静かに8月が始まる
カレンダーを
一枚めくると
違う月になっている
暑いのは変わらず
数字だけが進む
毎日毎日苦戦
しながらも
生きる
生きている
何のためにと言う
理由も分からないままに
だとすれば
何となく
暮らしている
そして
働けば微々たる
収入があり
かろうじて
暮らせる
いったい人間の
楽しみは
どこにあるのか
どこ時間にあるのか
疑問ばかりの現実には気にしないようにはしているが
真剣に考え出したら何も無いもののために生きていることになる
言わば無なのに
有のように見せかけて理屈を
付けながら生きる
むちゃくちゃだよ
理屈では
無なのに
実際を有にすることなど
挙げ句の果てに
苦しい生活を
強いられている
何が楽しみなんだ
そんなものは
空想でしか無い
あるものは
辛い現実しか存在していないのに
無理強いまでして
暮らす価値など
本当は無いはずだ
それでも人間の
遺伝子は生きろと
叫ぶ
どんな状態
どんな状況で
あろうとも
生きることを
選択させるのだから素晴らしいものである
何回も
何回も
ため息を付こうが
生きているには
違いなく
その全身を
生きるラストまでは 生きさせることが楽しみであると感じる
人間には楽は無い
生まれたときから
苦との格闘となり
いかに苦を和らげて行くかが
生きる使命である
楽しみとは
生きることである