍団。彼女たちはその柔らかな魅力で会場全体を明るく彩り、応援に熱を注いでいる。
「いい応援をした者、男衆を元気づけた者には特典を与える。これもまた、立派な貢献だ」
草薙がこの生産祭で目指しているのは、生産活動を単なる労働で終わらせないこと。男衆と女衆がそれぞれの役割を全うし、互いに尊重し合うことで、社会全体の絆と活力を高めるのが狙いだった。
「男衆は危険を請け負い、力強さを存分に発揮しろ。女衆はその柔らかさで全体を支え華やかに、活力で満たせ」
この生産祭はただの建設活動でも祭りでもない。
終わりには大人の懇親会が開かれ、蒼生大和の豊富な食料が振る舞われる。回復食を中心に、うまい酒も用意され、参加者たちは労をねぎらい合う。
ただし、草薙は抜け目がない。
「酒もタダで振るまえ。米を元にした蒼生日本酒だ(健康にいい)。
だが、酔いによる無礼を減らすように量は抑えろ。女子供に過度な塁が及ばぬようにな。だが過度な抑制は禁物だ。多少絡む程度なら放っておけ。男女の交わりは大きな活力だからな」
草薙の政策は男女分断を排除し、それぞれの良さを最大限に引き出し、国全体の強化を目指している。老若難所の労働意識を生産性が強化し、子供を持つ事に無理がない土壌を育むきっかけとなっている。
その手法は手段を選ばず裏に冷徹なまでの狙いと計算も含む無道戦略の一つ。
ある一面において正義ではないし正しくもない。だが今必要な生産性と活力を得るという目的において大きな効果を発揮する。
ある日本の施政者が行った成功施策に近い。古来からの本能に基づく施策ゆえに、欺瞞がないし無理もない。
男と女、それぞれが役割を発揮し、共に支え合う姿は、新しい時代の「平和」と「成長」を象徴している。
「力を尽くせ。そして楽しめ。これが蒼生大和だ」
「おおおおおおおおぉぉ!」
草薙悠弥の言葉に、人々の声が響き渡る。子供たちの笑顔、大人たちの真剣な眼差し、そして女達の華やかな応援――それらすべてが一体となり、蒼生大和の地に未来への活力を刻み込んでいく。
草薙悠弥、本日も手段を選ばず。




